バーじゃ満足できませんか……?/もはやなんでもあり。
そんな簡単に常時物を作れるはずもなく。
前半 謎の制作過程
後半 やりたい放題が出まくります。
現在彼女らは作っているまだ名もない国は、
とりあえず国に住むであろう住民たちの家が南に、
中心に真っ白な城と北西に牧場、一番北の山に自宅、
あとその辺に自然があるだけである。
国のエリアはこちらも同様東西南北で分けようとしているが、
彼女らはそれだけとしか決めていない。
一応彼女らも考えているつもりではあるが、
カイングという癒しが現れてから作業ペースが落ちてきている。
それどころか最近全然やってない。
夕暮れ時、カイング含め彼女らは今家で、遊んでいるのだ。
「〇NO!」
「早くないかいロゼさん!?」
「ふっふーん君と違って私は先を考えているのさ。」
「……4枚、赤」
「な、国王殿、私を裏切ったのか…?」
「……早い。」
「あーあ国王様まで攻撃を始めちゃったよ。
じゃぁ私も10枚…」
「くっ……やはりため込んでいたか…!」
楽しそうな彼女らの様子をカメラ越しで見ているウェド。
「のんきですね彼女ら。先を考えてこれなのか……?
僕も遊びたいけどここはびしっと言わなければ…」
彼は手元のマイクをオンにし、創の世界に向けて声を出す。
「うぉぉぉい!なんやってんだ君たち!なんで僕を誘わな…違う違う。
なんで3日も遊び続けているんだ!国を造るのどうしたんだ!」
彼はすこしやさしめな声で怒る。
「おっとウェドじゃないか。今誘わなかったって言った?」
「ま、まぁウェドさん。〇NOやります?楽しいですよ?」
彼女らはその声に対し楽しそうに返す。
「いやうん〇NOは楽しいってことは分かっているけどそうじゃない。
こっちとていろいろ撮影しているんだ…
これじゃ異世界創世記じゃなくて異世界遊戯録になってしまう!」
「ふむ、じゃぁ遊んでも問題ない施設を造ろう。
どうする創さん。いっそカジノでも作ってそこで遊びます?」
「うむ。城の西の方の近くに作ってしまおう。手っ取り早くね。」
彼女らはお互いに向き合い、決意の表情を見せる。
そして彼女らは家から出ていってしまった。
「……カジノ」
カイングはボソッと不安そうに呟く。
「ああもう遊ぶことしか考えていないよ…
さっそうと家からでて行っちゃったし…
まぁ何か作り始めただけまだましだけど…
カイングちゃん、国王様として聞くけど君はそれでいいのかい?
この国を作る彼女らは遊ぶことしか考えていないけど・・・」
彼は心配そう言う。
「……今が楽しかったら、それでいい…」
「そ、そうなの……じゃぁいいかな……?」
彼はマイクを切りため息をつく。
そしてカメラ越しでカイングを見る。
「かわいいねぇ。カイングちゃん照れくさそうで。
まぁそんな回答が来ると思ったけどさ…
彼女もノリと勢いなのだろうか…
あーベットで寝始めたよ。寝顔もかわいいねぇ…
いや…寝るの早すぎやしないか…?
想像で生み出した人は自分の分身と言われるだけのことはあるな…
創と同じぐらい寝るのが早いし寝相が悪い…
だがかわいいから問題はない。
……にしても、カジノ、ねぇ……」
彼は独り言がとても大きかった。
彼のスタジオにいた尾張はそれを鼻で笑う。
<>
彼はカメラの視点を変え、彼女らの様子を見る。
「さぁてこちら城の西側城付近。
彼女らはとんでもないことをしております。
カジノを作ろうとしているつもりのようですが、
何故かトランプのスピードをしている。
あっはっはっは」
彼は呆れながら素早くマイクの電源をオンにする。
「うぉぉぉい!カジノ作るんじゃなかったのか!
なんで2人しかできないスピードやってるんだ君たちは!」
怒りながらロゼと創に声をかける。
が、吞気に彼女らはトランプを続ける。
「うん?そりゃあカジノに常設する遊びを決めてるんだが?」
「私、スピード知らなくてね。ロゼに教えてもらってるんだ。」
彼はそれを聞きいったん冷静になり深呼吸をする。
「まぁ知らないからは仕方ないけど…
それでカジノの規模ってどれくらいなんだ?
君にはいろいろ確認をしておかないと不安なんだ……」
「とりあえずね。東京ドームぐらいにしようかと。」
「と、東京ドーム・・・またでかいカジノを作るつもりだねぇ…」
彼は複雑な顔をする。
「まぁ転生転移者にしても楽しいと思うんだけどね。
いつでもここにくれば前世の遊びができるんだし。
大規模でもいいじゃない。」
「ま…まぁそれはそうだけれども、東京ドーム規模のカジノって、
一体何を中に入れるつもり……?」
「競馬とか。鉄骨とか沼とか。」
すかした顔でロゼはそう言う。
彼はそれを聞いて頭を抱える。
「え?鉄骨?沼?なんですそれ?」
創は頭上にはてなマークを浮かべる。
「ロゼ……何故そんな闇のカジノを作ろうとする……」
「ああご存じ?なら話が早い。でもご安心を。
たとえ借金しようが強制労働だったり死ぬことはありませんので。
あくまでも経済を循環する場所ですから……」
ロゼは怪しい笑い声をする。
「とんでもないもので経済循環しようとしてるよ!?大丈夫か!?」
彼は彼女を心配していた。主に頭の方を。
「ウェドさん……鉄骨に沼って……?」
彼はその質問に対し深く考え、こう言う。
「……まぁ簡単に説明すると…
……そうだなぁ……平均台ってわかります?」
「平均台?」
「その上に載って端から端までわたるものなんだけど……
それをビルとビルの間で鉄骨でやるやつです……」
「わぁ……ビルの上ねぇ……死ぬじゃないかロゼさん。」
創はロゼの方をさらに意味深にみる。
「んで沼はパチンコなんだけど当たりの確立がとんでもなく低くてね……
あの話だとそれに大当たりすると10億円ぐらいもらえたはずなんだよね。
しかし当てないと人生が終わるレベルに借金をする……というやつ……」
創はロゼの方をさらに意味深にみる。
「いや私が考えた遊びじゃないからね。
後因みにウェド。一応聞いておくが著作権とかないよな?」
「……一応GWEで作った世界は法なんてないからね……
転生転移者とか世界を見る人だけしか認知されないから
世間的には二次創作判定でOKとなっているんだ……」
「え?そうなの?
