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這いよっ……?! 7:55~

動く……動くぞ……


図書館敷地 AM 7:55



図書館裏で爆発が起きましたぁ。

振り返ったらホテプが後ろを向いてましたぁ。

しかもアイギスは太陽を見ちゃってるのか放心状態っすぅ。


「ロゼさん!大変です!ニャルラトホテプが……ってアイギスさん!?」


創は焦りながら指をぶんぶんと振りまわしていました。

そしてアイギスが放心状態なのに気づき彼の元へ歩み寄っていきました。

あーあーもういろいろ大変だね。全部私のせいですからね。

さっそうと解決しますとも。



とりあえずパラメータビジョンから

バールのような物(魔法の杖)を取り出すっしょ?

んで背後接近スキルで後ろに這い寄るっしょ~?

よし、後ろに来たねぇ! そして!!




「大丈夫ですかアイギスさん!」


私は鎧の目の部分を隠して体を回転させました。


「う、うん。大丈夫だけど創は、あの太陽を見てなんもないの……?」


「え、ええ、特には何も……

 あとロゼさんもみても大丈夫で……え?」


ふとロゼさんを見ると……

ホテプの前でまな板とマグロを出して土下座していました……


「許してくださいニャルラトホテプ様……」


しかもなんか崇めていました……


「創さん……アレを見ても大丈夫なら今の状況を教えてくれないかい……?」


辛そうにそう言われました……

それを聞いた私はアイギスさんに今の状況を伝えました。


「はい! えっとですね、まず敷地の中心に青いでかい火の玉があって、

 図書館入り口にはニャルラトホテプっていう神がいて、 

 現状ロゼさんが大きいマグロを出してひれ伏してます!」


「うん……神様がいるってどういう……しかもマグロって……」


「くとぅるふ、ふたぐん、にゃるらとてっぷ、つがーしゃめっしゅ____」


なんか崇めながら変な呪文を唱え始めました……

ニャルラトホテプはロゼさんを見てそのままですが……



ニャルラトホテプはロゼが出したマグロを手に取り、

被り物の隙間に持っていきバキュームされていった。

その際、ニャルラトホテプからガキリボキリと不気味な音を立てる。

それと、『ピャー』だの『ウワァァァァァ』と、

ノイズのように人の声が聞こえてきた。

マグロを食べているからあのような音が出ているのだろうか。

にしても訳が分からない。何故人の声がするのか。

そう思ってニャルラトホテプを見ていると、

被り物の隙間からマグロの内臓のような物が漏れ出る。

創はそれを見て気持ちが悪くなった。


一方アイギスは恐怖を抱いていた。

後ろで今何が起こっているのか。

確実に人が無残な状態になっている。

惨い音と共に鳴く悲痛な人の声。

そしてぐちゃぐちゃとかみ砕く音。


人が食べられてしまっているのだろうか。


振り向けば再び自分を制御できなくなる。

だが優先すべきは今襲われている人だ。

騎士としての誇りを持ったアイギスはそう思った。


「創! 僕はもう大丈夫!」


そう背後にいる創に言い、

図書館敷地の隅に急いで向かい、壁をそって図書館入り口を目指し始めた。



「……!!」



長い耳を生やした謎の被り物から漏れ出ている内臓や肉片、





そして、マグロの尻尾。


それを見たアイギスは落胆しこう嘆いた。



「どういう状況なのさ……!!」


その様子を見た創は苦笑い。

実際どんな状況か分からないからである。



<>



図書館裏 AM 7:44



伊佐美 麻央と言う司書がぶっぱなしたロケットランチャーによって、

図書館奥に一時的な出入口ができました。



……ものすごい威力ですね。

今思いましたが世界観どうなってるんでしょうね。

何故近代兵器が。


『アロディルデ王国昔話』を見るに、

それぞれ別の世界観を持った地方があるみたいですが……


とても……意味不明で……



「よぉぉし!!いっちょあがりぃぃぃぃ!!

