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氷の瞳と冷たい雨  作者: 芋洗べに子
第七章 黎国
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第二話 揺らぎ


桓碧雲ファンビーユンとの夕餉には、時折他の皇族も同席するようになった。

中でもこの容嫣ロンヤンとその子である澄然チェンランとは、既に二度同じ卓についている。

容嫣ロンヤンは桓碧雲の側妃であり、澄然チェンランは今年六歳になる、陶霖の腹違いの弟だ。

「父上、兄上、こんばんは。本日もご一緒できて、うれしいです」

拙いながらも丁寧な拱手に、陶霖は思わず微笑む。

「こんばんは、澄然チェンラン

拱手を返すと、澄然はにこにこと笑った。

……かわいい。

卓につき、料理が並ぶと、各々が取り分けていく。

「あれたべたい」

「ん?これか?」

澄然が指さした料理を、桓碧雲が侍従に命じて取り分けさせる。

「ありがとうございます」

「ちゃんと礼が言えるのは偉いな」

「えへへ」

素直に頬を染める澄然に、その場に居た大人たちは皆、頬を緩めた。

陶霖は幼い頃からいつも近所の兄ちゃんたちに囲まれて育ち、巡風門に入ってからも、周囲の人は兄のような存在ばかりだった。

自分が世話を焼かれることが、なぜか多かったのだ。

そんな陶霖に、澄然チェンランはよく懐いている。

弟というものがこんなに可愛いものなのかと、初対面の時から頬が緩んでしまったほどだ。

食事中は主に桓碧雲と容嫣ロンヤンの二人が言葉を交わし、時折そこに陶霖が加わる。

静かな時間だった。

澄然チェンランはというと、黙々と食事をしていたかと思うと、満腹になったのか、「あのね、あのね」と話しはじめ、ひとしきり話し終えると、今度は陶霖をじっと見る。

席を立ち卓を回り込んでくると、陶霖の腕をぐいと引っ張った。

「あっちでふたりでおはなししよう?」

澄然チェンランは陶霖の耳元に口を寄せ、桓碧雲と容嫣ロンヤンの方を気にしながら、小声で囁く。

「またか?……このまえは初めての危険任務のときの話だったな。次は何が聞きたいんだ?」

「ないしょだから、あっちで話そう」

腕を引かれるまま、箪笥の前の絨毯に座らされる。

澄然チェンランは陶霖の耳元に口を寄せ、囁き声で続けた。

「あのね、ぼく、明稀お兄ちゃんのおしごと見てみたい」

「しごと?」

「うん、術符をつくっているんでしょう?」

「そうだけど……んー、見るのは難しいかなあ」

そう言うと、澄然チェンランの顔がみるみる歪んでいく。

陶霖は慌てて言った。

「研究部は危ないところだからね。父上と容嫣妃が良いと言うなら……」

二人も渋っていたが、澄然チェンランの潤んだ瞳に負け、約束を守れるなら、と澄然が術符研究部に行くことを最終的には許可した。

危険な場所には近づかないこと、陶霖の指示に従うこと、そして約束を守れなければ、軍営には近づかせないこと、と。



「明稀様、申し訳ありません。澄然チェンランが迷惑にならなければ良いのですが」

わざわざ澄然を送りに来た容嫣ロンヤンは、細い腕を澄然に引かれながらそう言った。

「私は構いませんよ。ただ、危ない実験をする時には呼べません」

澄然は、その日からしばらくの間、毎日のように未の刻になると陶霖を探して軍営にやって来た。


今日もやってきた澄然は、いつものように飽きもせず、陶霖たちが術符を書き、ああではないこうでもないと議論し、失敗ばかりの実験をする様子をじっと見ていた。

澄然は帰り際に言った。

「ぼくも、おてつだいしたい」

「そうか、そうだよなあ」

陶霖は返答に困る。

ちょうど、ここに来るのをもう少し控えられないか桓碧雲に相談しようと考えていたところだった。

