エピローグ。
「お母様、今日もあのお話しして」
「…今日も?貴女…本当に好きね」
「うん、大好きっ。早くっ早くっ」
「それじゃあ…」
あるところに、銀色の髪が美しい伯爵令嬢がいました。同世代の中で一番美しい令嬢は、王太子と幼い頃から婚約していました。
そんな二人は、政略的な結婚でしたが着々と仲を深めて行きました。
ある時、男爵の娘という可愛らしい令嬢が、二人の目の前に現れました。男爵の娘は、愛らしい桃の色の髪をしており、学年にいる男子生徒の心を虜にしてしまいました。
王太子も例外ではなく、桃色の令嬢と仲を深めて行きました。
それを見た銀色の令嬢は、一人で悲しみました。
誰にも言えない彼女でしたが、唯一の友人がいたのです。その友人は、侯爵家の令息です。
その令息は令嬢と幼い頃からの友人で、いつでもそばにいてくれました。令嬢に身の危険が訪れた時も、真っ先に駆け付け、助け出したのです。
そこから彼は令嬢に誓いました。
「何を誓ったの?」
「騎士のように護ることをよ」
「そうだ。そうだったね」
令嬢に身の危険が訪れたときから、王太子との仲に罅が入っていきました。
そしていつの間にか、桃色の令嬢は王太子と銀色の令嬢より仲を深めたのです。
王太子は、自身の誕生日に令嬢との婚約を破棄しました。彼女は婚約破棄を受け入れました。
「そのとき、銀色の令嬢を助けたのが…」
「そう。令息よ」
実はその令息は隣国の王子様だったの。
令嬢は、令息が王子だからといって彼が好きではなかったのです。
「大切にしてくれるからでしょ?」
「そう。王太子は大切にしてくれないとわかったから」
「そのあとはどうなったんだっけ?」
二人は隣国に移住してから結婚式を挙げて幸せに暮らしたのです。
隣国は建って間もないけれど、安全にみんなが暮らせるようにしたようです。数年かかったようだけど、貴族以外の住民はみんな平等に生活出来るようになったのです。
王妃となった令嬢は、自分のお金で医療を充実させました。
小さな傷から病気が蔓延してしまうのを、王妃様は知っていたのです。それを防ぐために、薬や清潔な布を十分に確保したのです。
そのおかげもあり、大病を患う人は少なくなりました。
そんな二人の間には、男女の双子…その下に男の子の二男一女に恵まれました。
両親からの愛をめいいっぱい受けた三人は、美しく優しい子たちに育ちました。
「やっぱりいつ聞いても素敵ね〜」
「本当、年齢の割にませてるわね」
「えへへ。そうだ、最近流行の恋愛小説を読んだんだけどね、銀髪の令嬢は悪女なの?私が知ってる令嬢とは違うんだけど」
「……え?まさか…あいつが…作った?」
「わからないけど…どうしてお母様は詳しく知ってるの?」
「事実は小説より奇なりっていうでしょ?」
「いうね」
「そういうことよ」
首を傾げる娘の髪を撫でてから、額にキスを落とす。
娘はそれが寝る合図と理解しているので、目を閉じてしばらくしてから寝息を立てて眠る。
ねぇ…メルクーア。
いまだにこの国では貴女のことを悪くいう人がいるみたい。
だけど、私はずっとずっと味方よ。
これからもお幸せにね。
ここまで読んでくださりありがとうございます(´˘`*)
無事、本編終了しました!!
終了まで追いかけて下さった皆様!本当にありがとうございます!
感想や、いいね、そして誤字脱字報告…!感謝です!
ここまで評価して貰えた作品は初めてで、最後までかけたのもこの作品が初めてです(*´ ꒳ `*)
本編後のお話はきままに書いていこうかなぁと思っています!




