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原型:みんなが心躍る世界を■■したいですが(多少)手こずっています。  作者: アイティ
一章:ぐだぐだな(未熟者による)国造り。
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この世界の神は阿呆なんでしょうか。

人による感性の違いはどうにもならない。

          <====始動4分前>


「総大将殿……いかがいたしましょう……」


「我はな、この戦いで存在を示すのだ。

 そしてやつを仕留め、我が同志の仲間の仇をとる。」


「……そうですか……ならば私ども、貴方にお供いたしましょう…」



(勝手に決めないでほしいんだけどな…)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ノイズか聞こえる。



真っ白な光の中ノイズが聞こえる。



体があるはずなのに体がないように思える。



「私は……死んだの……?」



彼女はそうつぶやく…



呟ける。まだ死んでない。まだ意識もある。

ロゼさんもよくわからないけど生きてた。

私もちゃんと生きてる。


そう彼女は自分に言い聞かせる。



…だからと言って状況は変わらないのだが。



「・・・」



創はすこしずつ状況を整理する。


今この状況はロゼさんによって引き起こされたもの。


ロゼさんがGWEで何かしてこうなったハズ。


その何かは…なにか…は…



『感動的な再会だがもう時間がない!

 とりあえず今ここで世界を全部完成させる!!!』



「世界を……完成させる……?」


この状態になる前に最後に聞いた発言がそれであった。



「あー創さーん?近くにいますかー?」


ロゼの声が聞こえる。


「ロゼさん……?あの……今どうなって……」



「いやぁ~大規模なテクスチャを張り付けて処理が追いつかず

 変な感じになってるっぽいね~

 私のあの茶番がなかったらもっと早く終わってたかな?」


茶番…


「あのロゼさん。さすがに私とて怒りますよ?

 なんで死ぬように見せかけたんですか。」


「普通に……どれだけ創が私を思っているか見たかったんだ…

 あの空間にいた時寂しくて寂しくて仕方がなかったんだ…

 ずぅーっと創の事を思ってたんだ……

 だから……ちょっといたずらしたかったんだ……」


彼女はとても悲しそうに言う。


…そういえば一万年間あの空間にいたんでしたっけ……

ならまぁ頭がおかしくなっても仕方がないですね……


「……まぁいいですよ…生きててよかったです…

 で……これはいつ終わるんでしょう…」


創はロゼに対し優しく接する。


「さぁ?下手すりゃずっとこのままかもしれないねぇ。」


切り替えが早い。さっきまで悲しそうだったのに急に吞気になりおる。


「ていうか、一回テストして3秒ぐらいでできたはずなんだけどな…」


「すみません。あの、いったい何をテストしたんですか…?

