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iReadyGo!  作者: 柏餅
MOON編
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2/3

2通目 柔らかビッグウェーブVS地下道はあっこう

※注意※

この物語はフィクションです。

実際の人物・団体・事件・人種などとは関係ありません。

チュンチュチュッチュン


…外から鳥の声が聞こえる。


「…ん」


昨夜の激闘から7時間が経ち、朝が来た。


「んー」


体を伸ばす。


「痛っ!」


脇腹と背中が痛む、昨夜の部隊が刺してきやがったところだ。


「許さんからな…」


恨みが湧き上がり始める中、横に目を送ると枕とタオルで作った布団にリアがスヤスヤ寝ている。

怪我の手当や襲撃など色々あってしっかりと見れていなかったが、改めて見るとかわいい顔。


「…ふへへ」


変な笑いがでちゃった。んー推しに似てるのもあって癒される、なんだか湧き上がり始めた恨みも収まった気がした。


「よし」


もっと眺めときたいけど、とりあえずシャワーしてこよう。

私は朝風呂派だから昨夜は入ってない、ベタついているままは勘弁だ。

着替え諸々を持って、リアを起こさないようゆっくりと部屋から立ち去った。


トス‥トス‥


カーテンの隙間から朝焼けの光がリビング全体を照らしている。

その光を強調させるかのように、部屋全体は暗く寝静まっている、みんなまだ寝ているのか?


「……あっそうだった!この家で一番早起きなのは私だったな!ガハハハ!」


早起きレース独走の愉悦感に浸りながら、意気揚々と脱衣所に入った。


ガラッ


服を脱ぎ始める……


ん?


あっ!なんかエッチなこと考えたか!これを読んでる画面の前の君!


残念だったな!サービスシーンはカットじゃ!

挿絵(By みてみん)

「ふー」


脱衣所から出ると卵の焼ける音と香りが漂ってくる、リビングでは父さんが朝ごはんの準備をしていた。


「おはよー」

「おう」


いつものように手伝いをしようとした時


「あっおい」

「ん?なに」

「なんかさっきからお前の部屋が騒がしいぞ」

「えっまじ?」

「なんかリアがやってるんじゃないのか?」

「ちょっと確認してくる」

「おう」


自室まで戻っていく、確かにドタドタ音が聞こえてくる。


「やめて、やめて」


リアが必死になにか懇願する声が聞こえた。


「えっ!?ちょっとなに!」


嫌な予感がし、焦りでドアを勢いよく開けた。


「アウ!ワン!ハッハッ✨」

「ちょっと、もう!」


タケノコとリアが戯れてた。


「ほっ」


とりあえず一安心した。


「あっお願い!この生物を止めて!」

「アウ!ハッ✨ハッ✨ ハッ✨ハッ✨アオオオン!」


タケノコから逃げながらリアが助けを求めてくる。


「んー思ったんだけど、昨日やったみたいに口の中に入って操作すればよくない?」

「食べようとはしてないから奥まで入るのが難しいの!」

「あーなるほどそっか。じゃあ任せとけ」


12年の中だからタケノコの扱いはもう慣れっこ、腕を広げるとこっちに駆け寄ってきた。


「ういういどうしたぁタケノコー久々の来客で喜んでるのかー?」

「アンフゥ!アウゥ!」

「そっかそっか」


体全体をわしゃわしゃ撫でたあと、タケノコを抱き抱えてリビングにおろしていく。

あっ今更だけどタケノコの犬種はシベリアンハスキー。名前の由来は、スクスク成長してほしいからと母さんがつけた。


「おぁよ…」

「はよー」


噂をしてると母さんも起きてきた。


「ちょっとリアも連れてくるー」

「おう」


家族全員が集合し、ご飯を食べ始めた。


「リアの部屋を作らないか?」


そう茶碗を持ったままの父さんから話題が出された。


「へえ」


珍しいと思った。

今までずっと進路とか将来とかしか言ったこなかった口から、別の話題が出てきたから。


「いつまでも人間サイズの家だと大変だろう?ヒナタも息抜きになるだろうし」

「じゃあなんか買ってきて作るってこと?」

「ああそうだ」

「お金は?」

「それはこっちから渡す、昨日のこともあるからこれ」


3000円を渡される。


「自由に買ってきなさい、お釣りはお前の小遣いだ」


(^_^)


