人生の目標
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「この小石か?これはな、故郷のダチどもよ。」
ジャックが静かに語り始める。
「俺が育った集落は、血の気の多い奴らばかりだった。気にくわなければすぐに手が出たもんだ。いや、足も出てたな。まぁいい。そんなガラの悪い連中だ。我が物顔で人を喰らってくる、理外の獣も気にくわなかったんだよ。必ず仕返しをしてやる、ぶった切ってやるってな。誰が一番先にぶった切れるか勝負をしたもんだ。そうして無茶をするたび、一人減り、二人減り・・・。気づけば俺様だけになってやがった。」
ジャックが、手に持った酒を、目の前の小石に振りかけた。
「まだ酒の味も知らねぇ程、昔の話だ。今俺様が使っている剣はな、ダチの亡骸からもらったものよ。流石にただでかっぱらっちまったら、あの世で文句言われるだろうからよ。こうして毎日、酒を送ってやるのさ。」
ジャックは、再び盃を酒で満たして、グイっと飲み干した。
「・・・。なあ、勇者の坊主。理外の獣、切ったんだろ?どんなもんだったよ?」
「えぇ?いやぁ、剣で生き物を切ったのは初めてだったから、なんとも言えないというか・・・。あ!でかい魚さばいてるときに似てるかも!」
「俺様の人生の目標を易々と達成しておいて、感想がそれかよ!」
カカカと、機嫌よさそうにジャックが笑う。
「今に見てろよ、女神の加護なんざなくったって、理外の獣を切り飛ばしてやる。」
太陽が沈み始めた夕暮れを眺めながら、ジャックは獰猛な笑みを浮かべた。
ジャックさんは名言製造機。




