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さっさと世界を救ってこい ~勇者が魔王を倒すまで、人類防衛戦線~  作者: だごみすと


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シルフィーナの食卓

ご感想やブックマーク、評価等をありがとうございます!

大変励みになります!

 

 まず初めに、目の前に置かれた焼き魚に手を伸ばす。

 白い身がふっくらとしており、塩気がいい塩梅についていて美味だった。

 川魚の塩焼きを食べたことがあるが、それとは魚の身の香りが異なるようだ。

 川魚も好みであったが、こちらでいただいた魚の方が、身にうまみが濃縮されているように感じた。


 次に、食卓を緑に彩るサラダに手を付ける。

 みずみずしい葉物野菜と真っ赤なトマトが口の中をすっきりさせる。

 その中心には、黒っぽい物体が鎮座していた。


「勇者殿、これは・・・?」


「あぁ、海藻だな。海の中に生えてる草みたいなやつ。いい触感だぞ。」


 海藻とやらを恐る恐る口に運んでみると、コリコリとした触感が楽しい。

 気を良くした私は、流れるように魚の煮つけに箸をつけた。

 甘辛い煮汁が魚の身に染み込んでおり、口の中でじゅわっとほどける。

 すぐに主食が欲しくなり手元を確認すると、パンではなく米がおかれていた。


「こちらでは、主食は米が多いのですか?」


「あぁ。パンも食べるが、魚と合わせるにはやっぱり米だろうな。」


 酒を飲んでいるサーファが機嫌よく答える。

 なるほど、確かに甘辛い煮つけで米の消費が進む。

 黙々と食事を続けていると、ルビーナが生の魚を持ってやってきた。


「お刺身よー!食べられなかったら無理しないでも良いからねー!」


 生の魚にぎょっとするが、勇者やラビー、ルビーナにサーファは慣れたように口に運んでいる。

 全員とても美味しそうにほおばっている姿を見て、ビット、トレモロと顔を見合わせた後、勇気を出して食してみる。

 予想とは裏腹に、魚臭さは少なく、口の中でとろけるような触感が帰ってきた。

 これは、焼いた魚では感じられない触感だ。

 驚きとともに、私の中で新たな食文化が花開いたような実感を得た。


 それから暫くお刺身の取り合いを続け、完売してから汁物で口をリセットする。

 貝の澄まし汁は、ほのかに磯の香りがして、口の中をうまみで押し流してくれた。

 沢山の量を食べたのにもかかわらず、胃の中がすっきりとしている感覚を感じる。

 海の幸、恐るべし。そう思いながら箸を置いた。


「ルビーナ殿、サーファ殿、ごちそうさまでした。とても美味しかったです。」


 私は、心を込めてお礼を伝えた。

 後ろでどや顔している勇者には少し腹がたった。


謎の食レポ回。

世界観的にパンが主食ですが、海の幸を描写しようとしたら、どうしてもお米を合わせたくなってしまいました。

植生とかの考察は意味を成しません。私の食欲が暴走した結果です。

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