スタート地点一歩手前。
目の前に神がいたら助けてあげましょう。
なにか褒美をくれるかもしれません。
まぁ倒れているのが邪神か異界の神だった場合
保証はできませんがね。
その辺でヒャッハーしている奴ら、後で助けといて。
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「創の始まり」第■節
……目が覚めると真っ白な空間にいた。
多少頭が痛む。何も思い出せない。
自分は何者でどこから来たと彼女は考える。
(……分からない。自分は何者なのだろう。)
彼女、創は考え続けた。が、考え続けると眠くなってくる。
「おいおいこんな変な空間で寝るつもりかい?」
そんな中、彼女の目に映っているのは何故か元気なロゼであった。
「……?」
「どしたー?なんか目が虚ろなんですけ、え?大丈夫か?
おいおいまさか今頃になって死んでショック受けている訳じゃないだろうねぇ」
「だ、誰です……か……?」
ロゼは創の記憶になにかしら障害が生じたことを察した。
「えーっと私はロゼって言います。あなたは斉藤 創。OK?」
(は、はじめ…?何か聞き覚えが…)
「電柱、衝突、あなた死んでしまった、そして神になた。OK?」
(へ…?死…死んだ…?)
「えーあなた死んでしまたよ。周りをごらん君の…
…ていうか死体がないな。確か一緒に飛んできたはずなんだけど…
うん…?まさかこれが死体だったもの?魂、体に戻った?こんな状況で?」
ロゼは慌てて創の頭部を確認した。
…特に大きな損傷はない。それどころか血すらついていない。
あの死体には血が出ていたはずなのに。
少女は辺りを見回す。付近にGWEとマニュアルが転がっているだけだ。
「まずい……これは非常にまずいんだが……」
ロゼはしばらく考え込んでしまった。
「あの……」創は口を開いた。
「はいはいなんでしょうロゼさんですよ~」
考えるのをやめにして創と接することを優先した。
「あれ……」
「あれ?」
創が指をさしたところにはGWEが落ちていた。
ロゼは落ちていたGWEを拾い創に渡す。
「・・・」
創はGWEを握りいじり始める。
ロゼは何かしらのアクションを起こすのを待っていた。
「・・・」
沈黙が続く。ロゼはがんばって思い出そうとしているんだろうと
そっと彼女を見つめているだけだった。
「・・・」
創はGWEの中心にあるボタンを押す。
現れたウィンドウは赤く、創が見るにこう書かれていた。
『このデバイスは現在使用不可となっております。』
その画面をじっと見ていた2人は黙ったままであった。
「・・・」
「…んねぇ。そこになんて書いてある?」
「このデバイスは現在使用不可なんだってさ。」
「……うん?」
創は自分を取り戻していた。
ロゼは急に創の口調が戻ったのが気になり、
もしかしたらと思って、ある事を聞く。
「……そうか。じゃぁ数分前のやり取り憶えてるか?」
創は首を傾げた。
「うん…?まさか記憶力までも…?」
ロゼがボソッとつぶやく。
「記憶力ぐらいはあるわい」
デバイスのウィンドウは水色になっていた。
ロぜは創の記憶が謎に戻っ…ていないことを願った。
せめてこう、私が活躍して記憶戻ったーと言うような
そんなシュチュエーションが欲しかった。
だめだこんなこと思っている時点でもう戻ったことに対して認めちゃってるわ。
「…んで…ここはどこなんですかね。」
確認のためロゼは質問をする。そうして創は自信ありげに答える。
「私の世界でぇ…す」
ロゼはポカーンとした。
「なんかもう世界を作る過程に移っちゃったみたい。」
「そ、そうか。ち、ちなみに世界ってそれで作るのか?」
「そう。このGWEで異世界を造るのです。
しかも造った世界は現世からの転生転移先になるんだってさ。」
創はすこしドヤりながらそう言う。
「ほ、ほーん。ちなみに私はどうすればいいんだか。」
ロゼは創のほうを向いてチラチラ見てソワソワしている。
「…えーっとね。確かマニュアルだと…ありゃまだ白紙のままだ。」
マニュアルを拾いページをめくるがさっきと何も変わっていない。
「まぁいいや。とりあえずそこに正座してロゼさんや。」
「ええ?は、はぁ。」
ロぜは言われるがまま正座をした。
創はメインウィンドウ下端、【操作】のウィンドウを開いている。
そして彼女はGWEをロゼに向け、スキャンを始めた。
「な、何してんの?創……さん?」
「ちょっと世界創造の権限を与えようとしている。あと呼び方は自由だからね。
っじゃ、ちょっと頭に気を付けてねー。」
そう言ってGWEのウィンドウをいじくっていると、
ロゼの頭上に創が持っているのと同じような色をしたGWEが落ちてきた。
「け、権限て……そんな簡単に権限なんて与えていいのか?