研究部にいる周囲の者たちは皇子である澄然にどう接するべきか戸惑っている様子で、澄然が研究部に入ってくるだけで皆どこか緊張した雰囲気になってしまうのだ。

「みんな俺には普段通りに接してくれるのに、どうして澄然にはああなんだろう」

「明稀が特殊なんだよ。皇族なんだから、大切に扱われて当然だ」

駿成ジュンチェンの言葉に、陶霖は頭の後ろに手をやりながらじろりと視線を向ける。

駿成はため息を吐きながら言った。

「……君自身が嫌がっていたから、みんな同僚扱いしてくれてるんだぞ」

「わかってるよ」

この国に来て一番堪えたことは、人との距離が開いたように感じたことなのだ。

自分を皇族として尊重してくれているからだと頭ではわかっている。

しかし、陶霖にはまだどうしても皇族としての自分が、どこか別のところにあるような感覚が拭えないでいるのだ。

「それにしても……本当に懐かれているよね」

「うん。でも、きっと今だけだよ。気になるよね、本当にごめん」

「僕は構わないけど」




「済まない、澄然が人に興味を持つのが珍しかったので、つい見過ごしていた」

その晩、話を聞いた桓碧雲はそう言った。

「務めに支障は出ていないか?」

「はい。澄然は言うことをよく聞いてくれます。ただ……今は良くても危険な術符を扱うこともありますし、何より周りの者たちが気を遣ってしまって」

「……そなたには違うのか」

眉間に皺を寄せた桓碧雲に、陶霖はあわてて答える。

「私は平民の出ですから。話しやすいのだと思います。皆とても優しくしてくれていますし」

「そうか……。澄然を子ども扱いしてくれる者が少ないのだろうな」

「そう、ですかね」

桓碧雲は腕を組み、ひとつ息を吐いた。

「そなたのところに顔を出すのは一先ず三日に一度……それでどうだろうか」


翌日、桓碧雲は夕餉の席に容嫣と澄然を呼んだ。

食事の後、澄然が陶霖のもとへ駆け寄り、小さな巾着袋を差し出した。

「これ」

「澄然が作ったのか?すごいな」

巡風門に来たばかりの頃、罗景真に街で買った巾着を贈った日のことがふとよぎる。

「明稀お兄ちゃんにあげる」

「……ありがとう」

薄紅の布に、花のような形の歪な刺繍。

小さな手で懸命に縫ったのだろうと思うと、胸がじんと熱くなった。

「こんなの作れるなんてすごいよ。本当に嬉しい」

「えへへ」

頭を撫でると、澄然は口に手を当て、照れくさそうに笑った。

……離れがたいのは、自分の方かもしれない。


その後、研究部へ会いに行けるのが三日に一度と聞かされた澄然は、大声をあげて泣き出した。

「明稀お兄ちゃんは、ぼくのこと、きらいになったの?」

顔じゅうを涙と鼻水でぐしゃぐしゃにした澄然は、容嫣に手巾で拭かれながら言う。

「違うよ。でも、研究部にはみんな務めがあるんだ。遊びに来ているわけじゃないからね」

「ぼく、じゃまだった?」

「そんなことは……」

答えに迷っている陶霖の代わりに、桓碧雲が口を開いた。

「澄然にはまだ難しいかもしれないが……明稀は大事な務めをしているんだ。応援してやってくれないか」

「……ぼくは、おてつだいしたい」

桓碧雲、陶霖、容嫣の三人は顔を見合わせた。

その日は結局、澄然が納得できる答えを出せないまま、澄然は泣き疲れて眠ってしまい、容嫣とともに帰って行った。


澄然がくれた、小さな巾着を見る。

自分は師尊に巾着を贈ったあの頃、何を思っていただろうか。

ぶっきらぼうで、何を考えているのかわからない。

でも陶霖を守ってくれる、ちょっと怖いけど優しい人。

あの巾着は、お礼だと言いながら──本当は、自分を見て欲しかったのだ。

陶霖には、葉英イエイン温安ウェンアン鄭知チョンジーもいた。

澄然はどうなんだろう。

後宮には、母親や侍女たちがいる。

けれど、自分にとっての葉英たちのような存在は?