創、元の世界のものバリバリ使っていいんだってよ。」
ロゼはにやつきながら創の方を見る。
「……やりすぎは禁物だからね。こっちもこっちでカメラまわしてるから…
下手にやると『アイデアないんか』とか『パクりすぎw』とか言われるから…
クレーム対応大変だんだよなぁ……
まぁ遊び心程度にやってくれ。頼む。」
彼のその言葉に疲れを感じた。
「一応聞くけども、〇NOはOKなの?」
創はカードを出しながらそう言う。
「創さん。一般的に認知されている遊びはOKだ。
カード類は絵柄を変えてしまえばそれでいいんだ。
だがしかし異世界の設定で『それあるの?』みたいのはダメだね。
そうだなぁ…君たちの世界だったらプラスチック類はダメかな。
うん?いや別の国から来たものと言えば大丈夫か……?」
どうやら彼も彼で、
創の世界をどのような世界にした方がいいか考えてくれているようだ。
「まぁ、世界観をかんがえてどんな遊びが流行っているかを決めてくれ。
ちなみにロゼ。この話を聞いてわかると思うが沼は無理だからね。
この洋風な雰囲気にパチンコは合わない。現代的だからね。」
それを聞いてロゼはなにかを思いついたのか手を打つ。
「じゃぁあれだ。西の方の近未来の都市から贈られてきた
みんなで遊べるプレゼントと言う事にしよう。」
「どんだけここの王国にパチンコを置きたいんだっての。
そんなキラキラした目をするんじゃない。」
そして急にロゼはフリーズする。
「八ッ!?そうか…まだ重要な物がない…!」
「どうしたんだロゼ。カジノは後回しか?」
「ああカジノは後回しでもいい。今作るべきものが決まった!
それは……金だ!」
まだこの世界にはお金と言う概念はなかった。
別に金がなくてもギャンブルはできるが雰囲気としてである。
「け、経済って言っておいて作ってなかったのかぁ!?
たしかにお金は重要だけども!?」
「ああ!金!金がなければギャンブルもできやしねえ!
よし、創!金、紙幣を作りに行くぞ!」
「へぇ!?、あ、うん!。」
「ウェド!なんかカジノ作っておいてくれ!」
創、ロゼに連れられて山の方に飛んで行く。
「へぇロゼぇ僕に任せるんだぁ……じゃぁ作っておいてあげるよ……」
彼は怪しい目つきでやつきながらそう言う。
「…紙幣を作るのに移動する必要はないと思うけどなぁ…
まぁいいさ。これで思い通りにできるからね。
カジノじゃなくても遊べる場所を…ね。」
<>
※ここからどうやって色々作っているかの
謎の実況が入ってきます。
一つ一つの件が長いので飽き飽きする可能性があり、
実況がうざく感じる可能性があります。
自分で言うのはなんだけどな。
やぁみなさんおはこんこんばんは~ここからは、
『リッチオート尾張』が今からウェドの様子を伝えるよ。
メタ的に言うと、今から常に私はハイテンションだ!
どのように喋っているかは君たちが想像してくれ!
まぁそんなことはさておきだとも。
なんでナレーターが彼女らの世界に干渉してなんか作ろうとしているのかが
まったく意味が分かりませんが仕方ありません。
「はい、ということでですね。彼女らの動向を見守っているのですが、
しばらく彼女らもゆっくりと休む時間が欲しいそうなので、
今回は、私が、洋風のカジノを作っていきたいと思います。」
何故か知らないけど彼自身がやる気なんだ。
「さぁさぁまずカジノ。賭博を中心にしておりますが、
さすがにこの世界の雰囲気にカジノ単体で存在するのは
違和感を感じます。洋風ながらもそこだけ異質でも違和感がない、
そんな所を作りたいと思います。」
はい。マイクの調子はいいよーそれでは本番言ってみようかー
「練習だったの!?いや今のとってた?とってたら今の
そのまま使って!2回もやるのは恥ずかしい!」
安心してください。ちゃんととってましたよ。カメラ。
「音!声!なんでこの流れでカメラになるんだ馬鹿にしているのか君は!?」
はいはいちゃんと音声とってましたよーっと。
「しっかりしてくれ……じゃぁ次GWEで施設作るからそれに
ナレーションを当ててくれ。」
はーい。じゃ、行きますよ~
(本当にカジノはダメな気がするんだ……)
ウェドはGWEを起動し【計測】を開き、
GWEからポインターが光る。彼は施設の広さを決めているらしい。
「よぉーしこのぐらいでいいかな(棒)」
演技下手ですねぇ。皆様に自分が考えている事を伝えるように
わざわざ口で喋っていますねぇ。しかも棒読み(笑)
「…切っておいて、今の部分。」
はーい切ってNG集に加えておきまーす。
「…………」
ふっ、顔がひきつってますねぇ~
さきほどの失態を無かった事にするように彼は材料・形成から、
大量の茶色い木材を出した。すると彼は測った部分に合わせて
木材を置き始めた。どうやら彼は想像で作るつもりはないらしい。
出入口、角の部分以外をきれいに置いていくぅ。
さぁ長方形の木材の囲い作った彼は2階部分まで木材を置き始める。
さぁそして、これは屋根でしょうか、木材縦ではなく横にして、
斜めに置き始めました。しかも数枚。瓦のように置き始めています。
次は…一階部分で、おっとここでGWEの建築オプション【部屋全域】を使う。
そして一階の床は茶色い木材となりました。
どうやら床を張るのはめんどくさかったようです。
そうして2階部分も同様、床を茶色い木材にしたぁ!。
(尾張……ナレーターというより実況になっているんだけども…)
さぁそして、囲いの角と、出入口の横に丸太を置き始める。
しかも屋根と思わしき場所を貫いております。
四隅において丸太の高さは均等、後でここに何かを作るんでしょうか?
おや?外の壁に白っぽい木材で斜めにバツ印で張り付けていますねぇ。
真ん中の出入口と合わせてきれいにシンメトリーになっております。
横の壁も同様、バツ印の白っぽい木材を張っております。
おおっと。ここでなにかを忘れていたのか横の壁を一部削ったぁ!