私という存在いまだに完璧に理解している訳じゃないのに?」
そうロゼが言うと創は答える。
「んにゃ、もう決めたことだからね。1人でやっても寂しいだけだし。」
「…ていうかなんでそんな操作を熟知をしているんだ…
君の話ではちょっとしかマニュアルを見ていないようだったが…」
「まぁ私操作にいたっては手探りでやるタイプだし。」
(いや君そんな雑…あんな辞書みたいなマニュアルを、
ちらっとみただけでそんな素早くできるわけなかろうて…
…ていうか私の心配を返してほしんだが…)
とロゼは多少いらっとしながらもGWEを起動する。
「……読めないんですけど。」
「へ?私には読めてるけど・・・あれか。神じゃないからか。
でも起動できているんだし、一応使えるんじゃない?」
そう言うとロゼは真顔でいろいろいじり始めた。
そしていじってすぐ理解したのか、
「うん、まぁ分らんでもない。
確かにこれは手探りでもできるわ。」
そう返事したのを確認した創は急に寝っ転がり始めた。
なんだこいつ。とロゼは思った。さっきから思い続けてたが改めて思った。
ほんとなんだこいつ、と。
「ど、どうしたんだ創。急に寝っ転んで…」
「ちょっと待ってる。」
「誰を!?」
「ウェドさん」
「誰だ!?」
「あれ。」
そう創が指をさした先には、
緑の髪に男前の紳士服。その上に緑色のホログラムでできた服。
そう。この物語の編集者。ただのバカである『ウェド・マケヲルド』が、
空から舞い降りてきた。
「だから誰なんだっての!?」
「んープロデューサー的な存在。」
「プロデューサー!?なんの!?この世界の!?」
彼女らはそんな会話ばかりしていた。
いやまぁ無理もない。突然空から飛んでくるんだもの驚くよね。
まぁなんで奴が来ることを認識してたのかは現時点謎だったけどね。
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「こんにちは!僕の名前はウェド・マケヲルド。」
「はぁん?ウェド・マケヲルド?その名前は誰から貰った?」
「ええーっと、さっき権限をもらった…ロゼさんですね…?
ぼ、僕の名前はまぁ友人から贈られたニックネームでね…
本当の名前ではないのはご了承してくれ…」
そうやって名前の出所を言うと何故か、ロゼはほっとしたように見えた。
「え~っと、「We do make world」さんでしたっけ?
