聞き込み開始
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「よし、さっそく聞き込みを開始するぞ!」
「それはいいのだが、勇者殿、なぜ我々が水着になる必要がある?」
「観光客相手には、住民も口が軽くなるんじゃね?多分!」
本当にそうだろうか?甚だ疑問である。
浜辺で全員の準備が整うのを待っていると、ラビーが背後から現れた。
「ふふん、どうかね男子諸君!」
競泳水着で全身を包んでおり、頭には帽子とゴーグルを着用している。
完全に泳ぐ気満々のスタイルだ。
どうかと聞かれれば・・・。
「やはり水着は防御力が低いのが気になるな。」
私の言葉に、ピキリと青筋を立てるラビー。
「うわ、色気もへったくれもねぇや。」
そこに到着したビットが追い打ちをかける。
憤慨したラビーが、すごい勢いでビットを追いかけていった。
砂浜でのランニングは、いい訓練になりそうだ。
そんなことを思っていると、勇者が声をかけてきた。
「トレモロも来たし、ラビ姉たちは放っておいて海の家に行こうぜ。おじちゃーん!焼きそば一つ頂戴!」
勇者は浜辺に併設された建物へピューっと走っていった。
勇者はただ腹ごしらえをしたいだけではないか?
真夏の海の陽気に当てられたのか、いつも以上に騒がしい面子にため息をついて、海の家に足を向ける。
店の中では、美味しそうに焼きそばをほおばっている勇者と、店員に対して真面目に聞き込みを行っているトレモロがいた。
「・・・この辺りで黒い煙を見たという目撃情報はなかっただろうか?」
「黒い煙?あぁ、確か海の沖の方で見た気がするな。随分遠くの方だったしよくわからなかったけど、嵐じゃないのかい?」
どうやら、目撃情報は海の上のようだった。
しかし、理外の獣の被害がほとんどないシルフィーナの人々は、黒い煙を見ても嵐か何かだと思ってしまうのかもしれない。
我々が実際に見てみない限り、黒い煙の正体を把握するのは難しそうだ。




