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さっさと世界を救ってこい ~勇者が魔王を倒すまで、人類防衛戦線~  作者: だごみすと


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教会へ

ご感想やブックマーク、評価等をありがとうございます!

大変励みになります!

 

 今日は、王都に存在する教会に足を運ぶことになった。

 勇者が賜った女神様の加護に対して、教会で祈りを捧げ感謝するのも悪くないだろう。


「勇者殿。初めて女神様の加護を賜った時は、どのような状況だったのだ?」


「なんだゼータ、気になるのか?といっても何も特別なことはしてなかったんだよな。父ちゃんの手伝いで魚の入った網を引き上げてた時に急に体が光始めてな。なんか変な毒でも貰ったのかと焦ったし、何より力加減ができなくて困ってたな。」


 私の質問に、勇者が過去を思い出しながら苦笑いした。

 教会の内部には、女神様を模した石像が正面に鎮座していた。

 私は石像の前で片膝をつくと、静かに祈り始める。


(女神様、一刻も早く魔を討ち滅ぼし、この地に安寧があらんことを・・・。)


 私に続くように、勇者も片膝をついて祈りをささげる。

 すると、教会全体に、青白い光が満ち溢れた。


「これは・・・。女神様のご加護じゃ!」


 教会にいた神父たちが、ざわざわと騒ぎ始めた。

 私は勇者に声をかける。


「勇者殿。このような現象は初めてか?」


「女神様の加護を賜ってから、初めて教会で祈りをささげたけど、少なくとも今まではこんなことは起こらなかったぞ。」


 勇者は、自分の行動で不可思議なことが起こったことに驚いていた。


「ふむ、再現性はあるのだろうか。もう一度、祈りをささげてくれないか?」


「了解。」


 勇者は、再度片膝をついて祈りをささげる。

 すると、再び周囲が青白い光に包まれ始めた。

 その様子を見て、私はぽつりとつぶやく。


「この現象を、研究者に解析させるか?女神様の加護の詳細が分かるかもしれない・・・。」


「神のお力を暴こうなど、女神様に対して不敬ではないか?」


 私のつぶやきが聞こえていたようだ。近くにいた神父が不快感を表す。


「そうだな・・・。世迷言だ。忘れてくれ。」


 神父をなだめるようにそう告げ、女神様の石像に向き合う。

 女神様は、何故一人の少年に加護を与えたのか。

 物言わぬ石像からは、その答えは返って来なかった。


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