 まさかとは思いますが…」


それを言った直後、




あっという間に辺りが見えるようになった。


「え!?な、なんで急にそんな!?」


創は辺りを見ておろおろする。


「ああやっとかい。さて肝心のGWEは…」


 ロゼは手に持っていたGWEが起動できるか確認し始めた。


・・・


「ああ駄目ですね。完全に機能停止しています。」


真顔でそう言い、GWEをその辺に投げた。


「じゃぁ、やっぱりさっきのはほんとだったってことですか!?」


創はおろおろしながらロゼの方を向く。


「みたいだな。創。君のGWEはどうだ?」


創は焦りながらGWEを取り出し起動ボタンを押す。



……起動することはできなかった。


「やっぱり……できなくなってる……」


創は落胆の表情を見せる。


「ま、それは既に想定されたことだからね。

 もしかしたらプロトGWEならいけると思ったんだが……

 どうしたんだ創……」


ロゼは創の方を見ると彼女はとてもどんよりした雰囲気になっていた。

それを見た彼女は苦笑い。

そして創の肩を触り、微笑みながらこういう。


「安心したまえ。世界は全部私とコルプスが作り上げた。」



「ええ、理解しています。全部ですよね……」


創はさらに暗くなる。


「どうしたんだい?ちゃーんと創の意見を聞いて作ったんだぞ~」


「ええ……私をコピーしたコルプスさんに聞いたんですよね…

 ですがコルプスさんは恥ずかしがり屋ですから

 ロゼさん要素が多いでしょうけど……」


さらに創は暗くなっていく。

ロゼはそれに対し吞気に対応する。


「まぁそうだな。創頭脳のコルプスの意見なんだけどな。

 確かに自分の手で世界を造りたかったー

 って言いたいんだろうけど。」


「いえ、そうじゃないんです。

 確かに自分の手で世界を造りたかったですが

 私のGWEは何故か武器やスキルを造れません。

 そもそも一万年世界を造るなんて私には耐えられませし…

 その…なんというか…」


「あ、はい。君の言いたいことが分かりました。

 ロゼさんの作った世界は滅茶苦茶になりそう、だろう?」


「まぁ、言いたいことは合ってます……」


そう言うとロゼはため息をつき、玄関のドアを開け、

外に出ようとする。


「んじゃ、その世界を見てから考えを改めてくれ。

 どの道外に出なきゃ行けないんだから。」


ロゼは創の方を向いて玄関の方を親指で指す。


「あ、はい……」

創は暗い気持ちのままゆったりと玄関に向かう。


「ほら早くぅ、どのみち世界の様子を見ないといけないんだから。」


そう言ってロゼは創の手を引っ張る。


「そういえば……ウェドさんやカイングちゃんはどこへ……」


「ウェドの野郎と国王様はお城にいますよ~

 それを見るために早く外に”出”ろ”や”ぁ”……」


ロゼは創を思いっきり引っ張るが、

純粋にロゼが非力のせいで全然誘導できない。


「ほうら外まであと6歩ぐらいだぁ……

 あとは自分の意志で歩けぇ……」


ロゼは引っ張り疲れてばててしまい、その場で倒れる。


創はその様子を見ながら外へゆっくりと出る。

その時大きな風が吹く。

その反射で目をつぶり、風がやんだところで目を開くと___


「え、ええ……?」


創は外の景色を見て言葉を失う。


思ってたより普通だと。


まず創が先に見たのは住宅街。

あそこは彼女らが作った場所であるから何も変わりはない。

と思っていたがここは住宅街から一番離れていたはず。

なんでここから一番遠い住宅街が見えるのかはさておき、


住民が歩いている。

赤ん坊を抱えた母親がいる。

なんかの拳法やっているひょろひょろのおじいちゃんがいる。

まぁなんであれ普通の風景だった。


次に住宅街横の繁華街。

とても大いににぎわっている。

馬車も走っている。

果物とかでっかい魚とかが市場に置かれている。

あのでっかい魚はマグロだろうか。

なんで海がないこの国で海で釣れる魚が市場で売られているのかはさておき、

見た目はとても普通である。


牧場の方を見ると牛とか豚とかいっぱいいた。

改めてみるとサバンナだった。ここだけ世界が違う。


城の方は何も変わっていない。

何も変哲もない王国によくありそうな城だ。


ていうかなんでこんなくっきり見えるんだろう。

ここから住宅街なんて見えるはずないのに。

城はここから見えていたけどあんな大きく見えていない。


「ロゼさん…なんか遠近法でもつかってるんです…か……?」


創がロゼの方を見ると、

ロゼは創の方に左手を前に突き出していた。

その腕には水色の幾何学模様の光の輪をまとっていた。


「遠近法を使っている訳なかろう。千里眼で見てるんだ君は。」


彼女は真顔でそう言う。


「・・・」


まだまし。

まだましなハズ。千里眼程度なら別におかしくはない。

あの白い光の包まれたときに勝手に付与されたと思う。

これくらいならまだいい。スキル程度なら付与されてもいい。

チート系を付与されてもなんもおかしくはない。


ていうかロゼさんは何をやっているんだろう。


「えっと……何をやってるんですか……?」


「これで創に千里眼スキル:Aを付与した。」


「付与したんですか……

          

       え、なんでできるんですか?」


「そりゃあ私神ですし。神がスキルを付与して何か問題でも?」


「・・・」


神……ですか……

でもそれはGWEを持っていたからであって

実際には神ではないんですが……


え、まさか。


彼女は恐る恐るロゼにこう訊いた。


「あの、まさかGWEのシステムそのものをスキルにしちゃったんですか……?」


「いやそりゃそうするでしょう。

 そうすればGWEが無くても世界が作れるんだから。」


真顔でそう言うロゼ。


「あの……じゃぁそのスキルを私にですね…」


するとロゼは急に真剣な表情をする。


「2人、6人……?

