↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
İçsel boşluk  作者: Aswium
2/8

第2話「初めての接触」

夜の闇が、静まり返った校舎を包んでいた。


 ケンは冷たい床の上で目を覚ました。顔も身体も血にまみれていた。頭を持ち上げようとした瞬間、頭の奥に鋭い痛みが走り、思わず顔をしかめた。


 しばらくその場に座り込み、何が起きたのかを思い出そうとする。上級生たちの笑い声。腹に叩き込まれた拳。そして、頭に受けた強烈な蹴り。


 記憶が少しずつよみがえってきた。


 ケンは顔に手を伸ばし、目の周りにこびりついた乾いた血を拭った。そして、ゆっくりと辺りを見回した。


 ふと、地面に落ちている弁当箱が目に入った。今朝、母親が作ってくれた弁当だった。中身は床に散乱し、弁当箱は押しつぶされ、汚れていた。


 ケンはしばらく、ただそれを見つめていた。


 やがて何も言わずに身をかがめ、弁当箱を拾い上げた。そのまま鞄を取りに、教室へ向かって歩き始める。


 廊下には誰もいなかった。校舎の中は、不気味なほど静まり返っていた。自分以外、誰の気配もない。


 そのことに気づいた瞬間、ケンの頭にリョウタの顔が浮かんだ。


「くそっ! リョウタはどこだ? 帰るのが遅くなっちまった!」


 慌てて教室に駆け込み、鞄をつかむと、出口へ向かって走り出した。


 校舎を出る直前、携帯電話を取り出して画面を確認する。しかし、何も映らなかった。


 充電が切れていた。


 これでは母親に連絡することもできない。ケンは唇をかみしめた。


 今は、一刻も早く家に帰るしかなかった。


 校門を飛び出し、階段を駆け下りる。ホースパークを通り過ぎ、道路を渡ると、さらに足を速めた。


 しかし、水路のそばを通りかかったときだった。


「きゃああっ!」


 突然、夜の静けさを切り裂くような悲鳴が響いた。


 ケンは足を止めた。荒くなった呼吸を整えながら、声のした方向へ顔を向ける。


 そこには、体格のいい四人の男たちが、一人の女性を取り囲んでいた。女性は必死に逃れようとしていたが、男の一人がその腕を強くつかみ、離そうとしなかった。


 ケンは歯を食いしばった。自然と両手に力が入る。


 その瞬間、頭の奥に再び激しい痛みが走った。特に額の中心が熱かった。何かが内側から押し広げようとしているかのように、熱は少しずつ強くなっていく。


(僕に……何ができる?)


 逃げなければならない。早く家に帰らなければ。頭ではそう分かっていた。


 けれど、目の前の女性を見捨てることだけは、どうしてもできなかった。


 男たちと戦えるはずがない。四人とも自分よりはるかに大きく、強そうだった。昼間、たった数人の上級生にさえ何もできなかった自分が、あの男たちに勝てるわけがない。


 それでも、一つだけ考えが浮かんだ。


(僕に注意を向けさせれば……あの人は逃げられるかもしれない)


 ケンは深く息を吸った。震える足に力を込め、背筋を伸ばす。そして、恐怖を押し殺すように叫んだ。


「おい、そこの馬鹿ども!」


 四人の男たちが、一斉にこちらを振り向いた。


 その一瞬の隙を逃さず、女性はつかまれていた腕を振りほどいた。そして、水路の反対側へ向かって必死に走り出した。


「このクソ野郎! ただじゃ済まさねえぞ!」


 男の一人が怒鳴った。


 ケンは息をのんだ。次の瞬間、四人全員が自分に向かって走り出したからだ。


(くそっ……!)


 ケンはすぐさま背を向け、ホースパークへ向かって駆け出した。背後から、荒々しい足音が迫ってくる。振り返る余裕などなかった。ただ必死に足を動かした。


 しかし、どれだけ速く走っても、背後の足音は小さくならなかった。むしろ、少しずつ近づいているようにさえ感じられた。


(逃げ切れない……!)


 息が苦しい。頭もまだ痛んでいる。それでも、立ち止まるわけにはいかなかった。


 そのとき、前方に学校へ続く長い階段が見えた。階段のそばには、今朝リョウタが気にしていた、あの小さなブランコがあった。


 ブランコが取り付けられた大きな木の根は、周囲の岩の隙間にまで伸びていた。ケンは走りながら、その岩の間に狭いくぼみがあることに気づいた。人がようやく一人入り込めるほどの隙間だった。


