とある護衛騎士の会話
私はローベル公爵家に仕える護衛騎士。
護衛騎士と言ってもたいしたものではない。市民の出だからだ。市民と貴族様では騎士という職業も越えられない壁が存在するのだ。先ずスタートラインが違う。そして、与えられる任務も市民の出と貴族様では任務の重要度や危険性が圧倒的に違う。要は市民の出は雑用やキツイに危険な任務で貴族様は安全で楽な任務につく。そして俺達が達成した成果だけかっさらって出世していくのだ。
……世知辛い。
そんな市民の出の俺が何故か……本来 ならば貴族の誰かが受領する様な任務がまわってきた。
「いいなぁ。ロクその任務俺に変われよ」
市民出身の同僚がオレの肩に腕をかけ羨ましがる。
「真面目に頑張ったご褒美だよ。せっかくのチャンスなんだから誰にも譲らないよ」
オレは同僚に自慢する。
「マジでいいなぁ。聖女様の護衛だろ……」
「聖女様ではないだろ」
「似たようなものだろ。
国でエリクシールをつくることが出来る数少ない重要度人物の護衛なんて……しかも、美少女ときた」
そう。
オレは国内で数少ないエリクシールを作り出す事が出来るとされる少女の護衛を拝命したのだ。
「で、どうなんだ?」
「何が?」
「聖女様は?」
「すごくいい娘だよ。命に変えても守りたいと……そう思えるくらいにはやりがいはある任務だな」
俺は同僚にそう答え、花のように笑う少女の姿を思い出した。
……何時かは本当の名前を呼んでもらいたいな。
彼は任務の性質上彼女には偽名をなのっていた。
しかし、コードネーム……本当にこの名でよかったのだろうか?
任務がだいぶ経つのだが今だにこのコードネームには違和感というか……なんというか……
「ありえんだろ」
誰にとなく1人つっこみを入れるのであった。
今日か明日に次をアップ予定です。




