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星座になってしまえ。

物理的に。



……



う、ううん……



「……はっ!?寝てたっ!?」


彼女は目を覚まし、頭を抱えながらゆっくり立ち上がる。


「うーん……頭がいたむ……あんの野郎……


 お”い” スディ”!ふざけんなよぉ”!?」


怒りの感情のままにそう叫んだが返事はない。


「あ”あ”ぁ”……!どうせみてんだろうけどなぁ”!

 特殊カメラぁ!?スキャンした時そんなものなかったんだがぁ”!?」


服についた土を払いつつ怒り文句を言う。


「あのドラム缶もサンダーみたいなもんか?

 なんでカメラにそんなもん引っ付いているんだか……」


そしてため息をつき、怒りの感情を抑える。


「とりあえず、だ。なんであれ早くウェド達に知らせない……と……?」


目の前に正座をしてうつむいている黒いフードを着た人がいた。


「……え?何をしてるんです……?」


彼女は静かに驚きそのフードを着ている人に近づく。


「おーい……何をしているんだ……?」


そう言うと正座をしていた人物はゆっくり頭を上げフードを脱ぐ。


フードを脱ぐと少女の顔が見えた。

黒髪短髪、赤い目をしておりジト目をしている。


その少女を見たロゼは少し口角が上がる。


「うん?君は確かスタッフの……」


その少女は黙ったままこちらを見つめてくる。


「あらあら、恥ずかしがり屋なのかい?

 ちょっとすまないが急用があるんだ。できれば早く喋ってほしいんだけど……」


ひたすら少女はロゼの顔を見る。


「やだなぁ~もう!こっちが恥ずかしくなるじゃないかぁ^~」


ロゼは楽しそうな顔をして照れる。

少女の顔はロゼの好みであったがためである。



『「本当に、うちのたぬきが申し訳ございません。」』



どこからか可愛いのある声が聞こえてくる。


「狸?うん?どっから聞こえ……


 ああ……なるほど……」


ロゼは一瞬安らかな顔をして少女の方を笑顔でみる。


「へ?あれかい?テレパシー少女ちゃんかい?」


少女は首を素早く縦にぶんぶんと振った。


『「話が早くてありがたいです。私を城に連れて行ってください。

  私の動向については向かいながら話します。」』


「よぉし!なら急ぐぞぉ!」


ロゼは少女の袖辺りを掴んで、彼女が進もうとしていた方向へと走ろうとする。



『「待ってください。あなたにはさきほどの翼があるはずです。」』


その言葉に彼女は、ん?という表情をして翼をだす。


「そういや翼があったな……

 なぁんで徒歩で行こうとしたんだか……」


少女はそのまま彼女の背中に乗る。


「ちなみに人を乗せて飛ぶの初めてだからしっかりつかんでくれ。

 しっかりだ。完全に密着してくれ。」


少女はしっかりとロゼに抱き着く。

しっかりしすぎて若干彼女の首が閉まっているように見えるが、

彼女はそんな事を気にせず笑顔で飛び立った。




<>




 現在、繁華街を超え、

繁華街の跡地のような場所の屋根の上を駆けている、

コルプス(創)とサラリーマンのテンショウ。

それを必死に地面で追いかける兵士たち。



「待てぇぇぇ!止まれぇぇぇ!」


「指名手配されている人がやすやす止まると思いますかぁ!?」


コルプスは不機嫌な顔して追いかけてきている兵士にそう言う。


「き、きみぃ……結局どこまでいくつもりなんだぁ……

 私はそろそろ足が……」


サラリーマンは引っ張られながら走って疲れてきていた。

走り続けて10分ほど。スーツのせいで動きにくい体を何とか動かしたり、

屋根の上を飛び越えるためにジャンプをしたりしたからだ。


「そうですね!もう武器屋とだいぶ離れました!

