31話
リーネのドライフルーツで大分癒されました。何故か精神の疲労だけで無く、体の疲労まで取れてますね。
前世のドライフルーツにはない効果ですが、今世のドライフルーツではそんな効果があるのですね。
こうなれば、更にドライフルーツを広めていきたい所です。
さてそれよりも、次はオルデンさんとネイルソン隊長を同時に相手をしないといけないのですが、どうしましょうか。
オルデンさんとネイルソン隊長から、私の姿が見えないか確認した上で、残りの装備の確認をしましょう。
通常の手裏剣・10、組み立て式の手裏剣(中)・3、組み立て式の手裏剣(大)・0、クナイ・4、撒きビシ・1袋、拘束用の鎖・0、小刀・1、三節棍・1、ナイフ・3ですね。
取り敢えず、オルデンさんの側に撒きビシを撒いてみましょう。
そして、ネイルソン隊長にはクナイを直線的に投げつつ、通常の手裏剣を別軌道で投げ、後はその場の判断にしましょうか。
取り出していた暗器を所定の位置にしまいます。
通常の手裏剣とクナイは、腰部分に作った目立たない作りにしてあるそれ用のポケットに、折りたたみ式の手裏剣と撒きビシは左足に、三節棍とナイフは右足に、小刀は左腕になります。
模擬戦の開始前に鎖も回収しておきましょうか。右腕に戻せば、防具にもなりますからね。
そろそろ開始でしょうか?先程の休憩よりも長く感じます。
軽く体を解しておきましょうか。
「ミーナ嬢、もう休憩は大丈夫そうですね。
では、こちらまでいらして下さい。」
どうやら、私の体力を慮って頂いていた様です。
直ぐに移動して、模擬戦を再会させましょう。
「休憩を頂き、ありがとうございます。」
「いえ、それでは位置に着いて下さい。」
私とオルデンさん・ネイルソン隊長ペアが向かい合い剣を構えます。
オルデンさんの斜め後ろにネイルソン隊長が立っています。
完全に前衛と後衛に分かれるのですね。当たり前ですが。
はっ、しまった!鎖の回収が出来ていません。防御力が落ちてしまいます。
痛恨の極みですね。
仕方ありませんが、諦めるほか無いですね…
オルデンさんの目が、獲物を捕らえた目をしているのは忘れておきたいです。
「っ始め。」
先手必勝です。
オルデンさんが動き出す前に、撒きビシを撒いてしまいます。
そして、立て続けにネイルソン隊長に向かって、クナイからの手裏剣攻撃です。
しかし、ネイルソン隊長に放った攻撃は、いとも簡単にオルデンさんに防がれてしまいました。
そして、撒きビシはネイルソン隊長の土魔法で地中に沈められています。
やはり簡単にはいかない様ですね。
飛び道具はオルデンさんに簡単に防がれてしまいますし、近付こうにもまたネイルソン隊長の魔法の餌食になりそう…あれ?石礫も水球も出ていないですね。
オルデンさんの動きを阻害しない為でしょうか?
ならば、接近あるのみです。
スピードを上げて左手にこっそりと手裏剣を2枚隠し持ちます。
オルデンさんと剣を交わす直前にネイルソン隊長に放てれば、上々ですね。
石礫などが無い分、楽に近づけるかと思っていましたが、私の軌道上に突撃石礫や水球が現れて、避けざる終えません。
それらを避ける為にそちらに意識がいってしまいます。するとオルデンさんが私の死角に入って接近してくる事が容易くなってしまっている様です。
しかし、向こうから接近して来てくれるので、逆に死角に意識を集中させて、石礫と水球は剣でなぎ払っておきましょう。
今回は沸騰している水球が無いようですし。
死角から一気に間合いを詰めて来る気配がします。
かなりのスピードで詰めて来ていますね。私はそちらに向かって、手に隠し持っていた手裏剣を1秒以下の誤差を作り投げます。
=シュシューン、カン、ビシ=
「っな!?」
どうやら、今度の時間差攻撃は有効だったみたいです。
オルデンさんに一撃を入れる事が出来ました。その一瞬の隙に剣を捨て、オルデンさんとネイルソン隊長にそれぞれクナイを2本ずつ投げます。これでクナイも終了ですね。
ネイルソン隊長が2本のクナイに対応する隙に、オルデンさんに小刀で向かって行きます。
ですが、すでにクナイを弾き飛ばしていたオルデンさんは臨戦態勢に入っていました。
…オルデンさん、その顔やめて下さい。寿命が縮みます。般若の顔でニタリと笑わないでー。
ふぅー。息を吐き出し恐怖心を逃がします。
オルデンさんと剣が交わりますが、一瞬で私の小刀は飛ばされてしまいました。
万事休すですが、直ぐに態勢を整え、オルデンさんの鳩尾に掌底を放ち間合いを空けます。
そこにすかさず、ネイルソン隊長の石礫が飛んできましたが、三節棍を取り出し、石礫を叩き落とします。
その瞬間に、オルデンさんの残像が見えましたが、鳩尾の痛みと共に意識がブラックアウトしていきました。
お読み頂きありがとうございます。
次回は閑話になります。
ここで、第2章の本編は終了です。
閑話を数話入れてから、第3章が始まります。
第3章でようやく13歳になります。
第3章では色々と物語が動いていく予定になっています。
拙い文章ですが、これからも宜しくお願いします。