そしてもう一つの出入口を作ったみたいですねぇ。
(テンション高いなぁ……)
後ろの壁は壁一面に大きくバツ印の木材を置く。
さぁ一番前に戻って、おおっと、
バツ印の真ん中を四角くくり貫いた。どうやら窓を作っているようです。
(……あれ?声が聞こえなくなった…?まぁいいや…)
「検索、花言葉、逆引き」
一方そのころ創とロゼは、
おおっと、自分の家に戻り紙幣のデザインを考えていますねぇ。
彼女らのGWEには彼女らがいた世界の紙幣が映っています。
パクるのでしょうか。パクってしまうでしょうか。
「うるさいわ!なんだいきなり!誰だお前は!」
おおっとロゼさん。
これはこれは取り乱してしまいました。
これではベットで眠っている天使様に迷惑がかかってしまいます。
「私らには迷惑がかかっていいのか!?」
はいはいいいですよ~
さぁてウェドの方へ戻りましょう。
『そうして彼の声は聞こえなくなった。』
「誰だ今の……ウェドさんの仲間かな?」
「エコーすげぇうるせぇ。」
「…カイングちゃん起きそうなんだけど…」
「「・・・」」
さぁ再びウェドを見てみましょう。
(おい、どこ見てきた)
おおっとすでに外見ができかけています。
二階前部分は一階後ろ部分と同様大きなバツ印の模様があり、
そこに窓が3つついていますねぇ。
横の壁は一階と同じ用ですね。
屋根上部分には…開放的ですねぇ。
丸太の上に床を設置し柵を立てテラスを作っていました。
しかしその場所へ行く通路が見えません。どこに作るのでしょうか?
おや、ウェドはさきほど削った部分から螺旋状の階段を伸ばしています。
二階部分の壁も削れています。どうやら囲いの外に階段を作るようです。
その階段はテラスまで続けるみたいです。
「はい外見完成~」
はい~お疲れさまでした~
「さっき創のところ見に行ってたのかい?彼女らちゃんと
お金だの紙幣だの作っていたかい?」
ああ作っていたよ。いろいろな世界の紙幣を見ながら。
「ならいんだ。ちゃんとやっていれば。
発端はなんであれやってくれるんならそれでいいんだ…」
では、内装をどうぞ。
「さぁさぁお次は内装をやっていきたいと思います。」
まずウェドは計測をしていますねぇ…
そして茶色い木材を出しましたね。
せかせかと何かを組み立てています。これは……?
バーカウンターのようですね。
後で椅子を設置する用にきちんと下に空間があります。
そして後ろに棚を作り始めました。ここには何を置くつもりなのでしょうか。
「もちろん、嗜好なお酒とグラスさ。」
おっとこの施設はバーみたいです。確かに賭博しますねバーで。
ですが彼女ら未成年……ん?ロゼっていまいくつでしたっけ?
「聞いた話だと、14歳だとか。」
おおっと全員未成年!バーに子供を連れ込む気なのかこの男は!
「『この世界に未成年の概念なんてなかろう』とか言われそうだからね…
とりあえず雰囲気が合うバーを作ってる。」
……ああそうでしたね。その世界には法がないんでしたっけ。
(カフェでもよかったけど…やっぱり賭博イメージがね…)
さて、彼はプリセットから、
茶色いクッションが付いた白い木材の椅子を出しましたね。
そしてバーカウンターの足元に置く。
次に酒場でよくあるようなテーブル、4つの椅子のセットを、
置けるだけ置きましたね。
そして上に…照明を取り付けていますね。
その横にプロペラも設置しています。なぜプロペラは回るのでしょう。
それはまったくわかりません。
(ど、どうした、急に…)
さて次に縦長い観葉植物を複数設置してましたね。もうしてた。
そして今、適当に想像した絵を絵画にして壁に貼っていますね。
にしても芸術は分かりません。
こんなグネグネした絵を気に入る人などいるのでしょうか。
(……あんまり絵に関しては言わないほしいんだが…
雰囲気で置いているだけなんだ…)
その絵の下には更に薄い黄土色の木材を張り付けていますねぇ。
部屋全体につけようとしています。
「まぁ壁が全部同じ色だと落ち着かないからね。
適度に色を変えて馴染みよく。ね。」
さて壁掛けのランプを置いています。オシャレですね~
あと小道具から棚も置いておりますね。写真立てとランプも添えて。
写真立ての中の写真は…光が当たってよく見えません。
(・・・)
「あとは酒瓶だのグラスを置けば一階部分一通り完成です。
次はテラスをやりに行きます。」
おや?2階はやらないのですか?
「……彼女らが何か作るかもしれないからね。」
そして照れくさそうに螺旋状の階段へ上っていくぅ
さぁさぁテラスにも同じく机と椅子のセットを複数置いていますねぇ。
おやですがその机の真ん中には穴が開いております。
そして、GWEから出したのは白いパラソルですね。
これは真ん中にパラソルを差すようですねぇ。そして今差しました。
それを机ごとに順々に差して言っております。
そして差した部分の付近に小型のランプを押いって言っていますねぇ。
(だんだん謎の実況がうざくなってきた……)
そして柵の角にもランプを置きました。
そこから柵に横長の植木鉢をななめにして飾っていますねぇ。
「ここに、土を入れてタチジャコウソウという花を入れていきます。」
タチジャコウソウ…?何故その花を選んだのでしょうか…?
「簡単だとも。タチジャコウソウの花言葉は『活動力』だからだ。
彼女らがいろいろ作るうえで活動力がないといけないからね…
その祈願としてこの花を選んだんだ。」
……痛いですよウェド。
「いいじゃないか、どうせ彼女らは花なんて飾りでしかないと思ってるから…」
痛いけども彼女らに伝わってほしいメッセージを隠してもさ。」
あははは痛いですねぇ、顔に出てますよドヤ顔じゃないですか。
「……実況、続けてくれ…」
あははは痛いとこ疲れて照れてやーんの。
ん”んん。さぁ彼は照れながらも花を植えています。
『活動力』というメッセージをそえてねぇ!