 創。話の途中だがこの世界の状況を見させてくれ。

 結界に不審者が通った。」


「不審者……!?ていうか結界ってなんですか……!?」


創はだんだんと暗い表情からいつもの顔に戻っていく。


「ちょいと創は城に行っててくれ。

 私はこの国の外を見てくる。

 あとウェドにこう伝えておいてくれ。

 この世界の住人じゃないやつが入ってきてると。」


「え……?」


そう言うとロゼの背中から天使の翼が生え、

急に空へと飛びだっていった。


その様子を見て創は深呼吸をする。




「ははは……もうこの世界、

 ロゼさんに乗っ取られてますよね……」


そう苦笑いをして落胆をする。


そしてなぜか創はこの世界に

不審者が入ってくるのはおかしくないように感じた。


もとよりウェドさん以外全員許可取ってませんし……


しばらくして創はため息をつき、

ゆっくりと立ち上がり、城の方へ向かった。





「さーてと。あの不審者はいったい誰なんだか…」


ロゼは千里眼:EXを使い、不審者の方向を見る。


結界は東西南北の世界を挟む山(アトラス山(サン))に貼られている。

不審者を検知したのはアトラス山西側であった。


「ヘリコプター……ねぇ……」


西側から見えたのはどす黒いヘリコプターであった。

西側にある近未来都市を無視し、

まっすぐこちらへ向かってくる。


「軍人っぽい服装だけどガタイはそこまでじゃないな。

 無理やり着させられている感じがする。」


ロゼはヘリコプターの内部まで確認する。


「重火器とかミサイル持ってるけど…うん。

 偵察係ぽいな…別に殺意を持ってるわけじゃなさそうだし。」


そう呟きながら

ロゼは近場にあったロケットランチャーを構える。


「……いや、直接こっちに来てもらって

 この国の警戒度高めた方がいいな。

 あれ程度だったら別に攻撃受けても問題ないし。」


そう言いロケットランチャーをその辺に置く。


「さてと……この世界はちゃーんとできてるかな…」

そう言い羽を広げ北側へと飛びだっていった。





「はぁ……遠い……

 空を自由に飛びたいですよぉ……」


GWEが使えなくなっている今、空を飛ぶことができない模様。

それにより徒歩で山から城まで向かっている。

本来であればここから城まで空を飛んで10分で着く。

具体的な距離は、東京駅からメルヘンなお城があるあの舞浜の駅ぐらいまでだ。

ロゼが遊び心で意図的にその距離にした。

『まぁ気づく人いないだろうけどね。

 東京駅から徒歩で夢の国に行く人あんまりいないし…』


「なぁんでそんな距離にしたんですかロゼさぁん……」


創はのたのたと山道をたどり下山している。




山の坂道を降りると森が広がっていた。


「そういえばここ自然まみれでしたっけ……」


私が急いで設置した自然でいっぱいです。

思えばなんでこの気の遠くなるような自然を一日で置けたのでしょう。

細かいところはロゼさんがやっているようですが……


……なぜでしょう。アドベンチャーランドにいる気分です。

さっき舞浜のことを考えていたからでしょうか…


「…とはいえ、まだ先は長いですね…」

そう言い創は城の方向へと向かう。




城まで半分まで来た。

ご丁寧に『城まであと半分です。がんばれ創。』と言う看板が刺さっている。

それをみた創は苦笑い。

もとよりGWEのスキルを付与するつもりなかった?

徒歩で山から降りる想定しかしていなかった?