 ここらへんにはもう人はいませんし、

 あの兵士共に接触してもいいくらいでしょう!」


コルプスから黒い靄が出始める。


「ええっ……?君何か出ているるぞ……?」


サラリーマンはその様子を見て複雑な顔をする。


コルプスは笑みを浮かべながらこう言う。


「これでゆっくり降りますよ!」


黒い靄はコルプスとサラリーマンの足元に漂う。

そしてすぐに靄が晴れると足元に白い絨毯があり、

コルプスはその白い絨毯を魔法の絨毯のように動かす。

動かしたときにサラリーマンの悲鳴が聞こえたが気のせいだろう。


「!?な、なんだあれは!?」


追いかけていた兵士達はそれを見て驚いた。

その様子を見たコルプスは少しにやついた後、

大笑いをしながらこう言う。


「驚くのも無理もないよね!

 始めてみるものなんだから!!」


白い絨毯は兵士達の上を通過し、少し離れた場所で着地する。


「貴様!?なんだそれは!?」


「おーしえないよ~だ!

 指名手配されてるヒトにそれを問うて答えると思っているんですかぁ~?

 ていうか見ての通りですよ。洞察力ありますかぁ~?

 それともファンタジーワールドなのにファンタジーの心のかけらもない?

 くぁわぁいそー」

 


コルプスは兵士達をを指さし笑っている。


「なんであれあなたたちはここで私に事情を聞かれれるんです。

 ぼっこぼこにされるまえに情報を吐いてそのままゲロも吐いてください?」


コルプス(創)は小悪魔的表情を浮かべゲス笑いをする。


「き、君……?どうしたんだ急に……?」


サラリーマンは不安そうにしながらコルプスに言う。

すると彼女は赤面し、その場にしゃがみ込む。


(しまったぁ……!元の創さんの性格に引っ張られちゃったぁ……!)


「ほんとにどうしたんだ君!?」


「今だ!捕らえろ!」


その様子を見た兵士の一部はコルプスに襲いかかる。

後ろにいたサラリーマンは怯え、手で顔を覆い、防御の姿勢をとる。



その時。


「オルラァ!!」


近くの路地からコルプスを狙う兵士に向けてタックルしようとする謎の影が現れる。

兵士はそのタックルに対し防御姿勢をとったがあえなく吹き飛ばされた。

その直後、他の兵によって槍が振りかざれたが、

華麗にをそれを避け、コルプスの前に立つ。


タックルの音でコルプスは顔を上げる。


「大丈夫かチビッ子ぉ!」


その影の正体は武器屋の前にいたいかつい男だった。


「『ティエモン・バン』さん!?なんでここに!?」


「ああ?なんで名前……

 いやあいつから聞いたのか。まぁいい……」



「貴様ぁ……!偉大なるっ豺ア縺阪b縺ョ讒倥↓蟇セ縺礼┌遉シ縺?縺橸シ」


「蛟偵○繧九→諤昴≧縺ェ遘√←繧ゅr」


「やっぱバケモンだな。ありゃ。」


男は吹き飛ばされた一部の兵士?を見て苦笑いをする。


吹き飛ばされた兵士の声は明らかにこの世のものではなかった。

しかも兵士の目は、人間の目からタコのような眼に変わっていた。

そして彼らは吹き飛ばされる前の位置に戻っていった。



「ええ!?なんですかあれ!?」


「知らん!強い衝撃を与えるとああいう風になるそうだ!

