第二話 月餅
ついに中秋節の日がやってきた。
空は秋晴れで、小さな雲がぽつりぽつりと青に漂っている。
まだ日中の日差しは強い中、門下生は朝から大忙しだ。
陶霖は葉遠瑶、温柔燐、鄭花澈とともに会場設営の係だ。
浄務閣の前の広場に敷物を運び、敷いていく。
いくら数十人でやっているとはいえ、重くて長いものを二人一組で運ぶこと、数回。
その後には長卓を運んでいく。
陶霖は朝、この広場に集まった会場設営の面々を見て少し後悔していた。
歳の頃としては陶霖と同じくらいの者もいたが、女はいない。
その上、皆陶霖よりも背が高い者ばかりで、きっと陶霖は葉遠瑶、温柔燐、鄭花澈のついでにここに呼ばれたのだろう。
女性たちは、食事作りなどを手伝っているのだろうか……。
「なんでお前がここにいるんだ?陶姫」
最近度々任務で一緒になる方承和が、陶霖と二人一組で長卓を運びながら話す。
「俺だって聞きたいよ。どう見たって力仕事向きじゃない……どうせ、他三人のおまけだ」
方承和は「ああ、なるほどな」と言って少し笑いながら続ける。
「俺はお前と組めて嬉しいけど」
意図的なのだろうか、射抜くような目に、陶霖は目を逸らした。
足が石に引っかかり、転びそうに姿勢が崩れる。
「危なっかしいな……気をつけろよ」
陶霖は以前から、この方承和にすこし苦手意識を持っているのであまり近づかない。
しかし、彼の方は陶霖のそんな態度に気づいていながらなのか、こうして時折絡んでくるのだ。
長卓を並べた後はその長卓を拭き、用意してあった席次札を席次表の通りに置いていく。
それが終わり、皆で休憩と座って茶を飲んでいると、ちょうど生花を携えた女性の門下生たちがやってきた。
巡風門の裏山の隅で育てられている美しいものは長老たちの席に、そして裏山から摘んできた野花の類は門下生たちの席へと飾られていく。
陶霖は花を飾っているうちの1人に声をかけられた。
「陶霖がそっちの仕事してるの!?てっきりまた薬堂を手伝っているのかと思ってた」
彼女はまだ危険任務に行けなかった頃からよく一緒の任務に配属される門下生の一人、江念だ。
陶霖とは年も同じ上に気が合うので、陶霖にとっては葉遠瑶、温柔燐、鄭花澈を除いた門下生の中で最も仲が良いのが彼女だと言っても過言ではない。
「薬堂の方は昨日までで殆ど終わってる」
「あ、そう」
張月に声をかけられることもあり、陶霖は毎年、中秋節の前や除夕の前になると薬堂を手伝うのが恒例となっている。
胃薬や酔い覚ましの薬などの準備で薬堂は大忙しなのだ。
「俺だって裏山で花集めの方が向いてると思ってる!入門前、俺がどれだけ──」
「裏山で薬草集めてたって話でしょう?何度も聞いた」
「そうだよ!力仕事向きじゃないなんて、見たらわかるだろ?」
陶霖が愚痴を言っていると、江念は言う。
「じゃあこれ飾るの手伝ってよ」
そう言って江念は、籠いっぱいに入った野花を見せる。
「大体、今日の配置は以前から決められていたのに、今年はどうして薬堂の手伝いを申し出なかったの?」
「俺もたまにはみんなと準備してみたかったんだ」
「じゃあよかったじゃない」
「……俺も江念と一緒に花摘みにいきたかった」
「はいはい」
江念は、籠の中から柔らかな薄紅の小さな花を取り出し、陶霖の耳に掛けた。
「こんなに花が似合う男も他にいないものね」
陶霖は頬を膨らませたが、江念の抱える籠の中から一本、萩の花を見つけると、丁寧に余分な葉を摘み取り、陶霖より少し背の低い江念の耳元に挿した。
陶霖は満足して、江念に言う。
「はやく飾りに行こうよ」