 ほかに選択肢はなかった。


 ケンは迷わずそこへ向かい、身をかがめて岩の間に滑り込んだ。大きく平らな岩の陰に身体を押し込み、背中を岩肌に押しつける。


 息を殺した。


 足音が近づいてくる。


 一歩、また一歩。


 やがて、男たちは階段のそばで立ち止まった。


「どこに行きやがった?」


 一人の男が苛立った声を上げた。


「そっちを探せ!」


 別の男が怒鳴る。


 ケンは膝を抱え、じっと動かずにいた。荒い呼吸の音さえ聞かれそうで、口元を手で押さえた。


 男たちの声が、しばらく辺りに響いていた。やがて足音が少しずつ遠ざかっていく。


 完全に聞こえなくなるまで、ケンは動かなかった。


 ようやく息を吐き出す。


「はあっ……はあっ……」


 両手で頭を抱えた。


「どうして……?」


 小さな声が漏れた。


 どうして今日に限って、こんなことばかり起こるのだろう。


 学校で殴られ、気を失い、気づけば夜になっていた。家に帰ろうとすれば、今度は見知らぬ男たちに追いかけられる。


 何もかもが、おかしかった。


 ケンはゆっくりと顔を上げた。すると、視線が自然と少し先にあるブランコへ向かった。


 風は吹いていなかった。木々の葉さえ、ほとんど動いていない。


 それなのに――


 ブランコだけが、かすかに揺れていた。


 前へ。


 後ろへ。


 前へ。


 後ろへ。


 ケンは目を細めた。誰も乗っていない。誰かが押しているわけでもない。それでも、ブランコは静かに揺れ続けていた。


 その瞬間だった。


「いやあああっ!」


 突然、悲鳴が響いた。


 ケンの身体がびくりと震えた。


 先ほど水路のそばで聞いた悲鳴とは違う。もっと近い。すぐそばの、どこかから聞こえてくる。


 誰かが苦痛に叫んでいた。


 ケンは反射的に、くぼみの奥へさらに身体を引いた。


「何が起きてるんだ……? まさか、夢でも見てるのか?」


 震える声でつぶやいた。


 再び悲鳴が響いた。そして、もう一度。


 悲鳴が大きくなるにつれ、身体の奥に奇妙な熱が広がり始めた。ケンは額の中心に手を当てた。


 外側には何の異常も感じられない。しかし、その奥では、何かが燃えているようだった。


 熱は次第に強くなっていく。まるで頭蓋骨の内側に、燃え盛る炎を押し込められたかのようだった。


「あ……ぐっ……!」


 ケンは額を押さえ、歯を食いしばった。何が起きているのか分からなかった。ただ、尋常ではない何かが、自分の身体の中で起こっている。


 そう感じた。


 そのとき――


 ぽたっ。


 地面に、何かが落ちた。


 続けて、もう一滴。


 ケンは足元へ目を向けた。暗がりの中に、小さな赤い染みが広がっていた。


 慌てて鼻に手を当てる。指先が赤く染まった。


 鼻血だった。


「な……何で……?」


 その直後、耳の奥から温かいものが流れ出す感覚があった。震える指で耳に触れる。ゆっくりと手を離した。


 血だった。


 そして、間もなく目からも血が流れ始めた。頬を伝う生温かい感触。視界がにじんでいく。


「な、何が……起きてるんだ……?」


 声が震えた。


 次の瞬間、胸の奥に激痛が走った。まるで心臓を無数の針で突き刺されているかのようだった。


「ぐああっ……!」


 ケンは胸を押さえた。痛みはわずか数秒のうちに、耐え難いほど激しくなっていった。


 身体を支えきれず、その場に横倒しになる。両手で頭を抱え込み、身体を丸めた。


(止まれ……)


 呼吸が乱れる。


(頼む……もう、止まってくれ……!)


 何度願っても、痛みは消えなかった。


 ケンは固く目を閉じた。すると、暗闇の中にリョウタの姿が浮かんだ。


 今朝、朝食の席で楽しそうに話していた弟。新しく買ってもらった靴を、大切そうに履いていた姿。


 続いて、母親ヒナの顔が浮かんだ。いつもと変わらない、温かな笑顔だった。


『今夜は親子丼にするから、早く帰ってきてね。いい?』


 朝、母親がそう言っていた。


 ケンは震える手で、鞄の肩ひもを強く握りしめた。


(帰らなきゃ……)