 お前のその絨毯でここから逃げるぞ!」


「いえ!もうこの国の兵士じゃないと分かったので、

 遠慮なくかっと飛ばします!」


男が え? という表情をしてコルプス(創)の方を見ると

彼女は黒い黄色い模様が入ったバットを手に持っていた。


「おまっ、それ、どこから出した!?」


彼は驚きながらそのバットを指でさす。

そうして彼女は彼より前に出てバットを振りかぶり始めた。


「空を見たい奴は前に出ろ~!かっとばしてあげますよ~!」


可愛らしく彼女はそう言う。


「はっ、そのバットごときでこの私どもを倒せると思うなぁ!」


「チビッ子!やめろ!」


男がコルプスを止めようとするが時すでに遅し。

率先して前に出た一人の槍兵が彼女を槍で刺そうとする。

しかしその槍を華麗に避けたコルプスは、

そのままバットを笑顔で槍兵の腹に振りかざす。


その瞬間、槍兵は残像を残し、その場から消える。

そしてどこから来たかもわからない暴風が辺りになびく。

あとカキーンていう音がした。


「はぁー!やっぱりかっとばすのは気持ちがいいですねぇ!

 空の旅をごゆっくり~!」


その様子を見た兵と男は絶句。


その風でサラリーマンは防御態勢をやめ、

コルプスと、彼女が持っているバットを見る。


「……あれって……なんかゲームで見たことがあるような……」



そんなことをボソッとつぶやいたサラリーマン。

踏んでいた白い絨毯が飛びはじめ城の方向にすごい速さで飛び始めました。

しかもその絨毯から手のような形をした靄がとんでもない速さで2本が生え、

いかつい男の脇を掴み、勢いよく男は宙に飛び上がりました。

まるでパチンガーのように。



サラリーマンといかつい男の悲鳴が遠くから聞こえる……



「重要な異世界転移者ですので城に送りました……

 ティエモンさんはついでですが、

 これで気のままやりたい放題できますよ……」


コルプスは怖い目をしながら兵士の方を向きにやつく。

そしてバットをぶんぶんと振り兵士達をあおる。

兵士達?は即座に戦闘態勢を取り、コルプスの動きを警戒する。

彼女はゆっくりと彼らに近づいていく。



「いやぁ~あなたたちの仲間は今空にfly high!してますけど、

 安心してください。真上に吹っ飛んでいるだけです。

 下手をすれば宇宙まで言ってるかもしれませんがご安心ください。

 ちゃあんと生きてますので……」


それを聞いた一部の兵士達?がやけくそ気味にコルプスに襲い掛かる。

その襲い掛かったやつらをコルプスはバットで叩こうとする。

すると暴風とカッキーンと言う音と共に一部の兵は残像を残し消える。

盾を持っていた兵が突撃しようが、その盾も同様に暴風と音と同時に消え、

それを持っていた兵は逃げようとするが、

彼女はそれを見逃さず、バットをそいつを振りかざして消してきた。


「いいですか?これ以上あなたたちを吹き飛ばそうものなら

 あなたたちで星座ができてしまいます。あと私が疲れてきます。

 というわけであなたたちのリーダーだけ教えてください。

 そうすればリーダーだけ吹っ飛ばしてあなた達を逃がしましょう。」


兵士達は戦闘態勢を取り、

若干の慌てを見せながら兵士達は兵士達の中にいる一人の人物を指さす。

その指さされた人物は誰にも指をさしておらず、戸惑っているようだった。


「貴様ら!?裏切るつもりか!?」


「あなたですか……ではちょっと前へ来てください?」


そう彼女はそう言い、その人物に向けて指をクイックイッとする。


「違う!俺はリーダーじゃない!リーダーはこいつだ!」


「お前がリーダーだろ!?早く死んでくれよ!?」


「縺雁燕縺檎刈迚イ縺ォ縺ェ繧後?蜉ゥ縺九k繧薙□?」


どうやら兵士達は何かもめているようだ。


それをみたコルプスはバットを高速で素振りし威圧をする。


「あー早くしないとみーんな星座になってしまいますよ?