あーあ照れてますねぇ。自分で言っておいて。
恥ずかしいと思うのならば最初から言わなけばいいのに。
「……悪かったなぁ!痛くて!」
{前半終了。}
<>
彼女達は紙幣のデザイン、通貨のデザインが決まったそうだ。
通貨も紙幣も同じように1、5、10、50、100、500と、
日本基準のお金の並びになっている。
「これで……いいんだよね?」
「いや創さん。ノリと勢いで言ったの君ですからね?」
通貨のデザインはどれも数々の偉人の横顔であった。
紙幣のデザインは日本札をベースにして、国の名所を後で載せ、
日本札で人の顔があるところは円形になっており、
その円形の中にはアメリカの大統領が描かれていた。
これでいいんだろうか。
「ま、まぁあっちから来た人からすれば馴染みはあるね。」
創は自分でデザインを言っておきながらこれでいいだろうかと
今一度考えている。
「馴染みすぎだけどね。まぁいいでしょ。これはこれで。」
ロゼは紙幣、通貨作りに飽きていた。
それに考えている間、作るべきものを思いついたからだ。
「よぉし、これを生産する銀行も作るぞー」
お金を量産する場所を。作るべきだと。
「ええ~?もう10時だよ?寝ない?」
創は眠たそうだ。そして創の付近にあるベットで寝ているカイングは、
熟睡と青い字で書かれた黒いアイマスクを装着されており、
耳元にはたくさん真っ白い丸いクッションが置かれていた。
「そういえばあれ誰なんだか…」
創が少しいらだちながらそう言う。そしてロゼは
「ああ、騒音ひどかったからねぇたぶんウェドらの仲間だろうけど。
今ウェドがなんか作っているじゃない。それの代理の人……なんだけど…」
と言う。
そして彼女ら2人は声をそろえてこう言う。
「「うざったるかった。」」
そして少しの沈黙が流れ、無言で創は立ち上がり、
家の外へ出ようとし、ウェドの元へ行こうとする。
「ちょっとカイングちゃんをよろしく。
ウェドさんの様子を見に行ってくるね。」
「ほーいいってらっしゃーい。
さてさて国王様の寝顔を…
……ああそういえばウェドになんか作らせたんだっけか。
お詫びに遊んであげますかね…」
<>
「はい、と言う事で賭博バーの完成でーす。
なかなかいいんじゃないかな。」
その声に対し尾張は鼻で笑う。
「あの……なんで鼻で笑ったの?」
彼は天に手にかざし、苦い顔をする。
「おーいウェドさーん!」
創が遠くから飛んできた。
「ん?創か。どうだい賭博バー。いい出来じゃないかい?」
ウェドは創に褒めてもらいたそうな顔をしている。
「ウェドさん。なかなかオシャレなバーを作ったんだね。
なかなかいい感じなのでは?ところで、カジノは…」
彼は冷や汗を垂らした。なぜか創の顔が冷たく感じたからだ。
「え…っとだ。さすがにカジノはこの世界の雰囲気に合わないかなぁ
って思ってね。一応1階部分はトランプだったりカードゲームが
できるような感じになってるんだ……」
創の冷たい顔にさらに冷たい笑顔が見える。
「に、2階部分にはまだなにもスペースはないから、
そこにルーレットだのなんだの置けばいいかな…って
思っているんだけど…ま、まぁ自分勝手にカジノではなくて
こんな感じにしたのは悪いと思ってる…か、ら…」
創は冷たい顔から暖かい顔に変わり、やさしく語り始めた。
「いや、いいんだウェドさん。確かにカジノっていうと
この世界には合いそうにないからね…
こういう感じで社交場で賭博をするっていうのはすごい良いと思う。
ただ……」
「た、ただ……?」
創は目を閉じたと思ったら、涙目でこちらを見つめこう言った。
「カイングちゃんは…カジノを望んでいたんです!」
カイングの事を思って言ったことだが、
別に彼女はそんなこと望んでなどいない。ただの彼女の思い違いである。
彼はその言葉に対し、心の中で強い反発を起こす…
ウェドが最後に聞いたカイングの言葉は、
『今が楽しかったらそれでいい』だった。
あれはカジノを望んでいる訳ではなく、
『ただただみんなと笑えたらなぁ』という解釈でとらえていた。
真偽不明、ただの妄想かもしれない。だが、
彼はカイングを我が子のようにあやしていた。
何故か最近3日ほどカイングしか見ていなかった。
ウェドはカイングを好きになっていた。うわぁ。
そんな彼の次の発言はこうなった。
「いいかい、創。カイングは君たちと楽しみたいだけなんだ。
彼女が望んでいるのは単にカジノで遊びたいではなく、
みんなと『何か』で楽しみたいんだ。
今回はその『何か』が君たちが遊んでいた娯楽物。
それをみんなで楽しみたいからこそ、君たちが楽しそうだったからこそ
あの子はカジノを望んだ。だがそれはカジノではなくてもできる。
普通の場所で普通に遊べばいいじゃないか!
カジノなんて闇の塊でしかないところであの子を楽しませたくない……!
純粋に、ただただ普通の場所で、普通に楽しませてあげたいんだ!」
それは彼が創に対し、初めて魂を込めて言った言葉であった。
そしてウェドは自分自身でカジノを作らなかった真の理由を言った。
「……へ?」
創はフリーズした。
まずウェドがそんな熱々として言うなんて想定していなかった事と、
みんなで楽しむのは普通じゃないかと思う事。
カイングをあの子と言った事。
そして何より、お前は何を言ってるんだと言うのが強かった。
ウェドはただただカイングを心配しているだけだった。
その結果『私はカイングの親です』と言わんとばかりの口調になってしまうが。
それが創に伝わり、彼女自身その意味が分からなかったため、
最終的に創は無言になってしまう。
(ほんと…何言いだしたんですかウェドさん…)
それを言い切ったウェドは息を切らしていた。
「ほう、随分とまぁガツンと言わているじゃないか創ぇ……」
「お前は……!」
そこにいたのはロゼだった。
しかも毛布をかぶせてアイマスクをして眠っているカイングを背負って。
「ロゼさん!?なんでカイングちゃんを!?」
「創。カイングを頼む。ちょいと彼にやらないといけないことがあるんでね…」
そう言うと創にカイングを背負わせた。
「…何をするつもり?」
「もちろん勝負だとも…ウェドと一対一のね…」
ロゼは殺気立った目でウェドを見ている。
ウェドはその様子を見てGWEを取り出す。
「……何のつもりだロゼ。戦うような理由なんてないはずだ。」
ロゼは彼がGWEを取り出したのを確認すると、
同じくロゼもGWEを取り出す。
「おやおや、自分でさっき言っておいてそんなことはないだろう?
