↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
93/130

71話

大きな音が鳴り響いた後に、大きな衝撃が起ります。

お祖父様が音が鳴り響いた直後に天幕の中に防御壁を作りだしていた為、誰も怪我をせずに済みました。

お祖父様素敵です。


父様を筆頭に騎士様は剣を抜き、魔法士の皆様もいつでも魔法を発動出来る様に周囲に目配せをしています。

勿論私も剣を抜き、ハイルク隊長とプリースダント司祭様の側へ移動します。

今私がするべき事はこの方達を守る事でしょう。

アルノー兄様は先程まで記入していた書類を抱きしめた状態で、無言で私の側にいます。私の周りには護衛騎士をしてくれている3人の騎士様もいるのでより安全ではありますね。

イヴォール大臣も三大公爵家のお二方を連れてこちらに移動してきました。


「この場ではここが一番安全ですからね。

ミーナ嬢の恰好を見ると、プリースダント司祭様の護衛にしか見えないので、ここに帝国の兵士が来たとしても最初は見逃してくれそうですからね。」


中々イヴォール大臣も腹黒そうですね。…大臣をしている時点で腹黒く無ければやっていけないのでしょうが。

次の襲撃に備えて余談なく構えていますが、何も起こりません。

その内、お祖父様から指示が飛び出し始めました。


「リッツは儂の補佐を。オルデンとヘレンは最前線へ急ぎ暴れてこい。

ハンスはその後始末とフォローじゃ。他の者達も………。」


どんどん指示が飛び出していきます。こういう場合は経験者であるお祖父様が総指揮をとられるのですね。王都襲撃の際はルダート副団長が総指揮を執っていたので意外です。

私はこの場からどの様に動いていいのか流石に分からないので、直属の上司に当たるハイルク隊長とプリースダント司祭様を交互に見ます。


「私達は安全を確保しながら医療隊の天幕へ移動します。

しかし、この場が襲撃されていると言う事は、医療隊の天幕も襲撃にあっている可能性があります。その場合は、その場を離脱し安全な場所の確保と医療体制を整える事に従事します。

帝国の兵士や異形なモノが迫った場合は、ミーナ様の護衛騎士である貴方方が頼りになります。」


ハイルク隊長がそう言い切り、護衛騎士様達を見ると彼らは深く頷いています。

その様子を確認した後、お祖父様に目線を向け、ここから離脱し医療隊の体制を整える事を宣言しました。

私達が移動し安全を確保する為に、第3魔法士隊隊長と第3騎士隊隊長が付けられました。


天幕の外に出ると異形のモノ達があちこちに広がり空や地中からも攻撃を仕掛けてきていました。ざっと見た感じだと帝国の兵士は見当たりませんので、異形のモノ達のみを投入してきたのでしょう。空と地中からとは対応しにくいものを作ってくれましたね。

騎士様達は地中の異形なモノ達に対応するので精一杯といった感じで、空からの攻撃に無防備になってしまっています。

ですが、先程の会議に参加していた第4魔法士隊隊長が魔法士に声を張り上げて頭上にドーム状の防護壁を出現させるように指示を出しています。

最初は形が分からず混乱していましたが、第4魔法士隊隊長が出現させたものを見て真似をするようになっています。これで大分被害が少なくなっています。

私達の頭上には第3魔法士隊隊長が防御壁を出現させてくれています。私では紙以下の防御力になり魔力もかなり取られてしまうので、それを出現させるつもりはありませんでした。魔力がなくなればここへ派遣された意味がありませんので。私の魔力は回復・治癒以外に使うつもりは毛頭ありません。


第3騎士隊隊長の先導で割と安全に医療隊の天幕まで移動しました。

そこは、天幕が潰れた状態になっており、さらにとても大きな異形なモノが鎮座しています。

これが天幕を押しつぶしたのでしょうが、どうやってここに出現させたのでしょうか?まさか転移の魔法でもあるのでしょうか?

そして何故、ピンポイントで医療隊の天幕を狙う事が出来たのか…。

私がまともに思考出来たのはそこまでです。

天幕を押しつぶしていた異形なモノがノソリと立ち上がり、私達を威嚇してきたからです。

天幕の中に居た人々を助ける為にも、ここに居るメンバーでこの異形なモノを倒さなければいけないのですね。


「私は魔法でサポートさせてもらうが攻撃魔法はあまり得意では無い。

その事を心に留め置いてくれ。それと、空からの攻撃は全て防ぐからそれは気にしないで戦ってくれ。もし地中から出て来たのが居ればそっちで対応を頼む。」

「私を含めた護衛騎士の4人で何とかあれを倒せと言う事ですね。空を気にしなくていいのは好都合です。

ミーナちゃんには申し訳ないが、要人達の護衛をお願いしたい。そして、余裕があれば隙をついて暗器でサポートもお願いしたい。」

「わかりました。

取り敢えず距離があるので、これで先制攻撃をします。」


私はお祖父様に渡してものではないパチンコを取り出して、異形なモノの心臓と目に狙いを定めて連続で球を放ちました。

貫通したり怪我をさせられなくても、心臓や目を攻撃されれば動きが多少鈍ります。その鈍った時間にあの異形なモノとの距離を詰められれば御の字ですね。

それを騎士様も分かっている様で、私がパチンコの玉を放つと同時に異形なモノに向かって走り出します。

騎士様が離れた事により、私は先程までよりも神経を尖らせて周囲を警戒します。

ここには非戦闘員の要人しか残っていませんから、戦う力のある私が必ず守らなくては。

お読み頂きありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。