陶霖が花瓶に水を入れ、そこに江念が剪定した野花を生けていく。
花を生け終えると、いつの間にか会場設営の数十名はどこかへ居なくなっていた。
あとの仕事はまた夕暮れ時だ。
卓を拭き、灯籠の設置なども残っている。
「あれ、置いて行かれた」
「まあ良いんじゃない?それより、私も宴まで時間あるから、身支度手伝って」
「……やだよ」
「髪結ってくれればいいから。行こう!」
陶霖は江念に連れられて、女門下生の宿舎の前に来ていた。
さすがに宿舎に入るわけにはいかない、と粘った結果、陶霖は宿舎の前にある木の長椅子に座り、江念がくるのを待っている。
「お待たせー」
座った江念の後ろから、長い髪を梳かす。
手入れを丁寧にしているのだろう。
女性らしい、艶のある黒髪。
陶霖は丁寧に編んでからまとめ上げ、簪を挿す。
ついでに先ほどの萩の花もまだ萎れていなかったので、耳元に挿してやった。
「はい、できたよ」
「ありがとう」
江念は持ってきた手鏡で、髪の出来栄えを確認している。
「陶霖の頭も結ってあげるよ」
「いい」
そう言って陶霖が隣に座ると、江念はしばらく陶霖の髪をチラチラと見ていた。
「陶霖は、前より大人っぽくなったね」
「本当!?」
陶霖はそう言ってから、あっ、と言って乗り出した身を椅子に預け直した。
「本当だよ。私が陶霖を女の子みたいにしても、前みたいに怒らなくなった」
「ああ……別に、もういいかなって」
「何かあった?ほら、葉師兄は話しやすそうだけど、温柔燐や鄭花澈はその、」
「……江念は、好きな人とか、いる?」
地面を見ながら言うが、江念からの返事が遅かった。
横を見ると、目を見開きひどく驚いた表情をしている。
「まさか……そういうこと?」
陶霖はその質問に答えず、江念の回答を待った。
「私は、ええと、良い仲の人はいるよ。多分、陶霖も知ってると思うけど」
「誰?」
「沈秀恒だよ」
「えっ、そうだったのか?」
江念は「嘘でしょう」と言うと、文字通り大きなため息をついた。
「気づかなかったなんて、本当に鈍すぎる……。わかった。陶霖、誰のことが気になっているの?」
陶霖はこういった話で江念の目を誤魔化すことができた試しがない。
素直に白状する。
「誰がというか……。俺にだけ、優しいと思っていたというか。ううん、そこまで考えてなかったんだ。いつだって優しくて」
うまく言葉が出ず、あの温かくて大きな手を思い出す。
「俺って、どう思われてるんだろうって、思っただけだ」
「それはどうして、そう思ったの?」
「んー……なんでだろう。自分にだけじゃないんだ、優しいのは。でも、その範囲が思っていたより広くて」
「自分はその人が優しくできる大勢のうちの1人だと?」
「うん」
陶霖は空を見た。
ちょうど空高くを、二羽の鳥が列になって飛んでいった。
横を見ると、江念は陶霖を見て、微笑んでいる。
陶霖はムッとしたが、こんなに話を聞いてくれる人は他にいない、と思い直す。
「その、沈秀恒って、どんな感じなの?」
「そうだなあ……すごく優しいよ。みんなに優しいけど、私に対しては、特別優しくて、不器用、かな」
「不器用?」
「うん。みんなといる時は結構そっけなかったりするんだけど、でも、困った時とか、困ってない時も、気づいたら横にいて、助けてくれる」
「それは……優しいね」
「そうでしょう?」
そう言って笑った江念はとても美しく見えた。
「またいつでも相談して」
江念はそう言って、着替えてくるから、と櫛と手鏡を手に宿舎の中に入って行った。
灯籠に火が入ると、巡風門は一気に夜の色に染まった。
