↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の名は坂本龍馬(AI漫画)  作者: MOKOTA
第二章 将来に悩む龍馬

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
46/50

 総集編(32話~42話)AI漫画一気読み

第32話 坂本龍馬は御前試合に出る

挿絵(By みてみん)


第33話 坂本龍馬は攘夷に目覚める

挿絵(By みてみん)


第34話 坂本龍馬と武市半平太は琢磨を助ける策を練る

挿絵(By みてみん)


第35話 坂本龍馬は琢磨を逃がす

挿絵(By みてみん)


第36話 坂本龍馬は北辰一刀流目録を授かる

挿絵(By みてみん)


第37話 坂本龍馬は土佐に帰る

挿絵(By みてみん)


第38話 桂小五郎は討幕を決意する

挿絵(By みてみん)


第39話 坂本龍馬は道場を開く

挿絵(By みてみん)


第40話 坂本龍馬はヤンデレを説得する

挿絵(By みてみん)


第41話 坂本龍馬は桜田門外の変の噂を聞く

挿絵(By みてみん)


第42話 坂本龍馬は上士とケンカする

挿絵(By みてみん)



 江戸へ戻った坂本龍馬は、小千葉道場で剣を磨いていた。

 佐那の指導と、彼女に憧れる門人たちの熱烈すぎる打ち込みのおかげで、相手の動きを読む力も育っていく。


 安政四年三月、土佐藩の御前試合では、桂小五郎から二本を奪った。結果は二対三の敗戦。

 それでも、以前は手も足も出なかった相手へ届いた喜びが、悔しさの向こうに残った。


 武市半平太は士学館の塾頭となり、各藩の志士との交流を広げていた。龍馬も会合へ顔を出し、攘夷がただ外国人を追い払う話ではないと知る。

 異国の技術や政治を学び、日本が従わされぬよう備える考えもある。

 河田小龍から教わった船や商売の話にも、役立つ場所はありそうだった。

 もっとも、桂が会ったという万次郎に紹介してほしいと頼んでも、その話だけはなかなか進まなかった。


 そんな龍馬へ、土佐の身分社会が重くのしかかる。従兄弟の山本琢磨が、拾った金時計を質に入れたのである。琢磨に非はある。

 だが藩は体面を守るため事件を隠し、内々に切腹させようとしていた。

 龍馬と武市は十七両を集めて助命を働きかけたが、交渉は失敗する。

 残る手は脱藩だった。金を使い果たした龍馬は、嘆願へ向かう仲間の刀を預かり、無断で質屋へ持ち込んだ。武士の魂も、三日くらいなくては死なない。

 そんな無茶で三十両を作り、武市とともに琢磨を逃がした。刀は後で請け戻したが、人一人を救う難しさと、命を左右する藩の都合は忘れられなかった。


 秋、武市は土佐へ戻り、共に国元を動かそうと誘った。龍馬は約束できず、江戸に残った。

 剣を極め、佐那と暮らし、道場を支える。そんな人生を、自分の道にしようとしていたのである。


 安政五年正月、龍馬は千葉定吉から長刀兵法の目録を授かった。

 先に得た剣術の目録とは別で、免許皆伝にはまだ届いていない。それでも修行の成果は確かだった。

 ところが、朝廷の許しを得ぬ通商条約の調印や、金銀の交換比率が招く金流出の懸念を聞くうち、道場だけを見てはいられなくなる。


 迷う龍馬へ、佐那は土佐への帰国を勧めた。見放したのではない。安心できる暮らしへ逃げ込まず、自分で納得できる道を探してほしかったのである。

 何年でも待つという覚悟に、龍馬は必ず戻ると約束した。剣術と長刀の二つの目録を携え、九月、土佐へ帰り着く。


 一方、桂も時代の変化に向き合っていた。吉田松陰は幕府を批判し、老中襲撃の計画まで抱く。

 無謀を危ぶむ桂の願いも届かず、松陰は取り調べで計画を語り、安政六年十月、処刑された。

 墓前に立った桂は、師と同じように急ぎ、簡単に死ぬ道を選ばなかった。

 人を集め、藩を動かし、他藩とも結ぶ。幕府を残すことを絶対の答えとせず、自分のやり方で進むと決めた。


 土佐の龍馬は、兄の権平へ佐那との将来を相談し、武市たちと国元の様子を探った。

 水戸の住谷寅之介に藩の意向を問われても、自分が代表して答えられる話ではないと慎重に応じる。

 日根野道場では小栗流の免許皆伝を得て、自分の道場も開いた。だが門人は甥の高松太郎だけ。一月ほどで募集をやめ、人を集める難しさを思い知った。


 帰国してからも、仲間と竹刀を合わせ、酒代を押しつけ合う日々は続いた。天下を論じる男たちも、勘定になれば細かくなる。

 龍馬はそんな付き合いを楽しみながら、武市の辛抱強い働きかけには感心していた。

 同じ志を口にしていても、得意なことも考える手順も違う。自分には何ができるのか。その問いは、剣の腕が上がっても、答えにならなかった。


 武市から頼まれた次の仕事は、平井加尾に京での奉公を勧めることだった。かつての縁談は終わっても、加尾の想いは残っている。

 龍馬は佐那との約束を明かせず、帰ったら将来を話そうと期待を持たせてしまった。

 加尾は京へ向かい、役立つ便りを届ける。周囲が喜ぶほど、龍馬には先延ばしにした問題が重く残った。


 桜田門外で井伊直弼が討たれ、世の動きは激しさを増す。だが龍馬の役割は定まらない。

 文久元年三月、上士に弟を斬られた池田寅之進が仇を討つと、龍馬は今度こそ仲間を死なせまいと立ち上がった。

 上士たちと対峙し、仲裁に入った武市さえ脅す龍馬を、以蔵が押さえた。

 その最中、寅之進が宇賀喜久馬を斬り、自害したとの報せが届く。二人を守るための騒ぎの間に、その二人は命を失っていた。

 刀を抜くだけでは守れない。遺された家まで断絶する処分を聞いた龍馬は、身分の壁と自分の力のなさを噛みしめ、別の動き方を探し始めた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。