↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/271

コテージの道のりで 10:43~


森の中に行くことってあんまりないよね。

ハロタム山 10:43~



「にしても、ほんとにモフモフですね!! ずっと触っていたいぐらいです!」


「確かにこのモフモフ具合、クセになりそうだな。」


「き、君らねぇ! 勝手に人の尻尾でくつろいでるんじゃないよ!

 歩きずらいじゃないか!」


「まぁ歩きずらくしてんだけどなぁー

 君、足めっちゃ速いみたいじゃないか。

 不意に逃げられないよう、こうやってモフってんだよ。見えないけど。」


「だからって、そんな触るのはやめてほしいのだが……。」


「からなさん、正直になりましょうよ。触られて嬉しいんでしょう?」


「まぁ嬉しいは嬉しんだけど…… さ、触りすぎというか、なんというか……」


初めての感覚で戸惑っているんでしょうかね。可愛らしいです。

じきその感覚に慣れて自分で尻尾を触るかもしれませんね。


ふぅ、ロゼが言うコテージの道を進んでいるのですが、

今のところ、スライムの影すら見えませんね。

あたりを見回しても何かうごめいているわけでもありませんし、

モンスターが出てくるような雰囲気もありません。


「ロゼ。この辺りはスライムやゴブリンが出ると聞いたのですが。」


「出るねぇ、今んとこなぜか出ないけどさぁ。

 この道ゴブリン頻繁に出る道なはずなんだけどなぁー

 普通だったら、もう14匹ぐらい出てるはずなんだけどなぁー」


「普通であれば、ですか。

 ちなみにこの場に出現しない原因は分かっているのですか?」


「さぁ? 見当もつかないねェ。

 でもま、出た所でちょっかいしか出さないんだけどね。」


「ちょっかいですか。」


ここに来る前に聞いた人によれば、ゴブリンは何もしてこないそうです。

襲いはするが何も奪わない、命も奪わなければ道具も奪わない。

攻撃を仕掛けてくるがほぼ確実に避けれる。

しかもこちら側がじっとしてればそのうち逃げるとか。

ゴブリン達の目的いったい何なのでしょう……?


「山の入り口付近で寝てた私から言わせてもらうと、

 ゴブリンだのなんだのまったくいないのです。」


「まぁ、入り口付近にモンスターいたら誰も近寄らないんですけどね。(笑)」


「むぅ、まぁそうなのか……」


触られるのにだいぶ慣れてきましたね。その調子です。


「ところで愁ちゃん、ロゼさんに話をしなくていいんですか?」


「ロゼとはコテージで話をしようかと思っています。

 聞きたいことが山々なのでゆっくりじっくりと話を聞こうかと。」


「そりゃあ私神ですからね、じっくりと聞きたいのも無理もないさ。」



神であることはどうでもいいんですよ。一番気になるのは創さんのことです。

転生して目の前にロゼがいて助けて同行しているのか、

純粋にお気に入りだから同行しているのか。

まさかの創さんの転生ボーナスでロゼを持ってきたのか。

問いたださねばなりません。創さんが転生して直後何があったのか。

私が隣にいなかった分、いろいろ聞かせてもらいますよ。

ついでに具体的な世界の創成方法、異世界転生の原理等々。


……それに神とはいったい何なのかも聞かせてもらいます。

記憶喪失とか、もう一人の自分と言っていましたが、

ロゼである以上、嘘偽りなく話してもらいます。



「ん? あれがコテージ?」


「そうだよー あれがコテージ。あれが今後の拠点。

 私が作った場所だが、住みやすいは住みやすいぞ。

 何を隠そう、このコテージの地下にはトンデモ施設があるのだ。」


「地下があるんですか!?」


……見た目はとてもいいのに、地下にトンデモ施設ですか。

たしかに住みやすそうではありますが

そんなに劣化している様子はありませんね。

このコテージは最近建てられたものですね。


「ロゼ、これはいつ建てられたものですか?

 創さんが転生した後に建てたのですか?」


「オーケーオーケーそれも含めてすぐ話そう。

 とりあえずコテージに入ろうか。

 創、愁と話しするからちょいと待っててくれ。

 あと、からなさん? 創にモフられておいてくれ。」


コテージに入るのにそんな急ぐ必要ありますかね。

部屋が散らかっていると言うのなら、別にそのままでもいいのですが。


「あ、あの、愁ちゃん……」


……? いつにも増して心配そうですね。


「どうしましたか創さん、モフモフはいいんですか?」


「それはまた後でモフりますが、その……」


「ロゼのことですか?」


「そうなんですけど……ひょっとしたらロゼさん、

 おかしなことしか言わないと思います。」


「私を誰だと思っているんですか。

 秩序変換概念破壊中二病支配者の生徒会長、神堕 愁ですよ?

 このおかしな異名以上におかしなことを言おうものなら、

 転生者ではなく指導者として直々に指導するつもりなのでご安心を。」


「指導者として直々に指導してやってください……」



……わー 私の異名以上におかしな事言われるって事ですよね。

創さんがそういう風に言うほどやばい奴ということですか。

何言われるんでしょう私。逆に気になります。

というか、さっきまで『話さないんですか?』と言っていたのに、

なぜ急に心配そうにして……?


「ええ、生徒会長として指導しますので。

 ロゼのことは私に任せてください。」


「ほんとに……まかせました……

 あと、ロゼさんの話を聞いたあと、

 私のことを、嫌いにならないでください……」


「キライニナル? 何をバカなこと言ってるんですか。

 私が創さんを嫌いになれば、

 他に好意を抱く人間が一人もいなくなるんですよ?」


「……」


……



ロゼと行動している際に私が創さんを嫌いになる案件が……?



「心配であればこう宣言しましょう。

 私は創さんを絶対に嫌いになりません。」


「……ほんとですよね?

 嫌いに……なりませんよね?」


「逆に創さんが私を嫌いになったら私は切腹しますからね。」


「なんで切腹なんですか……命を粗末にしないでください……」


「おーい、私の気分が変わらないうちに話をしよー

 早くしないと地下への隠し階段のありかも教えないよー」


ドアからひょっこりと……

って、やっぱり掃除してるじゃないですか。

ドアを雑巾で拭いてすぐに中に……


「行きますか。じーっとしてもどうにもなりませんし。」


「行きましょう…‥」




「? なんだ?」


「からなさん、どうかしましたか?」


「いや、たぶん気のせい。行こ行こ。」





気のせいを気にすれば起になり記になる。

なーんてね。


からな、気にするんだ。そいつはまじでヤベェ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。