あと一年もすれば、後宮を出て他の年若い皇族たちも暮らす宮に移ることになる。

その頃には、自然とそういう人も増えて来るのかもしれないが──。


「……ということがあって、澄然にどう接したら良いのかわからないんだ」

「そんなことで悩んでいるのか?」

駿成は答える。

「甘やかしてはいけない、なんてことはないと思うよ。甘えられるのは子どもの特権だ。僕は、これまで通り毎日ここに来たって構わないよ」

「うーん、そうかな」

「……と言いつつ、まあ確かに、他の研究員は結構気にしているからなあ」

駿成は腕を組みながら言った。

「鎮烈はどう思う?」

陶霖が聞く。

「彼が皇帝の子だとしても、だからこそ特別扱いはするべきでないと思うな」

「でも、どうすれば」

鎮烈は少し考えて、口を開く。

「役割を与えれば良いんじゃないか」

「役割?」

「五歳の子にできることなんて限られてるけどな」

しばしの沈黙の後、駿成が言う。

「それにしても、こんな地味な研究に、よく毎日飽きもせず来るよな」

「……この国に来て一番頭を悩ませるのが弟とは思わなかったよ」

陶霖が頭を抱えながら呟くと、駿成が言った。

「そういえば玄国で一緒に研究してたのが、師兄だったんだろ?」

「うん。そうだよ。俺はずっと葉英にくっついてた。字を教えてもらったり、門下でのことはなんでも教えてもらったな。術符に興味を持ったのも彼の影響が大きい」

「歳は離れているかも知れないが、陶霖もその師兄みたいに接してあげたら良いんじゃないのか?」

「いや、流石に五歳の子に何を教えたら」

「なんでもいいんだよ。字でも、君の得意な弓術でもいい」

「そうだな……そういえば、俺が巡風門に連れてこられてすぐの頃、一月くらいは葉英に字を習ったり、ずっと薬堂の手伝いをしていたんだよな」

何故?という顔をする二人に、陶霖は説明する。

「母上が亡くなってから、母上に恩があった師尊が俺を引き取ってくれたんだ。入門試験がちょうど一月後にあって、それで俺は葉英に字を教わったりして、みんなが修練している間は薬堂にいた。薬をすりつぶしたり、薬草を一緒に取りに行ったりして、簡単なことを手伝わせてもらってたんだよ」