楽しもうかぁ。ウェド。普通の場所でねぇ?」
そういうとロゼはウェドが作ったバーへと入る。
「ほうほう、バーじゃないか。戦う場としてはちょうどいい。」
「……!?その中で戦うつもりか…!?」
ウェドは焦った。ロゼは僕と本気で戦うつもりだ、と。
しかもせっかく作ったバーの中で。
ロゼは今人を見下すような顔をしている。
創は2人の様子をうかがっている。
カイングはぐっすりと眠っている。
「……カイング…
いいだろう。ただし静かにやろう。
カイングを起こしたくない…」
ロゼはその発言を鼻で笑いウェドと創にバーに入るように指示する。
「さぁて、私とて静かにやろうとしていたんだが、
まさか君も瞬殺を狙っているのかい?」
「しゅん……!?」
創はその言葉に驚く。
「いいか創。ロゼは本気でやろうとしている。
君はそこのバーカウンターで伏せていてくれ。」
急に凛々しい声になった彼はそう言う。
その言葉を聞いた創はカイングを背にゆっくりとバーカウンターへ回る。
「創さんや。君も後でやることになるからよく見ておくといい。
ウェドとのこのスピード勝負でね…」
「スピードか…いいだろう。僕とて容赦はしない。
瞬間終わらせてやる…!」
「へ?」
創はロゼが今から何をやろうとしているかが分かった。
恐らくトランプのスピードをやるつもりだ…と。
しかしウェドはさきほどの殺気立った顔から、
ロゼは僕を好奇心で殺害しようとしている。と判断。
その判断からGWEから武器を取り出し先手を打ち
ロゼを止めようとウェドはしようとしている。
が、ロゼは現時点の状況を理解していた。
創が『ウェドとロゼでトランプするだけ』
と思っていることも。
ウェドがGWEから何かを出そうとしていることも。
なぜその事を理解しておきながらやるのか。
『この世界、彼らの世界での攻撃的な行動とは何か。』
それを見るためである。
ロゼは表向きのトランプのカードを顔の前でちらつかせ、
「これを受け止めれるかな…」と言う。
そしてカードを投げるような動作をしようとする。
その瞬間。ウェドはロゼが攻撃を仕掛けてきたと思い、
GWEを強く握りしめこう思う。
(戦闘、出現、桜の精霊。)
するとGWEの先から持ち手が出てくる。
ウェドはその持ち手を引き抜く。それは剣であった。
その剣は和風の刀ではなく洋風のロングソード。
持ち手は茶色い色をしており、
剣はピンク色__桜色に光っている。
その剣を握りしめウェドはロゼへ近づこうとする。
投げようとしたトランプを避けようとし、
ロゼの手元を注意深くみる。
が、一向にトランプは投げられない。
ロゼはジト目でウェドを笑った。
「……うん?ロ、ゼ?」
創はウェドが剣を出したことに驚いている。
カイングは今だ眠り続けている。
「君は何をしようとしているのかな~
私に負けたくないからって
私をぶった切って不戦勝にするつもりなのかなぁ~?」
その言葉が出た途端ウェドは察した。
こいつ、あえて言わなかったな。と。
そうしてウェドは誤魔化そうとしてついこう言ってしまった。
「そんなことはない。君が勝ったらこの剣を君に上げようと思ってね。」
「わーお勝つ気満々じゃないかウェド。」
(やばい。一番言っちゃいけないことを言ってしまった)
ウェドは冷や汗を垂らす。まずトランプなんて遊ぶのは久しぶりだ。
勝てるかどうかわからない。彼はそう思っていた。
「じゃぁ、やろうかウェドさん☆」
ロゼは満面の笑みでウェドを誘う。
そのままロゼは机にトランプを置き、付近にあった椅子に座る。
ウェドも同様に椅子に座るが、先ほどの勘違いで恥ずかしかったのか、
黙り込んでいるようだ。
創はその様子をカイングを背負いながらただただ真顔で眺めていた。
「じゃぁカード配りますねぇ。」
ロゼは素早いカード裁きをする。トランプを半分に割り、
ウェドの手元にその半分を渡す。
「あ、ちなみにだけどさウェド。ルールは分かっているよねぇ?
一応聞いておこうかな。創も後でやるしそのおさらいとしてね。」
ロゼは満面の笑みをまだし続けながら問いかけている。
そしてウェドは言われるがままルールを説明し始める。
「はい…確か…この割ったカードから手札に4枚のカードを置いて、
『いっせいの』と言って『せ』といったら
割ったカードから一枚出す……
出したカードの前後の数字が手札にある場合手札から…
ええと…例えば5のカードが真ん中に置いてあった場合、
4か6のカードが置けて…つまり置かれているカードの
前後の数字が手元にある場合手札から真ん中に置けて、
そ手札のカードがなくなったらこの割ったカードから、
新しくカードを出して手札の補充をして、
置けるものが無かったら『いっせいのせ』の繰り返しやって……」
「そして手元のカードが完全になくなった方の勝利。ね。」
ロゼは笑みを絶やさずウェドにそう言う。
(スピードのルールってこれでいいんだよな…?)
