ハリセンボンクイズ
カクヨムでも投稿をしています。
目を開くと、いつものゲーム会場がそこにはあった。簡単な、クロノの挨拶の後、ルールが提示された。
一、数字に関するクイズが出される。
二、ハリセンボンのような球体を使う。
三、球体には、針が千本刺さっている。
四、正答と、プレイヤーの回答の差によって針が抜ける。
五、全部の針が抜けた時、爆発する。
六、ゲームの途中棄権は、認めないものとする。
七、ゲームの通過者は一名とする。
このルールを見るに、できるだけ、正答に近い数を答えればこのゲームは、クリアできるということか。
プレイヤーの前に、突如として、針の刺さった球体が現れた。それは、空中に浮き、爆発するのを今か今かと待っているように感じた。
問題:二十代から三十代にかけての歯の本数は?
歯の本数? 確か、40より上で50より下のような気がするが、どうだろうか。
そこで私は、40と50のちょうど真ん中の45と答えることにした。
答え:32本
差は、13本。記憶が間違っていたのだろう。13本の針が抜けた。
問題:オオムカデの一種であるスコロペンドロプシス・デュプリカータは、何本の足を持っているか?
ムカデは、イメージ的に、百本だが、そんな単純な問題を出すとは、思えない。バランス的に考えた結果72本という結論に至った。
答え:86本
意外と差は生まれなかった。針が14本抜ける。
問題:一時間に瞬きをどれくらいしているか?
瞬きは、視力を保つために必要な作業の一つである。一秒間でもニ、三回くらいしているはずだ。その前提を踏まえた自分の答えが頭の中にあった。
答え:1200回
900と答えたため、300の差が生まれた。結構使っていない。
この時点で脱落者は数名現れた。あまりにも大きな数にしたり、小さい数にしたりと考えすぎたのだろう。
問題:カマキリの卵の数は?
カマキリは、成虫になる個体が極端に少ないと聞いたことがある。つまり、子孫を残すためには、子供を多く産んで、確率を上げる必要がある。
600と答えた。
答え:300個
この時点で、差の総計は、627。つまり、672本の針が抜けたということ。決して、楽な状態ではない。徐々に脱落者も増え始めている。
問題:デストミアル帝国の法律の数は?
その名前の国は、聞いたことがない。ここは、勘だよりで行くよりない。
1830と答えた。
答え:2000
答えとの差は、170。合計だと797本。爆風が途端に増えた。そして、私もこのままでは、同じ轍を踏んでしまう。だが、このゲームには、法則性も何もない。知識力。それが物を言う。
問題:オッドアイが白人にいる確率は、どのくらい?
白人というのがキーワードになりそうだ。このゲームの特性上、数万、数億単位の数を出してくることはまずない。それでは、ゲームが退屈なものへと成り果てるから。
300と答えた。きりのいい数のほうが効果的だからだ。
答え:400
差は、100。まだ少しだが、人は残っている。もう針は、3本しか残っていない。どうすることもできない。
問題:水分は、体の何%を占める?
もう諦めたようなものだが、答えた。75%と。
答え:66%
差は、9。あちこちで爆発音が響いているが、まだプレイヤーは、残っている。針がすべて抜けた球体が破裂した。ゲームで負けたのは、レイと対戦したとき以来だった
とてもくやしい。絶対に強くなって、レイに再戦を申し込む。それだけでいいからと私は、爆破に巻き込まれながら思ったのだった。




