イケメンすぎる冒険者、依頼内容をようやく知る⑨
最後の治療法を説明すると、妹の方はドン引きだった。
「そんな・・・ハレンチ過ぎますぅ。」
言葉尻が小さくなり、顔面の紅潮も激しかった。
「私はかまわないわ。」
対して、姉の方は二つ返事で返してくる。
「姉様、本気ですか?」
「妹様、大丈夫よ。別に貞操をを捧げるわけではないし、興味・・・じゃなくて、これはれっきとした治療行為なのだから。」
「姉様・・・本音がダダ漏れです。」
別にいかがわしい事をしようというのではない。
温熱療法は、粘膜からの注入がより効果的というだけだ。
まあ、とはいえ、相手が嫌がるのにする気はない。当たり前のことだが、治療対象が男でもこのような提案をするかといえば、断固拒否するのだが。
そもそも俺は、治療は施すが対価を要求しているわけではなかった。
「それじゃあ、お姉さんはスペシャルコースでということだな。妹さんはどうする?」
便宜上、ソフト、スタンダード、スペシャルでコース分けしていることを告げる。因みに、今思いついた。
「そ、そんないかがわしい店のメニューのように・・・」
妹ちゃんは顔だけでなく耳まで真っ赤だ。
というか、なぜいかがわしい店のコース名を知っているんだ?
「妹様。あなた・・・あの本を読んだの?」
「え、あっ!?ち、違います!姉様のお部屋を掃除していたら、ベッドの上に置かれていたから片付けただけです!!」
何やら口論を始めたが、俺には関係のない話だ。
単にふたりがむっつり姉妹だったということに過ぎない。
ああ、言っておくが、俺が提案した治療法はそんな卑猥なものじゃないぞ。
何を期待しているのかは知らないが、粘膜といっても上の方だ。口腔内からオーラを流す方が、腕や背中などの素肌から流すよりも、遥かに効果的なのである。
え?
それでも卑猥じゃないかって?
それはそんなふうに考える方の頭が色ボケしているだけだろう。
神聖な治療を何だと思っている。
え?
男にはしないと言っただろうって?
それとは別に言ったよな。俺はロリじゃないって。これは虫歯の治療も兼ねている。
オーラに虫歯を治療する効果はない。だから、光属性に変換した魔力を口内に流し浄化する。理にかなった治療法だとは思わないか?
しかし、そんなことより口論がまだ続いているな。
いい加減にして欲しいものだ。
俺は目の前にある姉の方の耳に注目した。
彼女はまだ俺の膝上に横座りしたままだ。それに、俺の両手は拘束されたままである。
ふぅぅっと、絶妙な加減で耳の穴に息を吹きこんだ。
「ぴゅあああぁぁぁーっ!?」
驚いて奇声を発する姉に、低いボイスでささやいた。
「いつまでもこの体勢でいるのは辛いんだが。そろそろ治療を始めてもかまわないか?」
「へ、あ、ああ、そうよね。良いからすぐに始めてちょうだい?」
「わかった。目はつむった方がいいぞ。」
「こ、こう?」
慌て目をつむるハイエルフを見て、穢れを知らないのだろうなと思った。
「ん・・・」
唇を重ね、舌を入れようとするがなかなか開かない。緊張しているのかもしれないが、このままでは進まないため、上唇に舌を這わせて徐々に開かせることにした。
「ん、ん・・・」
舌が無事に挿入に成功する。
歯茎にそって這わせ、虫歯と思われる場所にたどり着く。
魔力を柔らかく練り、光属性へと変化させる。
舌先からゆっくりと放出させるイメージで、舌で歯を舐めていく。
特に痛みも刺激もないはずだが、姉の両手は俺の脇あたりの服を掴んで少し引っ張り気味だった。
しばらくして浄化が完了する。
次に魔力の放出を止め、オーラの流し込みに移行した。
粘膜の弱いところへと舌を這わせる。
「んん、ん・・・」
下の裏側を中心に攻めていく。
ぎゅっと服を掴む両手に力が入り、正直痛かった。
しかし、想定していた規定量のオーラを流し込むまでは止められない。止まらない。
「ん、はぁぁぁ・・・」
しばらくして、彼女の口内から舌を抜き出した。
唾液が垂れそうになったので、舌ですくっておく。
「治療完了だ。この感じなら、半月から三週間はもつだろう。」
姉の方はぐったりと俺の胸に体重を預けてきた。
体温が十分に上がったことが触れた部分から感じられる。
ふと、妹の方と目が合った。
紅潮した顔に、爛々とした目が印象的だ。
というか、ちょっと怖い。
「わかりました。私も姉様と同じ治療を受けます。」
静かにそう言った妹ちゃんは、チロりと舌先を出して唇を舐めるのだった。