 ただ、それだけを考えた。


 家に帰りたい。母親と弟のいる、いつもの家へ。あの玄関を開ければ、すべてが元どおりになる。


 そんな気がしていた。


 どれほどの時間が過ぎたのだろう。


 やがて、身体を襲っていた激痛が少しずつ和らぎ始めた。燃えるようだった額の熱も、徐々に引いていく。


 ケンは荒い呼吸を繰り返しながら、震える手を顔に当てた。出血も、いつの間にか収まり始めていた。


「はあっ……はあっ……」


 しばらくして、ようやく顔を上げた。岩の陰から慎重に外をのぞく。


 辺りには誰もいなかった。男たちの姿も、あの女性の姿も見えない。


 ケンは木のそばへ視線を向けた。


 ブランコは、もう揺れていなかった。


 辺りは静まり返っていた。まるで、先ほどまで起きていた出来事が、すべて幻だったかのように。


 ケンは岩に手をつき、無理やり身体を起こした。足元はまだふらついていた。それでも、立ち止まっているわけにはいかなかった。


 再び走り始める。


 もう、家に帰ることしか考えていなかった。


 だが、しばらく走ったところで、自分の姿に気づいた。顔にも服にも、まだ血が残っていた。


 こんな姿を母親に見せれば、どれほど心配させてしまうだろう。


 ケンは足を止めた。水路から少し離れた通りの端にしゃがみ込み、鞄を開けた。


 中から、半分ほど水の残ったペットボトルを取り出す。ふたを開け、残っていた水を顔にかけた。


 血を拭い取ろうとしたが、水はすぐになくなってしまった。手さえ、十分にきれいにできなかった。


 ケンは空になったペットボトルを見つめた。そして、水路の方へ視線を向けた。


 仕方がなかった。


 水路に沿ってしばらく歩き、大通りから離れた、人目につかない場所を探した。やがて、下へ降りられる場所を見つけた。


 周囲に誰もいないことを確かめ、慎重に水辺へ降りる。流れる水のそばにしゃがみ込んだ。


 両手ですくった水を顔にかけ、乾きかけた血を洗い落とす。何度も繰り返した。腕も、手も、洗えるところはできる限り洗った。


 それでも、服に染みついた血や汚れまでは落とせなかった。


 ケンは濡れた手を見つめた。


 もう、ほかにできることはなかった。


 水路から上がると、再び家へ向かって走り出した。


 自分の住む通りが見えてきたころには、すっかり息が切れていた。ケンは道の端で立ち止まり、膝に手をついた。


 何度か深く息を吸い、呼吸を整える。そして、ゆっくりと顔を上げた。


 家の明かりが、まだついていた。


 その光を見た瞬間、胸の奥に張り詰めていたものが、ほんの少しだけ緩んだ。


 帰ってきた。


 ようやく、家に帰ってこられた。


 ケンは玄関へ歩み寄った。扉の前に立ち、何度かノックする。


 まもなく、家の中から慌ただしい足音が聞こえてきた。


 足音は玄関へ近づき――


 勢いよく扉が開いた。


「ケン……?」


 ヒナだった。


 母親は、目の前に立つ息子の姿を見た瞬間、言葉を失った。


 血の染みついた制服。汚れた顔。疲れ切った表情。そして、何より、今にも倒れそうなほど弱々しく立っている息子の姿。


 ヒナの表情が、みるみる歪んでいった。


 次の瞬間、彼女はケンを強く抱きしめた。


「この馬鹿! 遅くならないでって言ったでしょう!」


 震える声だった。


 ヒナはケンを抱きしめたまま、声を上げて泣き始めた。右手を息子の後頭部に添え、自分の胸元へ引き寄せる。


 まるで、もう二度と離したくないとでもいうように。


 ケンは何も言えなかった。ただ、母親の腕の中で静かに目を閉じた。


「僕が悪かった……ごめん」


 ようやく、それだけを口にした。


 しばらくの間、二人はそのまま動かなかった。


 やがて、ケンの頭にリョウタのことが浮かんだ。慌てて母親から身体を離し、家の中を見回す。


「リョウタはどこ?」


「心配しないで。あの子は大丈夫よ……」


 その言葉を聞いて、ケンはようやく小さく息を吐いた。


 ヒナは息子の身体がまだ震えていることに気づいた。それ以上、玄関に立たせておくわけにはいかなかった。


 ケンを家の中へ入れ、椅子に座らせる。温かいお茶を用意すると、向かい側の席に腰を下ろした。


 けれど、その目は一瞬たりとも息子から離れなかった。


「誰にこんなことをされたの?」


 ケンはうつむいた。しばらく黙っていたが、やがて小さな声で答えた。


「水路のそばで足を滑らせて、下に落ちたんだ」


 ヒナの表情が変わった。


 先ほどまで顔に浮かんでいた心配の色が、怒りへと変わっていく。彼女は両手でテーブルを強く叩いた。


「正直に言いなさい! 誰があなたにこんなことをしたの!?」


 ケンは肩を震わせた。


 母親の怒った声を聞くのが、つらかった。ヒナは、ただ自分を心配している。それは分かっていた。