 それか流星(メテオ)がいいですか?空で燃え尽きたいですか?」


それを聞いた兵士達は焦り、

慌てて兵士同士で先ほど指をさされた人物を前に突き出そうとする。

しかしその人物は抵抗し前に出ようとしない。


「貴様ら!リーダーに逆らうつもりか!?」


「創!こいつがリーダーだやっちまえ!」

「繧?▲縺ヲ縺励∪縺亥卸?√%縺?▽雖後>縺ェ繧薙□?」


その様子を見たコルプスは引きつり笑いをし、

押しのけているリーダーらしき人物にバットを振り回しながら近づく。


「ええ、ええ、あなたですかリーダー。

 じゃぁちょっと他の人離れてくださーい。」


そう言うと颯爽とリーダーらしき人物以外は兵士は後ろに下がる。

リーダーらしき人物も下がろうとするが、

彼女はその人物の背中に回し蹴りを喰らわせ地面に顔を激突させる。

そして彼は仰向けになり彼女の方を見て怯える。


「お、おい、やめろ……殺さないでくれ……」


その人物もタックルを喰らった兵士同様タコ目になっていた。

そして冷や汗をダラッダラに垂らし始めた。

彼女はその様子を見て狂気的な表情を浮かべながらこんなことを言い始める。


「あなた……意外と弱気なんですね……

 まぁそうでしょうね。知性を持っている人ほど弱気な物です。

 なぜなら迷いがあるから。

 あなたが犠牲になれば他の仲間は生き残りますねぇ。

 だけど死にたくない。でも死んだら犠牲にならない。

 その言葉を信用しているかどうかは分かりませんが

 確実にあなたの頭にその言葉がよぎっているはずです……

 ま、知性がない人ほど決断力がありますからねぇ?

 とりあえず根拠のない生存方法に向かうあいつらみたいにぃ……」


「な、何を言っているんだ……?」


その人物の声がだんだんとこの世のものではない声に変わっていく。


「何を言っている、ですって?

 脳みそがある生物の習性に関しての哲学ですかね。

 正直私でも何を言ってるか意味も分かりませんが、

 これは確かに私の記憶にある事です。」


そう言って彼女は離れている兵士の方をにっこりと見つめる。

その兵士達はその様子を見たせいか恐怖を感じ少しびくつく。


その瞬間、コルプスがその兵士たちに高速で近づいてきた。

そして持っていたバットをぶんぶん振り回し、

リーダーを残して兵士達は暴風、音、残像と共に消える。


「いやぁ……乙女は強くなくっちゃねェ……」


コルプスの怒りぐもった言葉を聞き、

ゆっくりと後ろを見たリーダーらしき人物。

口を大きく開け恐怖心と共に絶句。


彼女はふりまわしたバットをその辺に捨て、

彼に歩み寄りながら笑顔でこう言った。



「そして、あなたは私の新しい記憶となるんです!」



「縺翫?√♀蜑阪?荳?菴謎ス戊??↑繧薙□窶ヲ窶ヲ?」


「あ~あ。もう言葉が分からなくなっちゃった。

 返事も何もないってことであなたのすべてを奪いますけどいいですよね?」


「蜈ィ縺ヲ繧貞・ェ縺?シ?シ溘←縺?>縺?%縺ィ縺???」


言葉は分からないが、彼は非常に焦っていた。

その場から離れようとするが恐怖で足がすくむ。

立ち上がろうとしても動きやしない。

しかもだんだんと近づいてくる彼女のせいでさらに恐怖が強まる。


そしてコルプスはその人物の顔まで近づき、

この世の物とは思えない眼で彼の目を見つめながらにやつく。


「縺ゅ?∝勧縺代※?ソ?ソ」


「大丈夫です。落ち着いてください。

 情報を吐いても私はあなたを喰らうのですから。

 とゆうか情報はあなたの頭に直接聞くので喋んないでください。」


そう言い彼女は全身黒い靄に変わり、

彼を靄で包み込む。

まるで団体の蜂に襲われるようにバタバタとする彼。

そして阿鼻叫喚の声をあげ、何かに救いを求めるかのように天に腕を伸ばす。

次の瞬間その腕は地面に転げ落ちた。

そしてその腕にも黒い靄が覆う。



しばらくの間、その場所に黒い靄が密集する___

次回、姫路の行方が___


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