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さっさと世界を救ってこい ~勇者が魔王を倒すまで、人類防衛戦線~  作者: だごみすと


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理外の獣とは

ご感想やブックマーク、評価等をありがとうございます!

大変励みになります!

 

「小隊長、ちょっといいですかぃ?何やら研究班からお呼びがかかってますぜ。」


 ビットが言伝をもってやってきた。


「分かった、すぐに向かう。ビットは追加の訓練でもしておくか?」


「おお、いけねぇ。この後用事があったのを忘れてやした!小隊長殿、それでは失礼いたします!」


 私の言葉に慌てたビットが、駆け足で目の前から消えていった。

 私は、気を取り直して理外の獣を研究している施設へ足を運ぶ。


「呼ばれたようだが、何かわかったのか?」


「ゼータ殿、お待ちしておりました。こちらへどうぞ。」


 白衣を着た男性が、研究室の奥まで案内する。

 目の前には、解体された理外の獣が横たわっていた。


「結論から申し上げますと、こちらに運ばれた理外の獣は、いたって普通の動物になります。」


「・・・なんだと?」


 私は、研究者の言葉にいぶかしんだ。


「まず初めに、我々は理外の獣の解剖を行おうと思っておりました。そして、そのためには、勇者殿の力が必要と推察しておりました。しかし、ふたを開けてみると、通常のナイフで切開することができたのです。」


「理外の獣は、女神の加護を賜った勇者以外、何物にも傷つけることが出来ないはず・・・。」


「その通りです。しかし、我々でも解剖ができてしまった。その時点で嫌な予感はしていたのですが・・・。」


 研究者が、言いづらそうに言葉を区切る。


「解剖の結果、通常の狼と遜色ない臓器しか、確認が取れませんでした。ここにあるのは、もはや理外の獣ではありません。」


 その言葉に、私は吐き気を覚えた。


「・・・。理外の獣とは、いったい何なのだ・・・?」


 人類が抱えてきた疑問が、再び頭を持ち上げたような気分だった。


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