襲撃
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カーン!カーン!
激しい鐘の音が耳をつんざいた。
偵察に出ていた騎士が、理外の獣と接敵したようだ。
「総員、戦闘準備!」
騎士団と集落の人々が集まって、陣形を整える。
しばらく周囲を警戒していると、森の奥から複数の理外の獣が顔を出してきた。
猿型の理外の獣の群れが、集落をじっとりとした目で観察している。
一瞬の緊張の後、猿型の理外の獣が、何かを振りかぶる動作を行ったのが見えた。
「・・・!?全員隠れろ!」
物陰に身を隠すと同時に、先ほどまで立っていた場所めがけて投石が飛んできた。
バリケードに使用していた木々に、石がめり込んでいる。
尋常ならざる怪力で投げられたようだ。
こんなものが生身に直撃したら致命傷になりかねない。
「バリケードを盾にしつつ、近づいてくる理外の獣を追い払うぞ!」
私は、雨あられのように飛んでくる投石に的を絞らせないように、小刻みにステップを踏みながら、バリケードを超えようとしてきた理外の獣に刺突を放つ。
態勢を崩した理外の獣が、集落の外側に転がり落ちていった。
周囲でも、騎士たちが理外の獣を追い払うように外に押し出している。
集落の人々は、弓矢を用いて、投石を行う理外の獣を牽制している。
しかし、多勢に無勢、しばらくすると均衡が崩れて、集落の中に理外の獣が飛び込んできた。
「勇者殿!そちらに一匹行ったぞ!」
「はいよ!」
勇者は引き抜いた刀を正面に構えて、猿型の理外の獣に向き合った。




