Dream:1 親友
いつか創が見た夢の話。
今やる必要ある? 的な物ですが……
こう、お寿司のガリ的な感じで……
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ん……ここは……
気づいたら彼女は真っ白な空間にいた。
「おおーい!はじめぇー!」
え……?誰……?
彼女が聞いたその声はどこかで聞き覚えがあった。
だが思い出せない。確かに聞き覚えがあるはずなのに…
「おやおや忘れてしまったのかい?
君は私の親友だったじゃないか。学生時代の。」
…そうだ。あれは、あの声は…
創はそれを聞いてある人物を思い出す。
ここにきてから忘れていた。
私の親友であるあの子。
いつも本を読んでいたあの子。
学年トップで生徒会長のあの子。
その子の名前は確か・・・
「愁ちゃん…」
神堕 愁。それが私の親友の名前。
でもなんでこんなところにいるんだろう…
「ちっがうわ!?なんでそうなったよ創!
私だよ私!ほら!生徒会長で本読んでたあの!」
・・・?
今聞いている声は神堕 愁の声だと分かった。
最初彼女の声を聴いたときには分からなかったが、
愁という人物をあの声に当てはめると創は納得がいく。
理由として、
彼女の印象は清楚でまじめ。かつエレガントな存在であった。
声のトーンも低く、誰かに話しける時には少し冷たくなるこもあった。
だが朝会で声が裏返ったときの一瞬の声が、
今聞いている声とおんなじだと思ったがためにである。
そしてまず第一に、
彼女の親友は創だけであり、同様に創の親友も彼女しかいない。
が、しかし、彼女が言うには違うらしい。
だが学生時代の記憶を思い返しても、
生徒会長で本を読んでいたのは彼女しかいない。
小学生まで思い返してみるが
生徒会は中学からしかなかった。
しかも一年生、創が死ぬ二年の時にも生徒会長を彼女が務めていたはず。
そのため愁しか当てはまる人物がいない
じゃぁ愁ではなくいったい誰なのか。
別に人違いでもなさそうだ。
創と言う人物名を言っているからね。
「あ、あのう…あなたはいったい誰なんですか…?」
恐る恐る創は愁と思わしき人物に名前を聞く。
「はぁーあ…忘れられたのか…
まぁ状況が状況だからなぁ…」
愁と思わしき人物の声は、すこし落ち込んでいるように聞こえた。
「私の名前は____」
「え?」
彼女名乗ろうとした名前の部分だけノイズが走る
「おおっと。やっぱり前世の頃の名前は使えないか…」
「前世の頃…?」
「じゃぁ、今の名前でも憶えてってくれ。
今の名前は私が読んでいた本のキャラクターそのものだ!
ヒントでもあるからよーく聞いておくように!
私の名前はパートワン・セイヴァー。
この歪んだ世界の救世主だ!」
「はい…?」
パートワン・セイヴァー。
それは愁ちゃんが読んでいた本の
神様ポジションのキャラクターだったはず…
え?ほんとに愁ちゃんじゃないの?
ここまで同じなのに?
「あの…その名前って…」
「ああ!思い出してくれたかい!」
「神堕 愁ちゃんじゃないんですか…?」
「ちっがうわ!だから誰だ愁って!___は合ってるけど!
____だっての!?あ”あ”伏せられてる!
もどかしい!なんでそう言うシステムにしたんだ!」
彼女は名前を伝えようとするがノイズが入ってしまう。
『___は合っている。』
『愁』は違う。
つまり神堕と言う苗字は同じなのだろうか。
「うん…?いや待て。___家を知っていると言う事は……
ああなるほど……ここはそう言う世界なのか……」
「な、何を言っているんですか愁ちゃん…」
「すまない。人違いだったみたいだ。ごめんね!」
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「何が人違いですか!あっ……」
目が覚めるといつものコテージであった。
なんであんな夢を見たのかは分からない。
だけどなんであれ創は愁のことを思い出せてよかったと思った。
……その時まで忘れていた親友のことを。