笑い声と酒の匂いが広場に満ちていく。
——中秋節の宴が、始まった。
陶霖は百名以上集まった門下生たちに混ざり灯籠の設置を終えると、葉遠瑶たちとともに宴の席につく。
食事が用意され、まだ幼い門下生たちの剣舞が披露される。
有志による琴や笛の演奏を聞きながら、酒を飲む。
宴が進むと、会話にも花が咲く。
温柔燐はいつの間にかいなくなっている。
きっとまた、あの柳清婉のところに行っているのだろう。
陶霖は葉遠瑶や鄭花澈とともに楽しんでいたが、それぞれが他の門下生たちから声をかけられ、あちこちでどんちゃん騒ぎとなっている。
陶霖は場の雰囲気に流されるままに食べ、酒を飲み、気づけばまた葉遠瑶と酒を飲んでいた。
「それで、陶霖、君は最近どうなんだ?恋心はわかったか?」
「……ぜーーんぜん、わかんない。葉師兄が教えてよ」
陶霖は程よく酔って、ぼんやりとした頭で葉遠瑶の肩に頭を乗せる。
「僕もそんなに経験豊富ではないからなあ……そうだ。師尊に聞いたらどうだ?今日くらい、許してくれるだろ」
そう言った葉遠瑶の視線の先に、長老達が並ぶ席に座る罗景真の姿が見えた。
「師尊はだめ!」
「わかったよ……でも、師尊が一番経験豊富で色々と知っているんじゃないか?」
陶霖は葉遠瑶をじっと見る。
陶霖にも負けないくらい飲んでいるのに、顔色が変わらないのを見て、頬を膨らませた。
「もっと飲め!」
「はいはい、わかったよ。それで、陶師弟はどうして最近そんなに人の恋愛話が気になるんだ?」
「どうして、って」
「で、陶師弟が気になっているのはどこの誰なんだ?」
陶霖は、遠くに見える罗景真を見ながらはなす。
「……知らない」
罗景真の隣には、素長老が座っている。
長老達の中で最も若い罗景真と、歳は重ねていても、修為の高さで美貌を保っている素長老。
女性である素長老と罗景真では座ってなお、体格の差が大きく見える。
並ぶと、とてもお似合いに見えて──。
何やら話しかけている素長老の紅い唇に、罗景真が身体を屈めて耳を寄せている。
「陶霖、どうした?」
頬を膨らませて黙っていたことを言われたのだと思ったが、気づけば頬を涙が伝っていた。
「あれ?」
拭っても拭っても、とめどなく流れる涙は遂に、決壊したように溢れ出す。
「陶霖、向こうで話をしよう」
陶霖は葉遠瑶に連れられるままに宴の席を離れ、宴の明かりがほんのりと届く塵世殿の前へとやってきた。
そこにある木の長椅子に陶霖を腰掛けさせ、その隣に座ると、葉遠瑶は問いかける。
「何があったのか、話してみろよ。な?」
陶霖は口を開こうとするが、話そうとすると吃逆まで出てきてしまう始末だ。
しばらくそうして、ようやく言葉になる。
「恋慕じゃないんだ」
聞こえてくる宴の喧騒が、やけに耳に響く。
「どうして、最近、頭を撫でてくれないんだろうって」
「それは……師尊のことか?」
「ちがうっ」
即答した陶霖に、葉遠瑶はそれ以上問い詰めることなく話す。
「うん、わかったよ。それで、他には?」
「他には……みんなに優しくするし、それから、仲の良い人も、いるみたいで」
「うん」
「全然、知らなかった……」
「知って、どう思ったんだ?」
陶霖はふと葉遠瑶の顔を見ると、茶化すわけでもなく、いつもの優しい師兄がそこにいた。
「がっかりした……」
「それだけ?」
「近づかないでって、思った」
葉遠瑶は「そうか」と、宴の方を見ながらいった。
「苦しかっただろ」
「葉英」
遠くから大きな影が近づき、目の前まで来るとようやく罗景真の顔が見えた。
「師尊」
