新たな課題
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子供を救出した後、再度、集落の者たちの安否を確認し、護衛しながら王都へ帰還した。
私は、一連の流れを騎士団長に伝えるため、王城の一室へ足を運んだ。
「失礼します。ゼータ小隊、任務を完了し、ただいま帰還いたしました。」
「ご苦労だった。さっそくで悪いが、北の状況を聞かせてくれ。」
「はっ!目的の集落に到着したときには、既に理外の獣が村の中に侵入している状態でした。また、集落の近くにある森の中で、3匹の理外の獣に遭遇しました。」
「合計4匹が同じ場所で確認されたか・・・。以前に比べて、確実にその数が増えているな。」
父上の眉間にしわが寄る。
「遭遇した理外の獣のうち、集落に入り込んだ1匹と、森で遭遇した2匹を勇者殿が討ち取りました。」
「女神様の神託通り、ということだな。理外の獣の数を減らせるという情報は、これ以上ない成果だろう。」
「ただし、勇者殿の使用していた剣が、理外の獣に当たった瞬間、砕けてしまいました。最後の一匹を逃したのも、そのせいです。」
「砕けた?剣の扱いがまずかったか?」
「いえ、剣を雑に扱っている様には見えませんでした。」
「ふむ、確か以前、剣に女神様の加護を纏わせる実験を行っていたな。結果は同じように、剣が砕けたと聞いている。」
「私の見た限りでは、女神様の加護による青白い光は、勇者殿の体にのみ纏われていたように思います。」
「となると、原因は別か・・・。」
「理の外にいる獣を相手取るためには、普通の剣では力不足ということでしょうか?」
父上は、しばらく考え込んだ後、重々しく口を開いた。
「剣のことは専門家に聞くしかあるまい。普段から騎士用の剣を依頼している、西の町のガンズロッドに依頼の手紙を送ることにする。」
「勇者殿の専用の剣を打ってもらうのですね。」
「そうだ。いずれ来たる、魔王とやらの戦いにも必須となるだろう。」
理外の獣の討伐という、今まで渇望していた成果の裏で、また新たな課題が伸し掛かっていた。




