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さっさと世界を救ってこい ~勇者が魔王を倒すまで、人類防衛戦線~  作者: だごみすと


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猿型の理外の獣

ご感想やブックマーク、評価等をありがとうございます!

大変励みになります!

 

 勇者が女神様の加護を発動して、全身に青白い光をまとわせながら刀を構える。

 勇者を威嚇していた猿型の理外の獣が、彼に向かって腕を振るった。

 バックステップで回避した勇者は、そのまま一歩足を踏み出して、隙だらけの胴体に斬撃を入れようとする。


「貰った!」


「・・・!?勇者殿、回避しろ!」


 私の声に反射的に反応した勇者が、横に大きく飛びのいた。

 次の瞬間、先ほどまで勇者が立っていた場所に、集中的に投石が投げ込まれる。

 石が当たった地面が、大きく抉れた。


「うげ、誘い込まれたのかよ!賢いお猿なんて厄介だな!」


「勇者殿!一か所に留まるな!常に移動し続けろ!」


 猿型の理外の獣が、再び勇者に対してその剛腕を振るう。

 勇者は、相手のリーチを図るように、慎重に攻撃をさばき続けた。

 投石が飛び交う中で、よく周りが見えているようだ。


 苛立ちを隠さない理外の獣が、地面に向けて両腕を振り下ろした。

 勇者は、それを見計らったように懐へ入り込み、心臓に向けて刀を差し込む。


 ズプリ・・・


 理外の獣は、しばらく痙攣して、その後力尽きるように地面に倒れた。


「勇者殿、お代わりだ。」


 勝利の余韻に浸る時間もなく、今度は三匹の猿型の理外の獣が集落に侵入してくる。

 三匹の猛攻に加えて、投石の嵐に見舞われている勇者は防戦一方のようだ。


「バリケード周辺はしばらく任せる!私は勇者殿のフォローに入る!」


 言うや否や、私は激戦を繰り広げている勇者のもとへ駆けだした。


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