ふうん、と言う二人に、陶霖は続ける。

「ほら、研究部でも、筆洗ってもらったり、書いた術符を並べてもらったり、そういうことくらいならできるだろ」

「ああ……」

鎮烈がそろそろ行くから、と茶杯を片付けながら言った。

「がんばれ、お兄ちゃん」

普段無表情の彼だが、こう言う時に限って口角を上げて話すのだから、ずるいものだ。




「明稀様、それはどうされたのですか?」

その晩、湯浴みのあとに子元ズーユエンに髪を手入れしてもらっている最中、陶霖は巾着を手元で眺めていた。

澄然チェンランからもらったんだ」

子元は陶霖の手元を覗きこむ。

「へえ、そうなのですか。……かわいらしいですね」

「うん。澄然は本当にかわいいよ」

刺繍は不恰好で正直何の形かもよくわからないくらいだが、紐の通るところなどは細かく縫われている。

きっと容嫣ロンヤンなどにやってもらったのだろう。

「近頃の明稀様は随分と大人っぽくなられましたね」

「……子元」

桶の片付けを終えてきた荷晴フーチンが、子元の後ろから咎める。

「あっ、すみません」

「いいよ、気にしてない……というか、実際そうかもって思うよ」

陶霖がそう言うと、子元はホッとしたように肩を竦めた。

「俺、玄にいた時もずっと誰かに世話してもらってたからなあ」

「そうなんですか」

「うん。髪はいつも葉英イエインに梳かしてもらっていたし、葉英がいなくなってからも師尊にやってもらってて……」

子元の手が止まり、陶霖は問いかける。

「どうしたの?」

「いや、その……」

子元は奥で湯を沸かしている荷晴を盗み見しながら、陶霖の耳元でこそこそと囁く。

「私は荷晴に世話をしてもらうなんて考えられないので」

陶霖は思わず、あはは、と笑った。

「そうだよな、俺も信じられないよ、あの師尊に世話されてたなんて……でも、ずっと世話になりっぱなしだったなあ」

どうして師尊が陶霖の髪を乾かすことになったのだったか、ふと思いを馳せる。

「葉英が亡くなって……そうだ、温安ウェンアン鄭知チョンジーが師尊に世話してもらえって」

「明稀様」

話すたびに声に元気がなくなっていく陶霖に、荷晴が温かい茶を手渡しながら声をかけた。

「よろしければ、玄での、巡風門でのお話をもっと聞かせていただけませんか」


陶霖はずっと心の隅に追いやっていた玄での出来事について、荷晴と子元に話した。

もうあまり覚えていることも少なくなった母との思い出、入門した頃のこと。

兄のような存在だった葉英に色々なことを教えてもらったこと、生活の世話をしてもらって、術符の研究を一緒にして、変わった術符で一緒に悪ふざけをしたこと。

温安は入門したばかりの頃は引っ込み思案な様子だったのに、どんどんかっこよくなって女子たちからの人気も出て、才色兼備な柳清婉リウチンワンと良い仲であったこと。

任務ではいつも陶霖と組んで、遠距離で邪祟を蹴散らしていたこと、いつだってみんなの調整役をしてくれていたこと。

誰よりも賢くて能力の高い鄭知。

性格に難があっていつも誤解されがちだが、誰よりも情に厚くて意外と涙脆く、陶霖はいつだって彼に振り回されていた。

そして、罗景真ルオジンジェン

──陶霖の言葉が詰まる。

「その日の任務で、俺は葉英と一緒に聞き込みをしていて、夜になって皆で外に出たら、大量の邪霊たちに襲われて。近くの祠の封印が解かれて、邪神がたくさんの邪霊を操っていたんだ。その後、師尊は邪神を封印するために戦って、俺たちも、大量の邪霊たちを祓っても祓ってもどこからか湧いてきて」

口の中が渇き、茶を飲むと、すっかり冷めていた。

「あと少しってところで、俺が油断したんだ、霊力も尽きかけていて、どうにかしないとって、それで、俺を庇った葉英が……」

陶霖は、悲しい思い出だからと蓋をしてしまっていた記憶を思い出した。

「……そうだ、江念ジャンニェンだよ。江念は黎国の人だったんだよ。今どこにいるんだろう。江念のこと知らないか?俺と歳が同じで、仲良くしてたんだ。でも葉英が亡くなった直後にいなくなって、みんな彼女が密偵だったのではないかって」

静かに話を聞いていた荷晴と子元を見ると、突然勢いづいて話し出した陶霖に驚いたように、こちらをじっと見ていた。

「えっと…知らない、よな」

「ええ、はい……」

「私どももそういった話に関しては存じ上げていなかったゆえ、お力になれず……」

頭の片隅にしまっていた記憶を呼び起こすと、疑問が湧き出して止まらない。

知ってはいけない、そう思いつつも、葉英の死の真相を知りたいと言う気持ちはもはや止められなかった。


翌日、陶霖は真っ先に駿成ジュンチェンに聞いた。

「邪祟を活発化させる術符や、呼び寄せるような術符って、あるの?」

駿成はしばらく陶霖を訝しげに見つめたまま、なにも言わない。

「やっぱり、そう、だったんだ……」

「そうだった、ってどういうことだ?」

「あの日、邪神の封印が誰かに解かれていて、操られた大量の邪霊たちに襲われて、そのせいで葉英は」

「ちょっと待て、何の話かわからないが、あの術符は……禁術だぞ」

駿成は低く囁くような声で言った。


陶霖があの日のことを話すと、駿成は考え込んだ。

「邪を呼び寄せる術符なんて、知っているのは術符研究員か昔から軍に在籍している者だけのはず。しかもあの術符は作成からかなり困難な上に、使う霊力も莫大になるのに……一体誰が」