「何かあったのか?」
罗景真は陶霖の様子を見て、葉遠瑶に聞いた。
「いえ、その……急に何かを思い出したように泣き出してしまったので、話を聞いていました」
「そうか」
陶霖は立ち上がった。
「すみません、師尊にご迷惑をかけるわけには」
「迷惑だとは思わないが、他に話す相手がいるのであれば──」
そう言った罗景真に、葉遠瑶は続けて言う。
「そうだよ、師尊は迷惑だなんて思わない。ですよね!」
「ああ」
陶霖は二人の声を後ろに聞きながら、その場から走り去る。
山道に続く冷たい石の階段に座った。
空を眺めると、星がきらきらと眩しいほどに輝いている。
月はぽってりととろけそうな黄色で、沢山食べたはずの陶霖のお腹がぐぅ、と鳴った。
ふわり、とあたたかな感触が肩に乗り、見上げると師尊が外套をかけてくれたところだった。
陶霖にはおおきいその外套からは、甘く冷たい罗景真の匂いが漂い、陶霖はそのあたたかさに、ほぅ、と息を吐く。
罗景真は、少し離れて陶霖の隣に座った。
「何があった」
控えめな問いかけに、陶霖は目元に力を入れる。
「師尊」
どうして頭を撫でてくれないの?
俺だけに、優しくしてよ
師尊にとって、俺の存在は、何なんだろう
頭の中でいくつもの言葉が浮かんでは消えて、陶霖は聞こえていなければいいのに、と思いながら、小さな声で呟いた。
「俺のこと、見捨てないでください」
「何故突然そんなこと……」
「子どもっぽくてすみません」
そう言うと、罗景真の緊張が隣でふと抜けたような気がした。
「何を今更」
罗景真の目が細くなる。
「そなたが子どもっぽいのは昔からだ」
「もう16歳なのに」
「皆、そなたを甘やかし過ぎたな」
罗景真はそう言うと、陶霖の頭に手を伸ばしかけて──その手を下ろした。
「どうして、撫でてくれないんですか」
罗景真は目を見開き、それから躊躇いがちに、大きな手を陶霖の頭に置いた。
「子ども扱いもそろそろやめようと、思っただけだ」
空を見上げる。
月が落ちてきそうだ。
「師尊は、母のことをどう思っていたのですか」
陶霖は、長いこと抱えていた疑問を、ようやく口にした。
罗景真は考えるように眉を顰め、それから小さく息を吐いた。
「そうか……すまない。子どもだと思って、話していなかったな」
そして陶霖を見て言う。
「そう心配するな。おそらく……そなたが思うような関係性ではない」
少しの沈黙の後、一言ずつ言葉を選ぶように話し出した。
「私の父は散修だった。父は、末の妹が生まれてしばらく経った頃に邪祟に殺された。
それから私は巡風門の門下生になり、母と妹や弟達を養う為、働いた金を家族に送っていた」
淡々とした声音で話し続ける。
「ある時、突然書簡が途絶えたため、嫌な予感がして実家へ戻った」
突然、冷たい風が吹き、陶霖はぶるりと震えた。
「疱瘡だった。行った時には、家族全員が、既に」
罗景真に掛けてもらった外套をかき合わせ、陶霖は母の最期を思い出しながら聞いていた。
「それから、酒をたくさん飲んで──。気づくと、見知らぬ家にいた。そなたの母── 陶雪蘭が、私に粥を差し出した」
びくりとして罗景真を見ると、彼は遠くに浮かぶ月をぼんやりと見ているようだった。
「そして、私の膝の上に、まだ言葉を話し始めたばかりの幼子がよじ登ってきた。
そなたの母に、この時の礼をしようと金を渡そうとしたが、受け取ってもらえなかった。だが、一緒に食事をしようと言われるので、休息日には食材を持ってあの家を訪ねるようになった」
罗景真は目を細めて、口角を少し上げた。
