表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/50

ピジョーの「しお」

 戻らないピジョーを心配しながらサマンサとはったんは、相変わらずあひるランドにあるピジョーのアパートで策をねっていた。


「なんだろう、これは」

「えっ?」とはったんはサマンサが手にしている箱を見た。

 サマンサはピジョーが大切にしていた塩の入った箱を見つけたのだ。

 ピジョーは、村の子どもらのイタズラで羽根に火をつけられて村を追われ、泣きながら多摩の浦を渡った。そのときの涙が固まってできた塩だった。流したなみだの分だけ塩はあった。

 あひるランドで、ドバトであるがゆえに、理由なくしいたげられたり、はずかしめられた際には、この塩を取りだしなめた。あのときの思いに比べたら、こんな情けなさやくやしさは何でもないと、涙の塩をなめながら、自分に言い聞かせていたのだ。


「塩のようだね」

「ピジョーが使っていたものだろう」

「しかし、ピジョーは上手く村に着いただろうか」

 心配そうにはったんは言った。

「大丈夫だよ、きっと。でもあの『計画書』の内容が村人に知られたら、大変なことになるだろうな。しかし伝えなければ村がやられてしまう。柿太郎やおばあさんたちはいま、どうしているだろうか・・・」

 サマンサもまた心細く心配な様子で答えた。





(つづく)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