ルールというものは口に出そうと思うと難しいものである。
補足として、
スピードでは一般的には真ん中にあるカードのことは「台札」といい、
出された4枚のカードは「場札」。
ウェドが言う割ったカードとは「手札」のことを指す。
果たして彼の説明でスピードのルールを把握するものは何人いるだろうか。
まぁ細かいことはいいだろう。とロゼは思う。
そして彼女は創にルールが理解ができたかどうかを確認する。
「じゃぁやろうかウェド?」
そしてウェドとロゼのスピード勝負が始まった。
以下略。
ウェドは普通に敗北してしまう。
特にイカサマも無く。ただカードを出す素早さで負けてしまう。
最終局面。
両者場札にある最後の一枚のカードの数字が同じの状況、
しかたないので創に、
台札の一番上のカードだけを残してカードをシャッフルし、
その残したカードに「いっせいの」と言った後「せ」と言った瞬間
シャッフルしたカードを縦に置くように要求。
その結果一枚目で両者のカードが台札に置かれることになったが、
ロゼが普通に素早くカードを置き、勝利した。
ウェドは椅子に座りながら落ち込んでいた。
純粋に負けたことの悔しさと剣を上げてしまったことで。
「めちゃくちゃ光ってるな…コレ…
夜中これを使って潜もうものならすぐばれるぞ…」
ロゼと創は剣をじっくりと見ている。
「えっとウェドさん。この剣の名前って……」
「桜の精霊だ……なかなか綺麗だろう……?」
ウェドはさらにネガティブになっているのか、
灰のように真っ白に燃え尽きている状態になっている。
創はその様子を見て愛想笑いをする。
「じゃぁ約束通り私と勝負をしよう。君が勝ったらこの剣は君のものだ。」
ロゼは創に勝負を仕掛ける。剣を突き立てながら。
「…ちょっとまっててね。」
そうロゼに言うと創はウェドの方へ近づきこう言う。
「ウェドさん。カイングちゃんをよろしくお願いします。」
ウェドはその言葉を聞いた途端、彼の顔に笑顔が戻る。
そうして創はウェドにカイングちゃんを背負わせる。
そして喜びのあまりウェドは、
「ああ!カイングは僕に任せてくれ!」と言う。
「本当に……カイングちゃん好きなんですね…」
創はちょっと引いた。
「じゃ、始めますか創さん?」
創は椅子に座りロゼとスピードを始める。
初心者と言う事を考慮しているのか、
ロゼのカードを置く早さは遅くなっていた。
創はすこし戸惑いながらもカードを出している。
ウェドはその様子を多少覗いていた。
が、彼は主にカイングの寝顔を見ていた。
<>
創はロゼに勝利した。
「ああ~初心者だからって甘く見ちゃったかな?
なかなかやるじゃないか~」
無論ロゼはわざと負けている。それは創も承知していた。
本来であればウェドの勝負同様カードを素早く置ける。
創はその様子を見ていたため、ロゼは容赦なくカードを置くと思っていた。
が、あからさまにカードを出すのが遅すぎていた。
しかもロゼはもはや台札を見ていなかった。
そのため創は『ロゼはわざと負けている』と判断した。
何故ロゼはわざと負けたのか。
それは創にこの剣の行方を握らせるためであった。
(ていうか…それしか考えられないんだけどね…)
創はロゼから剣をもらうとウェドへ近づく。
彼はもう創とロゼの勝負を見ておらず、
何故か中腰でカイングを床に横たわらせ寝顔を真顔で見続けていた。
「……ウェドさん」
ドン引きしながらも彼に声をかけると、
「あ、ああ創。勝負は終わったんだな…しかも勝っているじゃないか…
おめでとうその剣は君のものだ…」
声をかけた瞬間ビクッとなった気がしたが気のせいだろう。
「この剣…カイングちゃんに渡そうと思っているんだけど…
いいですかね…?ウェドさん?」
そう言うとウェドは正座をしてこう言う。
「…ああ、元よりそのつもりだったからね…」
「……はえ?」
ウェドから話を聞くに、
桜の精霊と言う剣はもとよりカイングに渡そうと思っていたものらしい。
予定としては完全に王国が完成した時に渡すつもりだったようだ。
しかしロゼと戦おうとしたとき彼の手持ちの武器はその剣しかなかったため
出さざるを得なかったらしい。
「……いや、なんで戦おうとしたのさ…まぁ理由は分からなくもないけどさ…」
創はロゼの方をにらむ。
「あはははすまないウェド、誤解しちゃったかな?
私は勝負になると真剣になっちゃうもんでねぇ?ねぇ?」
ウェドもロゼをにらんだ。
「ま、まぁいいんだ。僕はこれから戻って作業があるから
その剣は君がカイングに渡して構わない…それじゃあ…」
そう言うとウェドはGWEを使い瞬時に自分のいた世界へと帰っていった。
「…ウェドさん…結局何しに来たんだ……」
そんな事をつぶやく創。いまだ寝ているカイング。
ウェドが作ったバーを探索しているロゼ。
そしてあるものを発見し苦笑いする。
「創ぇ、この写真見てみ……」
創はロゼの元へ向かう。
ロゼの元には写真が入った写真立てとランプが飾られている。
「え……」
その写真はカイングの寝顔が写ったものだった。
「これ置いたのってロゼさんですか……?」
「私がこんなところに置く理由なかろうて。
ていうか置けません。国王様がいますし。」
「じゃぁこれ置いたのって……」
「「・・・」」
「ま、まぁもしかしたら私たちが紙幣とか作っている時に聞えた、
あの声の主が置いた可能性があるからね?」
ロゼは写真立ての写真を無言で回収してそう言う。
「……ちょっとそこにちょうどよく酒があるから飲みますかい創?」
「なんで急に酒を進めてくるんですか!?
いやあのまず私未成年なんで飲めないんですけど……」
「この世界に法律なんてないぜぇ…?飲もうや創ぇ…」
ロゼは創に酒を飲むように誘ってきた。
ロゼは写真のことを無かったことにするために、
話を「お酒飲もう」に切り替えてきた。
純粋にロゼがお酒を飲んでみたいだけなのだが。
するとカイングが急に目を覚ましたのか、
アイマスクを自分で取り、そうしてすくっと立ち上がった。
「……え?なんで急に起きたの?」
創は静かに驚く。
「国王様、おはようございます。」
ロゼは急にスイッチを入れ床にひざまずいた。
カイングは急に眼を赤く光らせこう言った。
「未成年、お酒だめぇ……」
「はい?」
そういうと、あたりがきらきら白く光りだすが、
すぐさまその光は消えてしまった。
「あー国王様ぁ…そんなぁ……」
そう言いロゼは腕を床につけ落胆する。
創は何が起こったのかわからなかった。
「え?今のは?」
そしてカイングは人差し指を天に差してこう言う。
「ぜったい……おう、せい……」
「え……?絶対……王政?」
<>
『絶対王政:王が絶対的な権力を行使する政治の形態のことを言う。』
ロゼはすくっと立ち上がりこうつぶやいた。
「今ので新たな法ができました……」
「へ?」
「今のは王とか、帝王とかがつかえる能力の1つ。
『絶対王政』です…
王がしっかりと願ったりしたものがそのまま法になり、
王が住んでいる国の民をいろいろ制御できてしまう
最強無敵の能力なのでーす…
なお、王自身には法に縛られませんし
王だけが使えるので私たちには法を変える権限はありませーん……
ああ、ちなみに『私たち』は世界を造る側の人も含みます。
そう設定した結果何故かそのスキル自体も消せなくなったり、
世界を造る側にも法が影響してしまいましたぁ……てへっ。
そして今ここに未成年飲酒法ができてしまいました。あーあ。」
創は驚愕した。飲酒法は置いといて何故そんなスキルがあるのか。と。
ざっくり創に伝わったのは、
・王が願ったものはそのまま法(王が作った自分ルール)ができる。
・法は国民を対象に使える。
・王以外法は変えられない。
・創やロゼもその法に対し変更はできない。
ということ。
「つ、強すぎじゃないですか!?私たちでも変えられないぃ……!?