 ほら避難させにいくぞぉぉぉぉぉ!!」



麻央さんはそう言い、ロケットランチャーを投げ捨て

図書館の入り口の方に戻っていきました……

テンションの落差がひどいですがまぁいいでしょう。



さて、私も避難の準備をおおっっ!


戻ろうとしたら、ぶっ放した壁のガレキが崩れて穴に落ちてしまいました。



結構深いですね…… いてて。


なんで穴が開いているんでしょう? こんなもの先ほどまでなかったというのに。

私は落ちた時についた土や石を払い前を見ました。



……通路でしょうか。

なぜこんなところに通路が?

奥に続いているようですが灯りがありません。暗いです怖いです。



光がさしている上を見上げました。


ぶっ放した壁の破片が今だ上に残っているので、

どうやらこの穴はぶっ放した壁の丁度真下にあるみたいです。

あそこからここまでだいぶ落ちてきましたね……

二階ぐらいの深さでしょうかぁぁ!?



……上から大きなガレキが降ってきました。

勢いで逃げようとして転んでしまいましたがなんとかガレキからは逃れました。

あのまま居たらペッちゃんこになってました。

結果オーライです。命が大丈夫なら問題ありません。



とはいえもう上には戻れませんね。

ガレキのせいで穴が埋まってしまっているのでどかすことも無理そうですし。



……行くしかないんですか。 この道を。




<>



図書館敷地 AM 8:14



「くとぅるふ、ふたぐん、にゃるらとてっぷ、つがーしゃめっしゅ____」



ロゼさんは未だに謎の呪文を唱え崇め続けています……

アイギスさんがさっきロゼさんに呼びかけましたが、

無視してずっと同じことやってます……


……またよくわからないところから取り出したマグロを

ニャルラトホテプに捧げました……


さっきからこればっかです……

私もロゼさんに声をかけましたがずっとあのままなんですよね……

ニャルラトホテプも相変わらずマグロを被り物の隙間から吸い込んで

変な音を立ててガキリボキリと食べてますし……


「くとぅるふ、ふたぐん、にゃるらとてっぷ、つがーしゃめっしゅ____」


どうしたらいいんでしょうか……


そう考えながらロゼやニャルラトホテプの様子を見ていると、

後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。



「ふっふふーん♪ 大変そうだね!」



彼女が振り返るとそこには神堕 聖がいた。


「あなたは……!!」


彼女が言葉を発そうとした際、

神堕 聖は笑顔で口元に人差し指を立たせ「しーっ!」と言う。

それに反応して創は一瞬黙ってしまう。


「えっ、誰か入ってきてるの!?

 入っちゃダメだから引き返して!!」


と、聞こえた声の主に対し大声で叫ぶアイギス。


「わぁー!! すっごーい! 太陽だぁ!!」


その叫びが聞こえているはずの神堕 聖。

彼女はそれをスルーし楽しそうにそう言う。

するとロゼの唱えていた呪文が聞こえなくなった。


「あれ……ロゼさ……ん?」


創がロゼの様子を見るために入り口の方を見ると、

彼女はニャルラトホテプと共に神堕 聖を見て狂気の笑みを浮かべていた。


「は、創! なんかロゼの様子がおかしいよ!!」


アイギスも同様にロゼの様子を見ていた。

彼視点から見た彼女たちは狂気一色に染まっているように見えた。

ニャルラトホテプは爪をとがらせ神堕 聖に向ける。

ロゼは地面に置いてあったバールのような物(鈍器)を向ける。

そしてロゼは笑いながらこう言った。



「信仰しろ、この世界の神であるニャルラトホテプ様を。」



その瞬間、創とアイギスの視野からロゼの姿が見えなくなる。

アイギスは入り口の方を観察しロゼの姿が消えあたふたしている。

創はロゼの行方を探るため辺りを見回そうとすると___



後ろから大きな音と「プギャ」と言う音がしたと思ったら、

とんでもない速さで何かが創の横を横切り

青い太陽に突っ込み姿が見えなくなった。


「え……? 今、何が起きて……?」


太陽に突っ込んだ何かを見てビクッとした彼女。



「ほら、君もニャルラトホテプを信仰するんだよ。」



すると背後からロゼが耳元にささやいてきた。

創はびっくりして後ろを見ると、

ロゼはバールのような物(頑丈)を差し出してきていた。

不気味な笑顔で。



「ロゼさん……どうしちゃったんですか! しっかりしてください!」



彼女は必死に呼びかけるが、

ロゼはバールのような物(ちょっと重い)を差し出し続けている。



ど、どうしちゃったんですかロゼさん……!?

