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さっさと世界を救ってこい ~勇者が魔王を倒すまで、人類防衛戦線~  作者: だごみすと


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騎士の戦い方

ご感想やブックマーク、評価等をありがとうございます!

大変励みになります!

 

「理外の獣ってのは、女神様の加護がなければ一切攻撃が効かないんだろ?騎士たちはどうやって戦ってるんだ?」


 訓練の最中、勇者からなんともなしに質問を受けた。


「騎士が行うのは、時間稼ぎだ。騎士が理外の獣を相手にしている間に、民を逃がす。」


「時間稼ぎ?」


「そのためのライザン式王国剣術だ。理外の獣の爪をさばき、牙を躱し、相手の隙を見極めて突きを入れる。攻撃は効かないが、渾身の突きで理外の獣を吹き飛ばし、強制的に相手との距離を取らせるんだ。」


「なるほどな。理外の獣の攻撃をさばいて時間を稼ぐってことか。それで、そのあとは?」


「相手があきらめるまで、粘る。」


「は?」


 勇者が間抜けな声を上げた。


「理の外にいるといっても、相手は獣だ。己の腹を満たそうとして、こちらに襲い掛かってくる。割に合わないと判断されたら、そのまま森へ帰っていく症例も確認されている。」


「理外の獣があきらめなかったら・・・?」


「・・・そのまま食われて終わりだ。」


 勇者の質問に、私はそのまま事実を伝えた。

 私の答えに、勇者がぶるると身震いをする。


「理外の獣に出会ってしまったら、半々の確率で食われると覚えておくと良い。」


 本当はもっと生き残る確率が低いのは、私の胸にしまっておいた。

 私の話を聞き終わると、勇者がはぁとため息をつく。


「俺、理外の獣の被害が少ないシルフィーナ出身だから、理外の獣のことを何も理解してなかったけど、騎士様達が体を張って平和を守ってくれていたんだなぁ・・・。」


「そうだ、人類が未だ滅びていないのは、偉大な先達の騎士たちのおかげということだな。だが、これからは違う。」


 私は勇者に目線を送る。


「勇者殿であれば、理外の獣を討ち取ることができるはずだ。今まで人類が切望し、誰一人成しえなかったことだ。ライザン王国の民だけでなく、我々騎士一同も勇者殿に期待している。」


「・・・了解。」


 勇者は、複雑な表情を浮かべながら返答した。


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