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さっさと世界を救ってこい ~勇者が魔王を倒すまで、人類防衛戦線~  作者: だごみすと


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遠征

ご感想やブックマーク、評価等をありがとうございます!

大変励みになります!

 

「本日付で、正式に勇者殿がゼータ小隊に加わることとなった。」


「エースです。よろしくお願いいたします。」


 勇者がゼータ小隊の数十人に向かって頭を下げる。

 既に訓練で面識のあるビットが、勇者に声をかける。


「勇者殿、最初に比べたら随分と精悍な顔つきになったみたいだな。よろしく頼むよ。」


「はい、よろしくお願いします。」


 ビットと勇者ががっちりと握手を交わす。


「この小隊には、シルフィーナ出身の者もいる。分からないことがあれば、その者に聞くのも良いだろう。ラビー!」


「・・・えっ?」


 私が小隊の一人を呼ぼうとすると、勇者が疑問の声を上げた。

 その理由はすぐにわかることになる。


「えっ君久しぶり!まさか小さかったあの子が勇者になるとは。」


「げっ!ラビ姉だ!」


「げって何よ。久しぶりに会う幼馴染にそれはひどくないかしら?」


「お前たち、知り合いか?」


 二人の様子を見て、口をはさむ。


「はい、小隊長。シルフィーナの町で、子供のころよく遊んでいました。」


「遊ばれていた、の間違いでは?」


 勇者が情けない表情で愚痴をこぼす。


「そうか、顔見知りなら話は早い。ラビー、騎士団のことを勇者殿に叩き込んでおくように。」


「承知しました!」


「俺に拒否権はないのか!?」


 頭を抱える勇者を放っておいて、小隊に向けて次の任務を告げる。


「我々ゼータ小隊は、理外の獣の目撃情報が多発している、北の集落へ向かう。現地で作業を行っている騎士団に合流し、民の避難をサポートする。また、作戦中、理外の獣が現れた場合、勇者とともにこれを討伐する。質問があるやつは居るか?」


 小隊全員を見渡し、無言の同意を確認する。


「よろしい、では目的地に向けて、出発する。」


 私たちは、北の大地に向けて遠征を開始した。


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