なんでそんなものがカイングちゃんに……
王ですかぁ……いやでもそんなスキルもとからなかっ……えまさか!?」
そしてロゼは言う。
「そうその答えは、その能力を私がつくったから。だ。ふっ…」
創は再び驚く。
「いやロゼさんはGWEの文字が見えないはず……!?
こんな複雑な設定いったいどうやって作ったの……!?」
ロゼはその質問に対してドヤ顔で答える。
「うーん!それはその文字を読めるようにするものを作ったからだよぉ~!
適当にモード切り替えていろいろいじってたら、
道具作成っぽい画面が出たからねぇ!それで想像で作ったのさぁ…
この!ほん〇くコンニャクをねぇ!」
そう言うとロゼはコンニャクを取り出す。
「えええ!?じゃぁロゼはもうGWEを完全に……あれ?」
カイングはロゼがうるさく耳をふさいでいた。
「いやぁなんで想像でこんなやべーもん作れるんですかねぇ
大丈夫なんですかねぇ!いろいろとぉ”!」
ロゼは声を荒げている。
「え、あのロゼさん、道具作成って…」
「ああ、君のモード画面で文字化けているやつの1つだね。
だが!安心してくれ!もう私は字を読めるようになったのだから!」
(道具作成って…そんなことできるの…?)
創はそんなことを思っていたが、まぁいいやですませた。
「さぁもう私を止められるものは誰もいやしねぇ!
私はもう字を読めるようになった!下手にいじくらなくてもよくなった!
しかもこんなコンニャクまで作れるんだから無敵そのもの!
もうドラ〇もんの道具を作れるんだったらなんでもできる!
と言う事で君のGWEのバグを!今!ここで!修復じゃい!」
途中から創は彼女がうるさすぎたので耳をふさいでいた。
ロゼはそういうとGWEからバツ印とプラス印がついた何かが出現する。
「『ナ〇シバンとコワ〇バン』!(ねっとり)あはは!もうやりたい放題だぁ!」
そして創に近づき創のGWEにプラス印の何かを貼る。
「さぁ!創ぇ!確認するんだ!これでバグが直ってなかったら
私は君に一発ギャグをしよう!もうそれなりに自信があるからね!」
ロゼはテンションが高くなっている。
「こ、こんなんでバグが直るの…?」
(一発ギャグ見てみたいけど直ったのかなこれ…)
創はGWEを起動し、モードを【世界】にする。
が、アイコンは消えたままである。
「…っへっへっへへ…」
創は苦笑いをしながらゲスな考えが浮かぶ。
「ロゼさん。直ってなかった。」
するとロゼは急にフリーズする。
「と言う事で一発ギャグ。お願い致します。」
「いやいやまてまてまて!直ってなかった!?ちょっと見せてくれ!」
創はそう言いGWEのメインウィンドウをロゼに見せる。
その時カイングもとことこやってきて画面を見に来た。
「……直ってませんね。」
創とロゼは顔を合わせる。カイングはその様子をじーっと見ている。
「カイングちゃん。今からロゼが一発ギャグするから見てあげて。」
「……ぐっ(サムズアップ)」
期待のまなざしで彼女らはロゼに注目する。
ロゼは深呼吸をし、とっさに出入口へ逃げようとした。
するとカイングの目が再び赤く光る。
「……ギャグ…ぜったい…」
周りがきらきらひかりすぐに消える。
(おおっととんでもないことをやってしまいました国王様。)
今この時、新たな法が誕生した。
(あ”あ”!?体が勝手に!?)