なんであれロゼさんふざけてますね。

そんなことを思ったからである。


「そういえば私ってもう人間なんでしたっけ……

 千里眼持ちのただの一般人……ですか……はは……」


暗い気持ちの中創は一歩ずつ進んでいく。


すると足元からブニョンという感触が伝わってきた。

創は足元を見るとそこにはぶにょぶにょした何かがあった。

それはかすかに動いており生き物の様だった。

「え、これ……スライム……?」

その生物は踏まれたままぶにょぶにょしている。

目もなければ口もなくほんとにぶにょぶにょしているだけである。

「こ、これ……どうすればいいんでしょう……」

創は足でスライムっぽい物をぶにょぶにょさせる。

めっちゃぶにょぶにょする。

ぶにょぶにょする上に地味に感触がいい。

どうしよう。やめられなくなってきた。


「あはは……」


やってるうちに変な笑いがこみ上げる。


しばらくスライムを踏み続ける時間が流れる。


「あはは……ははは……」


そのときストレスがたまっていたからなのか。

それとも純粋に彼女の闇なのか。

意味も分からず創はただただスライムを踏み続ける。

ただただ彼女は、その感覚がやめられなかったのだ。


「あはは……はは……は……」


その時、創の前から二人の女性が歩いてくる。


「えっ、何やっているのあの子…早く倒さないのかしら…」


「…なんでスライムを踏んで微笑んでいるんでしょう…

 弱い者いじめでしょうか…」


二人の女性はドン引きしながら通りすがる。


「・・・」

創はその会話を聞いて虚無になった。

自分は何をやっているんだろう。

城に行ってウェドに伝えることがあるはずだ。

なんで感触のいいスライムと戯れているんだろうと。

虚無になってもなお創はスライムを踏み続ける。



「あ、あの、創さん……

 何やってるんですか…」


怯えた声が後ろから聞こえてくる。

創はすぐに後ろを振り返る。


「ひぃぃ!なんでそんな怖い目で見つめるんですか!

 せっかく迎えに来たというのにぃぃ!」


そこにいたのは可愛らしい少女であった。

小学生ぐらいで…長い茶色い髪で黒い瞳でアホ毛が2本生えている…


「誰ですか……?」


「えっと、コルプスです!」


彼女はもじもじしながらそう言う。


「それは他の人の姿をコピーした姿ですか?

 それとも本体ですか…?

 どのみち抱きしめていいですか…?」


コルプスは創の好みの姿であったがために

創は彼女の方を向きどんよりしながら近づく。

その隙にスライムはすばやく森林の奥地へと逃げていった。


「は、創さん…あの、顔が怖いんですけど……

 抱きしめるのはちょっとやめてほしんですけど……」


コルプスは一歩ずつ退いていく。


「じゃぁ頭をなでるぐらいはいいですよね……

 それぐらいなら別に問題はないですよね……」


もう絵面がこれから誘拐されそうな雰囲気であった。


「あ、あの、創さん……」


コルプスは少し半泣きになっている。

そしてコルプスの背が木にぶつかり、

後ろに下がれなくなる。

創がコルプスの頭に触れようとした瞬間、


どこかでズーン……と鈍い音が聞こえてきた。


「!今なにか爆発がっ……って!?あの創さん……!」


そんな事を気にせず創は真顔かつ無言でコルプスの頭をなでる。

彼女は真剣になりつつも恥ずかしそうにする。


「創さん!あ、あの……!頭をなでられるのはうれしいんですけど…

 今防壁で爆発が……あの!」


創はそれを聞きなでるのをやめる。


「防壁で爆発ですか……ロゼさんが何か仕組んだんじゃないんですか……?」


「そんなことありません!ロゼは建(・)築(・)物(・)に関してはまともでした!

 みんなを守るあの防壁にはそんな変なことをしてません!してないはずです!」


ええ、確実になにかやっていますよね。

私には分かります。ロゼさんがなにかやらかしていると。


「……じゃぁコルプスさん。とりあえずお城にワープさせてください。

 ウェドさんに優先的に伝えないといけない事があります。」


「は、はい!ではワープ……じゃなくて瞬間移動しますね!」


彼女がそう言うと、少女は一瞬にして黒い靄になり、

創を覆いその場から消えた。



<上空:一方ロゼは>


ロゼは東西南北の世界ぐるっと一周を見て、

その先で東西南北の先にある極:東西南北の世界を一周しながら見た後、

さらにその先である未開の草原(手を付けていない場所)に飛んでいた。


「うん。なんか知らない町がある。」


未開の草原に行くとそこには、

ロゼが数年かけて作った世界のものではない町があり、

山も川もあってまったく知らない場所になっていた。


「ここは一応まだ創の世界のはずなんだよなー

 なーんで勝手に町が作られているんだか…」


不思議そうにしながら考えていると、


ロゼの足元から黄色いレーザーが飛んできた。

そんな唐突なレーザーをちょっと動いて回避する。


「うーん遅い!神を打ち落とすことはそんなたやすい事じゃないよ~!

 だが透明化を破って撃てたことは褒めよう!」


そう言い彼女は千里眼を使い打ってきた場所を特定する。


「間違いないね!私あんな武器造ってないもの!」


撃ってきた場所にいた人間は狩人の格好をしており、

その者が持っていたのは火縄銃にメカメカしいものが付いた武器であった。

そしてその狩人の目を見ると、

とても人間の目には見えなかった。すんごいタコみたい。


「なんであれ神に銃口を向けるとは許せんなぁ” !

 ちょっと縄で縛ってやろうかぁ” !」


そうにやつきながらロゼはその狩人の元に背後接近EXで近づいていった。

次回。一章最終節。


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