何用でここに来なさったんですかね。」
おもいっきり彼女、「ウィードゥーメイクワールド」って言ったよ。
「ウェド・マケヲルドです…どうしてそんな変換がおきるの…?」
「ええーっと、ですね。私はちょっといろいろな神様の
異世界を造る過程を神話にして収めようと来たんだけど…
…なんで君は僕のことを知っているんだい?」
不安な表情をしながらウェドはそう言っている。
創に接触するのはこれで初めてなのに知られているのもそうだが、
さっきからロゼが彼の周りをぐるぐる回っているからだ。
「いや、そう来るってさっき連絡がきたから。」
創はそう答える。が、
ウェドもロゼもそんなことしたっけ。と思っていた。
「あーまぁ連絡が来ていたならそれでいいんだ。
え…っと…OKってことでいいんだよね…?」
創は頷いた。ロゼは踊り始めた。ウェドはGWEを起動した。
「じゃぁ、その辺にカメラを飛ばせておくからね。
透明になっているから気にする必要はないと思うけど、
なにかあったら連絡をくれ。(なんで踊ってんのこの子…)」
GWEの設置音が聞こえるが、透明なため形状が分からない。
そして創のGWEの画面に、
連絡先を交換しますか?と確認画面が現れる
創はそれに承認し、
ウェド・マケヲルドの連絡先が登録された、という画面が表示される。
「んで、私にはちゃんとした説明はないのかい?」
踊っていたロゼが踊りをやめ、話に突っ込んできた。
「いいか?創がいつ連絡を取ったのかは知らんが、
私には説明が一切ないのはなんでだ?」
そういうと、ウェドは時計を見て忙しそうにしながら、
「悪いがこっちには急用があるんだ。詳しくは創さんに聞いてくれ!」
そう言い彼は、ホログラム体となって消えてった。
「あの、創さん?私にはさっぱりわからんだが?」
「いやさっきまでぐるぐる回って踊ってたのが分からんのだが?」
創はだるそうに言う。
「あれは、まぁ私は何も関係ありませんよアピールだ。
もし関係があったらなんか話してくるかなーってね。
どうやら私はあまり関係ないらしい。
んで、世界を造る過程をみんなに届けるってか?
私に、何も、説明もなく?」
ロゼはそう淡々と答えた。
すると創は急に淡々と何かを語り始めた。
「いいかいロゼさんや。これは有名人になる近道だとも。
あらかたマニュアルを見て簡単にできそうだったから
ウェドさん達に撮影を許可させてもらった。
私は急に死んじゃったからね…せめてこっちでなんかできないかなぁって思ってね。
そしてこの世界は現世で死んでしまったら人たちが来るようになっている。
私が思い描いた異世界。そこにみんなが来たらどうなるかなぁ…って話なのさ。」
「ゆう……めいじん……?」
ロゼは驚愕した。こいつこんなおかしな奴だったのか、と。
説明にもなっていないし、彼女の思惑だけしか入ってこない。
「ええーっとだ。つまり君は現世で有名人になりたかったけど、
死んじゃったからこっちで有名人になってしまえー!で、
死者をこの世界に引き連れていろいろいじりたいと…」
彼女のざっくりした要約に、創は首を振る。
「いや、いじるわけじゃない。どうせならアニメや漫画みたいな
みんなが心躍るような異世界を造れたらなぁーって思ったからね。」
彼女は語彙力こそなかったが、
好奇心と、憧れで、世界を造ることを決めたのだ。
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「総大将殿。今のところ奴におかしなところはありません。
相変わらず国の建設ばかりやっております。」
「ふむ…奴には…いずれ痛い目に合わせねばならぬ…
我が同志を消し去りおって国づくりだと…?ふざけおって…
監視を続けろ。あの愚かな阿呆を。」
「はっ!」
「総大将殿…独り言が大きいですよ…」
「馬鹿者。それが我だ。」
創が本来転生する予定だった世界の、
変な奴らの会話。後に滅ぼされかけるよ。
へ? 元のデータを他にも見せろ?
君がここに来るのが早かったら見れたかもしれないけどね。
残念ながら見せるつもりはない。見せたら私の編集能力が底辺に見えるからね。
……ここから創の性格が歪んできてるけど……なるほど、やはりGWEが……
「……?」
ああ、こっちの都合だよ、気にしないで。
ん? それで総大将殿って何って?
それもあんま気にしない方がいいよ? ろくなもんじゃない。
=== isekaisoseki:hajime0-5.txt downloading‥‥ ===
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あれ? あーうんちょーっとまってねぇ……
あ、やっべぇ。このテキストデータなんか破損してるわ。
すこし時間をちょうだい。データを修復するから。




