短編:ロゼが思ういろんな異世界の不満1
完全脱力中の彼女の話。
不満なんてだれでもあるよ。
牧場作り〜カイング誕生のどっかにて、
「創。ちょっといいか。」
昼下がり、山の上で寝っ転びながら日向ぼっこをしている彼女ら。
空を真顔で見ながら彼女らは会話をする。
「なんでしょうロゼさん。」
「のちのち設定とか考えるために重要なことを聞くんだが…」
「はぁ。なんでしょう。」
「この世界の文字って日本語でいいか?」
「いや別にいいですけど…」
そう言うとロゼは起き上がり創の方を見つめる。
「いいか創。新しい文字を作っておけば、
この世界に侵入した不審者どもが情報を得れなくなる。」
「…それを言うなら、言葉もその文字に対応した喋り方をですね…
そうじゃないと『これなんて読むんです?』て言って、
すぐに答えたら瞬殺ですよ。」
ロゼは急に彼女が真面目なことを言ったのに驚いた。
「創…語彙力あったんだな…
じゃぁちょっと言語も文字もつくっておくわ…」
それを言ってからしばらく無言状態になった。
^数分後^
「ねぇロゼさん。」
「どうした創。」
「よく小説とかであるんだけどさ。」
「はぁい。」
「チート系の主人公とか」
「いりません。」
即答であった。
「そもそもこの世界、ていうか他もそうですけど、
主人公は転生転移者全員なんですよ?
なんでチート系主人公を必要とするんだ。」
「あ、あの…この世界完成した時に私たち用に
チートを常備しているアバターをですね…」
「いいか創。ここだけはしっかり言わせてくれ。」
「へ?」
「私は小説だのなんだの見ていたが、
少しばかり腹が立つところがあるんだ。
例えば、
転生して直後パラメータが異常なやつとか、
主人公だけ謎にハーレム状態だったり、
運とか言う一番意味不明なもので解決するやつとかだ!」
ロゼは声が大きくなる。
「いいか創!昔のRPGとか最初は貧弱なんだぞ!?
こつこつモンスターを倒して経験値を集める!
そして積み重なった経験で成長する!それが基本だ!
だがやつらを見てみろ!レベル60ぐらいで始まってるぞ!?
ほんとに強い敵以外は苦戦もしやしねぇ!
じゃぁ弱い敵はって言うとほとんどサブキャラが倒してるねぇ!
ていうかほぼサブキャラの成長物語だよチート系はぁ!
そんな自分だけ最強で、
サブキャラがメインで終わるようなやつになりたいのか君はぁ!」
「ロゼさん落ち着いてください!私が悪かったからですから!」
創はロゼの怒ったような声を必死に止めようとするが、
未だ止まらず。
「別にその世界が悪い訳じゃない。
悪いのはその世界に転生させた神どもだ!
なんで死んだから転生ボーナスとかをつけるんだぁ”!?
死ぬの当たり前だろ!?過程は何であれ人は死ぬよ!?
なんでボーナスがつくんだ死に方の影響かコラァ!?」
声を荒げ創に語り掛ける。
「ま、まぁ、死に際で命を救ったりしたり良い行動をしたら
ボーナスがつくのは別に分からなくはないですよね…?」
彼女は落ち着かせるためにとりあえず会話に参加する。
「ああ確かに命を救って死ぬのは偉大だ。
だが付いてるものがやばすぎる。下手すりゃ世界ぶっ壊れるよ。
命を救った英雄が
実はめちゃくちゃやばい奴だったらシャレにならないよ!
命を救うのは当然の行為だ!
成功失敗問わず救おうとする事実が必要だからなぁ”!
普通の人だったら踏みとどまるからね!?
それでもなお自分の命を顧みず他の命救うのはいいんだ!
交通事故とかとっさの判断で行動してしまう
そう言うシチュエーションの場合はなぁ”!
性格ねじ曲がった野郎でも助けたらボーナスだぁ!?
神は起こった事象しか見ないのか!?
心は見ないのか心はぁ”!?
そんなんでいいのか神さんよぉ“!?あ”ぁ“!?」
「ロゼさんもう言ってることがめちゃくちゃなんですけど!?」
そう言うとロゼは急に黙り込み再び空を見上げる。
「…まぁなんであれ理不尽なチートは他人を不快にするから。
チート系スキルアンド武器を作るんだったら、
転生転移者全員にチート付与しますからそのつもりで。」
「は、はぁ…」
(やっと落ち着いた…)
そう思いながら創は空を見上げ、
この世界、若干チートまみれにしておこう、
そう決意したのであった。
別にいろんな物語に喧嘩売ろうってわけではない。
純粋に異世界系の物語の固定概念ぶち壊したいだけである。