するとロゼが急にこちらを向きこう言った。
「どぉ”ぉ”したんだい”のう”ぃたぐぅ”ん”
……えー昔の、ドラ〇もんのものまねでした。」
創とカイングは真顔であった。
するとなぜか創も体の制御が利かなってしまう。
(!?なんで!?ぐっ!ぐちっがってに)
「ハハッ、僕ミィ”ぃ”ぃゥゥウううわぁぁぁ!!」
創は謎の制御に抗っている。
「ミ、ンミィ”ぃぃキ…キィ”ィァ”…」
(何これぇ!?なんで急に口が…)
ロゼは鼻で笑いカイングは不思議そうな顔をする。
ロゼは先程の謎の法を確認するためGWEを起動する。
「ちょーっとまっててねぇ…今できたやつ確認するからぁ……」
メインウィンドウ【スキル】モードの
【能力作成、付与、条件、能力一覧、能力者管理、属性、エフェクト】から、
【能力一覧】を選びウィンドウ展開。
その画面には今まで作られてきたスキルが縦に並んでいる。
スキルの一覧には、『テスト』『テスト2』『絶対王政』と3つしかない。
その中の絶対王政を選び詳細を見る。
「ああ…またとんでもないものを…」
詳細にはそのスキルの説明(ロゼがさきほど説明したものとほぼ同じ)と、
使用者の一覧、取得条件、コスト、能力パラメータがあり。
そして特殊設定1と特殊設定2がある。
その特殊設定1に今まで作られた法とその具体的な詳細が書かれているのだが、
一番最後に作られた法にはこう書かれていた。
『{ギャグ、絶対。}:王からギャグするように命じられると、
周りの者は必ずギャグをしなければならない。強制度64%』
まだましだった。下手をすれば一日一回ギャグとか、
笑えるまでやり続けるだったり最悪の事態は避けられた。
(はぁ……これは言われなければ問題ないよねぇ……だけどこちらは……)
その法の項目の上の法。そこには未成年者飲酒の法がある。
『{未成年、飲酒ダメ。}:20歳以下は酒を飲めなくなる。常時/強制度73%』
なお強制度は、それを作る際どれだけ思いが強かったかをあらわし、
どれだけ制御が利かなくなるかの度合いである。
(サケェ……飲みたかったなぁ……)
ロゼはその項目を確認するとGWEの電源を落とし、
その内容を創に伝える。
「えーっとですね…国王様がギャグを求めると、
全員ギャグをやらなきゃいけない法ができました。」
創は目元をピクピクさせてこう言った。
「どんな法なの……それ……
ていうか、もはや法なの?それ…」
「うーん!私もわかんない!ただ確実にわかることは
法ではないね!なんだろうねぇ!もうわかんねぇ!」
ロゼは元気よくそう言った。
絶対的権力には逆らえない。逆らえるけど体がいうことを利かない。
しかもその権力は神にだって逆らえない。
どんなスキルだよ。まったく。
2人が喋っているとカイングが口を開く。
「ギャグ……いいね……」
創とロゼはビクッとする。
またあんなのをやりたくない。体が制御が利かなくなるの嫌だ。
そのためにはカイングからギャグの考えを取り除かなければいけない。
創とロゼはそのために必死に考える。
ギャグ以外の何か。それ以外にやらなきゃいけない事。
カイングは何が好みか、いま彼女がしたい事、
いろいろ考えた結果、先に答えを出したのはロゼだった。
「……帰りますか。2人とも。」
創とカイングにそう言い全員ジト目で頷く。
もう夜中。帰ろう。帰りたい。寝たい。それが結論だった。
そうして彼女らは家に帰っていった。
創はウェドが置いてった剣を持って。カイングはうとうとしながら。
ロゼはがっくりとしながら。
「はぁーあ、あれで直ると思ったんだけどなぁー」
創はわざとらしく落ち込みロゼの方を見る。
「ナオ〇バンでも直らないってどんなバグよ本当………」
がっくりしながらぼそぼそとつぶやきはじめた。
「おかしいでしょ……完全修復できる道具をつかっても直らないなん……」
「どうしたのロゼさん急に立ち止まって。」
ロゼは頭の中である仮説を生む。
が、それを言おうものなら創がショックを受けそうなので
胸の奥にしまうことにした。
そして、立ち止まったことに対し誤魔化そうとしてこう言った。
「……と言う事で私はGWEの文字が読めるようになった。
これで君の手助けし放題だ。がはは。」
創はそれに対し微笑む。
「……おめでとうロゼ。これでちゃんとした世界を造れそうだね。
完全に操作ができるようになったからね。
良かったねロゼ……これでこの世界作り放題。やったね。」
創はすこししょんぼりしながら言う。
するとロゼが答える。
「なぁに、私は君の権限付与によって世界を造れているんだ。
あくまでも、この世界は君のもの。私のではない。
しかも私は君と違ってマニュアルを読んでもいない。
ほぼ手触りで操作をしているからね。だから簡単なことしかできない。
つまり君の手助けしかできないのさ。ん?そんなことはないのか?」
そう言うと創は笑う。おかしいところが笑えてしまって。
「そうだよね。ここは私の世界なんだから私がやらないとね。
じゃぁ、これからも手助け職人としてよろしくね、ロゼさん。」
「職人て……まぁそのレベルまで君を手助けしてあげよう。
たまーに厄介なことをするが、別に…いいよね?」
創はすこし悩んだ顔をした後こう言った。
「……許可を、したらね。」
ロゼはすこし照れる。
(ふふふ…やりたい放題できるねこれは。まったく…)
心の中ではそんなことを思っていた。
「じゃぁ、とりあえず家に帰って寝ようか。
明日は銀行を作らねばならぬ…銀行だ明日はぁ!」
ロゼはそう叫び走って家に帰ろうとする。
「ちょ、待ってロゼさん!カイングちゃん置いてくつもりですかぁ!」
創はカイングを背中に背負いGWEを片手に飛ぶ。
彼が作ったバーの後ろに謎の影が…
その影は彼女らが飛んだあとさっそうと消えた。
絶対王政、特殊設定1上部。
『{平和}:王と一部の者「ロゼ・アルターネイティブ、斉藤 創」は、
常に一緒にいなければならない。
(国内外問わず)範囲:半径200mまで。常時/強制度99%』
平和の願いは人それぞれ。彼女が願ったのは『一緒にいること』。
彼女のが言う平和とは、仲間(一部)と一緒にいられることだった。
この法はロゼから『絶対王政』というスキルを会得してすぐに決めている。
ロゼはその法を確認していた時に恐怖を感じていたそうだ。
その時のカイングはとても穏やかに微笑んでいたそうな。
彼女はただただ普通に彼女たちと居たいだけである。
ただそれだけなのだ。
だがその願いは彼女たちを縛るものである。
だがそれが法であり、王が定めたひとつのルールだ。
人は常時なにかを願う。
それがどんな内容だろうと人は願う。
彼女も同様、人であるがために、
何かを日々願っている。
彼女ら2人が寝ている間に王は何かを願った。
それは、王自身がとても嫌がっている事をやめてもらうための物。
そしてその願いが形となったことを、彼女らは知らない。
明日知ることになる。
普通のことを願うのは悪くないはず……だよね?
絶対王政があったらいろいろ制御されまくって、
最終的に自由を奪われる事になりそう……
その事態をあらかじめ考えていたロゼは
ちゃあんともう一つのシステムを作っています。
特殊設定2と、もう一つカイングに付与した『テスト2』です。
まぁ、カイングはそんな事しない子ですが。
と、ロゼはカイングの性格を考え、
その事態になるはずはないとスキルを作っているときに思っていた。
今日の出来事でたいぶその考えは変わったようだが。
次回。銀行の話をちょびっとと、
ある不審者が創たちの前に現れる話です。
今日作ったのバーとお金の概念だけですよ。
しかも社会構造も作ろうとする。
こんな調子で国一つ作るのにいったいどれだけ期間がかかるんだか。
そもそも国ってどれくらいの期間で出来上がるんでしょう……?




