表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コワモテ無双   作者: 琥珀 大和


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

43/63

イケメンすぎる冒険者、コワモテとして振る舞う②

信用のない冒険者風情に、ハイエルフが暮らす場所を教えたくはない。


まあ、俺が逆の立場でも同じことを思いそうだった。


いろいろと思う所がないわけではない。しかし、ソロでしか活動できない俺にとっては、稼げる時に稼ぐべきだった。それに、エルフばかりが相手となると、容姿が問題でトラブルに発展する可能性は低いはずだ。たぶん。


排他的なエルフ社会に溶け込めるかどうかなど未知数だ。そもそも、学園の教師などやったことがない。尊敬を集められるか、ガン無視されるかは飛び込んでみるまでわかりようがなかった。


「ここはどこなんだ?」


気を取り直して疑問に思ったことを問いかけた。


ハイエルフの双子が居住する場所なら、わざわざ意識を奪われた意味がない。


「今回の依頼先である学園を中心に栄えた街よ。」


アリエルが答えてくれた。


「エルフの街?」


「ええ、そうよ。」


「そんな街があったのか。」


アリエルに意識を奪われるまでの道程から考えると、その周辺に宿屋があるような街はなかったはずだ。


「普段は精霊たちの術で、無関係の人が立ち入れないようになっているの。」


「認識阻害とか結界の類か?」


精霊魔法に関しては詳しくないため、そういったものかどうかはわからない。


「似たようなものよ。」


まあ、あまり詳しく聞いても俺が理解できないだろう。


精霊というのは数万種を超えるらしい。


それぞれの特性や属性など、ハイエルフですら把握していないのではないかと思える。


いや、数万種というのも真実かどうかはわからない。


何せ、それを専門に研究している者がいるかもわからないのだ。推測の域を超えない数といわれた方が納得できた。


「個人的な興味で聞くが、精霊ってどのくらいの種類がいるんだ?」


「さあ、知らない。」


ほらね。


「そんなことより、飯でも食いに行かないか?依頼についての打ち合わせもやっておきたい。」


マイク・バルカンが生産性のない俺たちの会話に終止符を打った。


「それはいいが、普通の飯が食べたい。」


「私も同じ意見よ。甘い物は好きだけれど、あなたの食べる姿を見ていると胸焼けがする。」


軽く牽制したつもりが、アリエルが直接的な言い方で乗っかってきやがった。


これでは、俺が言いだしっぺのようなイメージを持たれるだろう。まあ、胃がもたれるのは事実だがな。


「たまには良いだろう。で、どんなものが食べたいんだ?」


「甘い物の逆で、激辛料理なんてどう?おすすめの店があるのだけれど。」


アリエルがそんなことを言いだした。


激辛ねぇ。


嫌な予感しかしねぇな。


「ほう、激辛とは珍しいな。」


「そう?エルフは寒い地域で暮らしている者も珍しくないから、体を温めるためによく食べるわ。」


マイク・バルカンとアリエルの会話におかしなところはない。


だが、俺の頭の中で鳴り響くこの警笛はなんだ?


大人しく寝ておけと啓示がおりた気がした。まあ、無信仰者ではあるがな。


「鉄板で料理をしてくれるのだけれど、それが今流行りのオープンキッチンというのが売りの店よ。」


「ほう、目の前で調理してくれるのか。」


「ええ。料理の仕上げに赤い粉を振ってくれるのだけれど、それが湯気にのってみんなを感動の渦に巻きこむのよ。」


んん?


赤い粉?


感動の渦?


何言ってんのコイツ。


「それは赤い粉が店中に散って、皆が涙を流しているんじゃないのか?」


マイク・バルカンは冷静にそうツッコんだ。


「ああ、確かにそうかもしれないわね。」


因みに、アリエルは冒険者としても優れていて、ランクはAだそうだ。


大丈夫か?


このふたりが天然すぎるのだが・・・




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