心が喜んだ。


「ついでにリアちゃんも地球人の暮らし見てみきんさい!」

「えっ姿見せるってこと?」

「バカちゃん!あれね、なんか中入ったでしょ?」

「あー寄生使うってことか、でも目とかだいじょぶ?」

「目を隠せるのをつけとけば大丈夫だと思う」


リアが助言する。


「じゃあサングラスとかつけて行くか。ごちそうさま!行こうリア!」

「うん」


ちゃっちゃか支度して、あとはリアを取り込むまでになった。


「じゃあ行くよ」

「うん」


リアを飲み込む、前のように口内でピリッとした感覚がくる。


(…?)


しかし隊員を倒した時のような、光が入ってくる感覚はない。もしかしたら、夜空の星から光を受け取っていたので、今は朝だからできないってことなのかな?


(なんで?)

『どうしたの?』

(リアは何か感じなかったの?)

『何を?』

(あの昨日2回目に入った時のーそのー星の光が目に入ってくる感覚。)

『‥いや』

(えーまじか、まあいいや」


リアに異変が起きた様子もないので、多少の疑問を感じながらもそのまま行くことにした。


「行ってらっしゃーい」

「行ってきまーす」


玄関を開けて、地球の世界へと歩き出した。


『そういえば目的地はどこなの?』

(私がカーナビになるから、任せとけ)

『分かった』


向かいの屋根の上、小さな影が二人いる。

リアを捕まえようとした部隊、ハクト隊だ。


「対象が動き出しました」

「よし追え」


トランシーバーのような通信機でハクトに報告しながら、ヒナタとリアの姿を追い始めた。




(200m先、直進です)


渾身のカーナビを披露し続ける。


『…ごめん、もうちょっと生きた会話をしてほしい…』


しかしあんまり刺さらなかった。


(えーかなりカーナビのモノマネは自信があるのに)

『元があまり分からないの』

(そっかあー)


リアは物珍しそうに地域の住宅地を見て回っている。


(そういえばさ)

『どうしたの?』

(昨日色々ありすぎて聞けなかったそっちの種族のこと、聞いてもいい?)

『いいよ』

(あと外から目立つから、会話する時は口に出さないでほしいな)

(ん、ごめん)

(じゃあまず。どういう存在?)

(コシャープ星人っていう宇宙人)

(やっぱり?空から降ってきたからぽいと思ってたんだよねー)

(あっあれは…まあ色々あったの)

(あったんだ)

(うん)

(そこはとりあえず聞かないでおく。じゃあーあ、あの隊員が使ってきた板を出すやつは何?)

(道を出す能力だね)

(道?)

(コシャープ星人が生まれながらもつ力なんだ、種族ごとに出せる道も違ってくる。僕の光って突進するのも道系なんだ)

(それ道っていうの?)

(だから特異的なんだ)

(ああ…なるほど……あっここ左)

(うん)


白いモダンの家を左に曲がった。


(というか“道系”って言い方からして他にあるってこと?)

(うん、他は車両系整備系がある)

(えーどっちも気になる!じゃあ整備系から)

(分かった、整備系は道系が作った道に干渉して色々変更したりできるんだ。)

(…?)

(例えるなら、道路に踏切を立てて通れなくしたり、強制的に曲げたり。)

(つよ!いやというかそれ道系は整備系に勝てなくない?)

(大体はそうだね)

(一部の実力者は抗えるってわけか)

(うん)

(車両系は?)