 それでも、本当のことを話す気にはなれなかった。


 数秒間、沈黙が続いた。


 やがてケンは顔を上げ、母親の目をまっすぐ見つめた。


「水路のそばで転んだんだ」


 同じ答えを繰り返した。


 ヒナは何も言わなかった。息子が嘘をついていることなど、分かっていた。


 あの傷だらけだったはずの姿を、ただ転んだだけで説明できるはずがない。


 それでも、これ以上問い詰めることはしなかった。


 ヒナは震えるように息を吸い、しばらく黙って座っていた。やがて、ゆっくりと立ち上がった。そして、奥の部屋へ向かった。


 数分後、清潔な服と水、包帯を持って戻ってきた。


「じっとしててね……」


 ヒナはケンのそばに座り、傷の手当てをしようとした。まず、顔に残った血をそっと拭い取る。


 そして、傷の状態を確かめようと、顔を近づけた。


 その瞬間――


 ヒナの手が止まった。


「……え?」


 顔を見つめる。


 額にも、頬にも、傷が見当たらなかった。


 不思議に思い、今度は腕や身体へ目を向ける。


 血はついていた。


 確かに、血の痕が残っていた。


 なのに――


 傷がなかった。


 切り傷も、腫れも、出血の原因になりそうな痕さえ、どこにも見当たらなかった。


 ヒナは信じられないというように、息子を見つめた。


「どうして……?」


 ケンも自分の身体へ視線を落とした。腕を見る。手に触れる。顔にも、そっと指を当ててみる。


 何もなかった。


 それどころか、先ほどまで耐えられないほど激しかった頭の痛みさえ、ほとんど消えていた。


 ケンは言葉を失った。何が起きているのか、まるで理解できなかった。


 しばらくの沈黙のあと、ようやく口を開いた。


「もう……寝ないと」


 それだけ言うと、母親が用意してくれた清潔な服を手に取った。


 ヒナは何も言わなかった。ただ、階段を上がっていく息子の背中を、じっと見つめていた。


 ケンは着替えを済ませ、自分の部屋へ向かおうとした。しかし、その途中で洗面所に立ち寄った。


 鏡の前に立ち、蛇口をひねる。水の流れる音が、静かな洗面所に響いた。


 いつもなら、この音を聞いているだけで心が落ち着いた。


 だが、今夜は違った。


 ケンは両手に水をため、顔にかけた。そして、ゆっくりと顔を上げた。


 鏡を見た。


「……っ!」


 息が止まった。


 鏡の中に映っていたのは、血にまみれた自分の顔だった。


 額から血が流れている。


 目からも。


 口元からも。


 真っ赤な血が頬を伝い、顎から滴り落ちていた。


 ケンは震える手で、自分の顔に触れた。しかし、指先には何もつかなかった。


 それなのに、鏡の中では血が流れ続けていた。白い寝間着が、少しずつ赤く染まっていく。


「な……何だよ、これ……」


 恐怖に駆られ、ケンは蛇口へ目を向けた。


 そして、凍りついた。


 蛇口から流れていたのは、水ではなかった。


 真っ赤な血だった。


 洗面台の中へ、絶え間なく血が流れ落ちていた。


 ケンは二歩、後ずさった。心臓が激しく脈打っている。逃げ出そうとしても、足が思うように動かなかった。


 恐る恐る、もう一度鏡を見る。


 血まみれの自分が、こちらを見つめていた。


 ケンは何度か、強くまばたきをした。


 その瞬間――


 すべてが元に戻った。


 鏡に映っているのは、いつもの自分の顔だった。血など、どこにもついていない。白い寝間着も、汚れていなかった。


 蛇口からは透明な水が流れている。洗面台には、血の一滴さえ残っていなかった。


 ケンはその場に立ち尽くした。何が起きたのか分からなかった。ただ、目の前で見たものが現実だったとは、どうしても思えなかった。


「……幻覚、だよな?」


 誰にともなく、つぶやいた。


 返事はなかった。


 聞こえてくるのは、蛇口から流れる水の音だけだった。


 ケンは震える手で蛇口を閉めた。そして、急いで洗面所を出た。


 自分の部屋へ戻ると、ベッドにもぐり込んだ。横を向き、目を固く閉じる。


 もう、何も考えたくなかった。ただ、一刻も早く眠りたかった。


 朝になれば、すべてが元どおりになっているかもしれない。今日起きたことなど、全部、悪い夢だったのだと思えるかもしれない。


 ケンはそう信じたかった。


 しかし――


 どれほど強く目を閉じても、頭の中から消えない光景があった。


 風もない夜に、ゆっくりと揺れるブランコ。


 どこからともなく響いてくる、苦痛に満ちた悲鳴。


 蛇口からあふれ出す、真っ赤な血。


 そして――


 その正体も、どこで見たのかさえも思い出せない。


 血のように赤い、あの光。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。