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コワモテ無双   作者: 琥珀 大和


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イケメンすぎる冒険者、教鞭を執る⑥

エルフの国で学園の講師をすることになってから、三ヶ月が経過していた。


日常生活に変化はない。


しかし、思い知らされたことがある。


一般的な学園というのは、初等教育を除けば3年から4年くらいで卒業となるのだが、エルフと人間には大きな違いがあった。


そう、彼らは長命種である。


俺が教鞭を執っている学園に関していえば、入学してから卒業までの1サイクルが4年だった。ただし、人間の観念でいえばの話だが。


どういうことかというと、エルフの寿命は人間の3~5倍に当たるのである。


必然的に彼らの学生である時間も、比例して長くなるのは道理といえよう。


想定外のことだが、俺の講義は学園でも一二を争う人気となってしまった。そうなると他の講師から妬まれそうなものなのだが、その講師自身も俺の講義に出席する生徒という状況となっている。


つまり、それだけ治癒回復術はエルフにとって人気で、さらに高い有用性も兼ね備えているのだった。


そうなると短期での契約だった俺の待遇も、大きなものへと変化するのに時間はかからない。


理事長と副理事長に呼び出されて定期的に行っている例の施術を行うと、息を乱しながらも長期契約についての説明が始まることとなる。


「あ、あなたには、最低でも今の受講生を最後まで見ることを要望するわ。」


マイク・ヴァルカンの依頼でこちらに来た俺だ。


その依頼にも大きな進展がなければ、断る理由などなかった。


ということで、俺の講師としての任期は12年に決まったのだが、これに関してはマイク・ヴァルカンもパートナーであるアリエルも「問題ない」との二つ返事をくれている。


しかし、学生の入学から卒業が12年もかかるとは、さすがエルフの時間軸は違うなと思った。


人間の多くは学校に通っても最長で12年だ。しかも、初等から高等教育を合わせての話である。それ以上の期間を勉学に励む者も存在するが、それは学者として研究に励む意味合いが強いのだった。


しかし、12年も経てば、俺も立派なオッサンに変化するだろうな。


そう、その時は安易にそう考えていました。


「入職に際して君の健康診断を行ったのだけど、極めて重要なものがわかった。」


こちらに来た初日に健康診断は受けていた。


エルフの国に変な病気を持ちこまれないための事前策だという説明は聞いていたのだが、その結果はすぐに出ている。


健康上、なんの問題もなしとの答えだったのに、今さら「極めて重要なこと」とは、いったい何なのだろうか。





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