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コワモテ無双   作者: 琥珀 大和


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イケメンすぎる冒険者、教鞭を執る④

一方、アルエルは回復魔法についてはなかなか修得できなかった。


しかしその反面、剣士としてのこれまでの修練が功を奏したのか、オーラを操ることが可能になる。


エルフは筋力という面で他種族に遅れをとる反面、並外れた反射神経や動体視力を持つ種族だ。


さらに剣士として冒険者活動を行うものは、戦闘時の精神面─クレバーさにおいて他者を寄せつけない印象があった。


これは長命種、かつ身体能力で必ずしも有利に立てないエルフだからこその特徴かもしれない。


オーラは精神的な修練から成り立つ場合も多く、そういった背景がアリエルのオーラの修得を早めたのではないかと推察できた。


推測や推量から推論を導き出し、それを検証してみる。


やっていることはまるで学者だなと苦笑しつつも、アリエルと同じ特性を持った生徒たちを、俺の講義に参加している者の中からリストアップした。


特に何かをするわけではない。


現状で推論として立てた仮説の是非を図るのである。


リストアップした生徒のオーラ修得状況を、他の生徒と比較していく。


仮説が立証されれば今後の指針ともなり、修得しやすい資質が絞られるのだ。


もちろん、それによって専攻できる者に条件をつける訳にはいかないが、少なからずオーラを扱えるエルフが増える可能性があった。


オーラは戦闘よりも病気治療に活用できるため、エルフにとっても歓迎すべき事案となるだろう。


因みに、勘違いされやすいが、長命種だからといって体が頑丈なわけではない。


あるエルフの学者が記した論文を読んだ。


エルフは好戦的ではなく、特定の地域で生きる者が多い種族だ。加えて、薬術の発展から薬膳料理、薬草を煎じたお茶を飲む習慣があり、比較的病気に伏せることは少ない。


しかし、種族特有の病気というものがあり、それが流行ると多くのエルフが命を落としたり障害を持つという。


流行病の根源は解明されていなかったが、その論文を記した学者は古くからの言い伝えに注力して臨床実験のようなことを行ったらしい。


すなわち、他種族─特に人間からの感染についての実験である。


感染といっても、人間にとっては特別な病気ではない。


人間の場合、一生に一度かかるかどうかの病気で、それで命を落とす者もいる。しかし、珍しいものとはいえなかった。それに感染して郷里に帰ったエルフが、感染源となる可能性を推察したのである。


もともとエルフの里では存在しないが、人間にはポピュラーな病気というものは意外と多い。


それは、住む環境や食生活にも大きく関係しているのだそうだ。








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