「玄に派遣された者がどこの所属かくらい、わからないのか?」

「……皇帝陛下なら、あるいは」

駿成は長くためらった末にそう言った。

「桓碧雲に、聞いてみる」


その日も桓碧雲と夕餉をともにしたが、結局なにも聞けなかった。

禁術となるほどの術符が使われた理由も、あの長い夜のことも。

言葉は何度も喉まで上がってきたものの、結局全てのみこんだ。

──聞いたところで、何も変わらない。

むしろ、真実を知った自分はどう思うのだろうか。


夜更けになっても眠れず、同じ考えを何度も反芻する。

考えれば考えるほど、答えは一箇所に行き着いて、どうしても知りたいという気持ちから離れられなかった。


翌日、夕餉の席に訪れた陶霖は、卓に着く前に桓碧雲に尋ねた。

「術符が使われた理由については、私はそなたを連れ帰るように指示しただけだったが……しかし、その通りだ。私が指示をした結果だ」

桓碧雲は目を瞑り、眉間の皺を深くした。

「済まなかった」

「……謝らないでください」

陶霖が求めているのは、謝罪ではない。

「彼らは戦場では精鋭だった。手段を選ばないことも承知していたのに、それを考慮しなかった私の落ち度だ」

この男はいつもこうだ。

先に自分で全てを背負ってしまう。

だから、陶霖はいつだって責めきれず、だからこそ余計にやり場のない感情を抱えるしかないのだ。

いっそ、開き直ってくれたらよかったのに。

「……謝るくらいなら、初めからちゃんと考えてくださいよ」

ふつふつと湧き上がる感情を、もう止めようがなかった。

「愛があるから?だからこれまでのこと全部許して欲しいなんて、虫が良すぎるだろ。……俺は杨雪蘭ヤンシュエランじゃない、陶明稀だ。巡風門の陶明稀だっ……」

「済まない」

項垂れる桓碧雲を見て、陶霖は余計に苛立って仕方なかった。

そんな姿を見たかったわけではない。

何も無かったことになどしてほしくないけれど、責任を押し付けたいわけでもない。

──では、自分は一体どうして欲しかったのだろうか。

葉英は、戻らない。

この痛みをどうすれば良いのか、陶霖にはわからなかった。




澄然はみんなのアイドル


登場人物

陶霖タオリン/桓明稀ファンミンシー


【黎国】

現皇帝・桓碧雲ファンビーユン……陶霖の父親

陶霖の母・杨雪蘭ヤンシュエラン……黎皇帝・桓碧雲ファンビーユンの正妃

容嫣ロンヤン……桓碧雲の側妃。

澄然チェンラン……容嫣の子。陶霖の腹違いの弟。


荷晴フーチン……陶霖専属の初老の侍従。

子元ズーユエン……陶霖専属の若い侍従。

駿成ジュンチェン……術符研究部員。陶霖と同い年。

鎮烈ジェンリー……黎国軍の訓練兵。まもなく訓練課程を終える。


江念ジャンニェン……巡風門の門下生だったが……。


【玄国・巡風門】

罗景真ルオジンジェン……巡風門の長老

罗景真の弟子(名・字) 

葉英イエイン葉遠瑶イエユエンヤオ

温安ウェンアン温柔燐ウェンロウリン

鄭知チョンジー鄭花澈チョンホワチュウ


柳清婉リウチンワン……門下生。


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