「そなたは幼い頃から愛らしかった。気づけば私はそなたを見るために、何度も野菜や肉を買ってはあの家に足を運んだ」
「だが、やがて私も忙しくなり、足が遠のいた」
罗景真は惜しむように話した。
一息ついてから、陶霖の方を見る。
「前に、良い人が居たことはあるのかと聞いたことがあっただろう」
「はい」
「私がそなたの母と出会ったのは、ちょうど今のそなたと同じくらいの年頃だ。
私はあの家に、家族の温もりを求めていたのだと思う。
満たされない心や寂しさを埋めるように、それなりに女と付き合いもあった。
だが、忙しくなり、やがて葉英や温安、鄭知に陶霖と弟子が増えていくにつれて、そんなものはいらなくなっていた」
罗景真の横顔は、月光に照らされてうすぼんやりとひかり、それはそれは綺麗で……。
陶霖がぼうっと見ていると、月を見ていた三白眼が陶霖に向けられた。
「そなたは、自分に足りないところが沢山あるとでも、思っているのだろう」
陶霖は小さな声ではい、と頷いた。
「弱点を克服することはもちろん大切だが……例えばそなたは、葉英に弓術の腕も求めるか?」
「いいえ。弓術は私ができればいい」
「そうだ。人にはそれぞれ役割がある。そなたにはもちろん、私や葉英、温安や鄭知も……完璧な人間など居ない」
「師尊は、完璧です」
「いや……私はいつも、言葉が不足していることはわかっている。どうにも、克服できそうにない。だが、そなたたちはそれをわかった上で、私の言葉を補ってくれている」
「そんなことは」
「私はいつも、そなたに助けられている。そなたには思慮深さがある。周りをよく見ている。そして遠慮がない。気になったことを言葉にする。だから私が伝えきれなくても、そなたたちとの意思疎通に困ることがない」
「でも……」
「まだ褒め足りないか?そうだな……そなたの周りにはいつも人が集まる。何故だろうな……私も何故か、そなたと居るのは心地が良い」
「師尊……もう大丈夫です……」
陶霖はいつになく饒舌な罗景真の言葉に、耳まで真っ赤になり、消え入りそうな声で言った。
「あ、ここに居た!温安、鄭知!」
葉遠瑶が駆けてきた。
後ろから温柔燐と鄭花澈も来ている。
「月餅を持ってきたんです。師尊も召し上がってください。ほら、陶霖のも」
そう言って葉遠瑶は、ずっしりと詰まって重たい月餅を陶霖たちに手渡した。
月餅を一口齧ると、美味しくて、甘くて、でもどこか何か物足りないようで、口の中に甘さがいつまでもへばりついているようだった。
陶霖には、罗景真の言葉が嬉しかった。
それは間違いないはずなのに。
陶霖は違和感を喉の奥にはりつけたまま、その後も皆と遅くまで宴を楽しんだ。
翌日には、死屍累々といった様子で片付けを行う門下生たちが巡風門のあちこちにあった。
こうして、今年も中秋節の夜が終わった。
酒に酔った時だけ饒舌になる罗景真。
登場人物
【巡風門】
罗景真……長老
罗景真の弟子(名・字)
葉英・遠瑶
温安・柔燐
鄭知・花澈
陶霖・明稀
・江念……素長老の弟子
・張月……薬術師
・宋長老の弟子……沈秀恒、方承和、林玉
・柳清婉……程長老の弟子
・素長老……術符研究に力を入れている女性の長老
用語解説
・中秋節……秋の満月を祝う祭日。家族や親しい者同士で月を見ながら宴を開き、月餅を食べる風習がある。
・浄務閣……巡風門の事務や管理を担う部署。
・除夕……年越し前夜のこと。日本でいう大晦日にあたる。
・塵世殿……巡風門内にある湯殿。
・月餅……中秋節に食べられる伝統的な菓子。餡が詰まった丸い焼き菓子。