あの変な呪文のせいでこうなっちゃってるんですか……!?

それとも演技ですか!? どうしたらいいんですか私は!!



そう頭の中で思い悩んでいるとロゼが繰り返しこう言う。

「君もニャルラトホテプを信仰するんだよ。」と。


信仰と言われても……

それでおかしくなったら怖いですし……


「あの……信仰したら何かあるんですか……?」


そう聞くと真顔でこう言われました。



「今後の冒険で守護神になってくれるぞ。」




……一瞬悩んでしまいましたがロゼさんみたいにおかしくなりたくありません!

私はロゼさんに今思ったことをそのまま伝えようとしました。


その時です。後ろからものすごい燃える音がしました。


ロゼさんは何故か硬直してバールのような物(刺さる)を落としました。

そしてそのまま私の後ろを見て怯えているようでした。


私は後ろに何があるか気になり後ろを見ると___



「ふふふ~ん♪ くとぅぐぁこーりん!」



私が出したあの青いのが無くなってて、

聖ちゃんがその青い炎をまとって楽しそうにしてました。


そしてその後ろにいたニャルラトホテプは

それを見て後ずさりしているようでした。

警戒しているんでしょうか。

なんにせよ私でもなんかアレはやばいと言う事は分かってます。

とはいえそこまで警戒していません。なんででしょうか……?


アイギスさんは警戒してるんでしょうか……

鎧で顔が見えないので表情が分かりません……



「っは!? 私は何を!?」


なんかロゼさんが驚きながらそう言いました……

元に戻ったってことですかね……


「あの、ロゼさん……

 これどういう状況ですかね……」


そう言い、変な感じになってる聖ちゃんを指さしました。


そうしたらロゼさん、うつむきながらバールのような物(痛い)を手にもって、

私に差し出して笑顔でこう言われました。



「これで奴を殴れ。」と。




<>



????   ??:??



暗いです怖いです誰か助けてください

私こういうのほんとに苦手なので誰か助けてください



図書館地下の灯りのない真っ暗な道を通る一人の少女。

彼女が落ちた所からはだいぶ歩いたが未だに真っ暗なままである。

音は彼女のコツコツと言う足音だけ。怖いですね。


今来た道を戻っても誰も助けも来ないでしょう

さっきの穴は確実に埋まってガレキを外に出すのもかなり時間がかかりますし

魔法だのロケットランチャーだので吹っ飛ばしたとしても

この通路自体が崩れてしまうかもしれませんし

この通路を進むしかないんです仕方ないんです頑張れ私


と、怖さを和らげるためにいろいろ考えながら一歩一歩進む彼女。


するとコツコツと言う足音にぴちゃ……と言う音が混じった。


その音にビクッとして驚いた彼女だが、

高速深呼吸をしてすぐに平常心(通常の恐怖状態)を取り戻した。



み、水ですかね。なんでこんなところに水が滴っているんでしょうか。

もしかしたら下水道が近くにあるのでは?

そこに行けばマンホールから出れるのでは!?


と、希望の光が見え、全力疾走でその道を駆けて行った。

足元にはピチャピチャと水のような音が。


どうやら近くに水場があるみたいですね。やはり近くに下水道が!!


と、一刻も早く暗闇から出たいあまり自分の足元にある物が___



べちゃ。



彼女は何か柔らかい何かを踏んでしまう。

それのせいで体勢が崩れそうになったが踏みとどまって何とか耐えた。



べちゃ……? 何の音ですかね……


彼女は音がした場所を足でつつく。

するとべちゃべちゃと粘着力があるような音がした。


コケですねたぶん。先を急ぎましょう。



そう思いながら彼女は再び走り出した。

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