(乗り物の特性を自分の体に発現させる感じかな)

(乗り物を召喚する感じじゃないのか)

(召喚できる人もいるよ)

(いるんかい!)

(でもだいぶ難しい)

(それも実力か)

(とりあえず共通して移動に関する能力だね)

(あーなるほどね、あっここの公園通ったら見えてくる)


木造のスロープが架かった公園に入る。


(ほらあそこ)

(おー)


他店複合の3階建のスーパーマーケットが見えてきた。


(あそこの3階に100均があるから、そこで色々買おう)


特売のお菓子が並べられた入口を通り、店の中に入った。野菜のみずみずしい匂いと、石焼き芋の香ばしい香りが薫ってくる。


『ほぉー✨』


私からは見えないけど、リアの目がよりいっそう輝いたのが分かった。


(右奥のエスカレーターから登って)

(うん!)


エスカレーターで登っていって到着!


(じゃっ素材探し開始!)


店内を回って見始める。まず部屋の基礎を探そう、そう思ってリアを収納コーナーへと誘導していった。

そしてその姿を見知らぬ人が観察していた。


『店の中に入りました』

「二手に分かれて、一人は様子が分かる距離まで接近しろ」

『了解』


そして何も知らずに回っている私たちのもとへと、接近し始めていた。


(扉はあったほうがいいかな?)

(うん)

(ならいいじゃんこのスタックボックスとか)


グラサンをつけた客が通りかかって、横で商品を見始める。


(そういやトイレってするの?)

(しないよ、全部能力のエネルギーになる)

(ほあー効率的〜)


そう心中で会話をしていた時、


「よっ」


後ろから聞き覚えのある男声で話しかけられた。


そこには私の友人、小倉アキラが立っていた。


『…だれ?』

「は?」

(やべっ!)

「ゴホン!!…えっアキラじゃん!なんでここにいるの」

「お前今だれって言わなかったか?」

「違う違う!去れって言ったの!」

「それはそれでひでぇよ。あと声も変わってなかったか?」

「それは変声期だから」

「2ヶ月前に変声期終わったぜベイビーって叫んでなかったか?」

「エ゛ッフン!エフン!あれーそうだったけ、まあ再発したんじゃない?」

「病気みてーに言うなよ。あとその格好どうした?」

「えっこれ!?ああいやー最近日光が眩しいなーって」

「もう夏は終わってんぞ」

「エ゛ッッッッフン!!!エ゛ッフ!!!!エ゛フ!!フハハハハ!!!!!!」

「さっきから咳がうるせえんだよ!!!!あとなんで最後笑った!?」

「…というか!アキラは何しに来たん?」

「急に落ち着くなよ、怖いな。…えっーと俺か?俺は幼馴染が欲しいって言ってた生地の型とか買いに来てたんだよ。そしたらお前がいたから話かけた」

「えっでもあんた小河原でしょ?その間で他のとこあるじゃん!アクラスプラザとかさ!」

「バスで寝過ごしたんだよ」

「なにやってんだ」

「うん俺でもバカだと思う」

「へっバーカバーカバーカ」

「お前はなにしに来たんだよ」

「えっ!?」

「なんで来たんだ?」

「えっ?えーーっと…そう!受験期の気分転換に…ミニチュアハウスを作ろうかなって!」

「お前急にどうした?」

「いやショートで作るって動画回ってきたからやってみたいなーって」

「あーなるほど」

(あぶねーーー!!!なんとかなった!!)

「そうだ。ついでに帰りで知り合いの家によるからさ、ちょっと話せない?」

「えいやーそれはちょっと無理だなー」

「いやこれは譲れないんだわ!頼む!」


深いおじぎを向けられる。


「ええ?でも…」

(話してもいいよ)

(えっだけど見回らなくていいの?)

(また今度でいいや)

(えっありがとうごめん!地球観光はまた!)

(うん)

「じゃあ材料買い揃えたらいく」

「外で待っとくわ」


アキラか去っていったあと、グラサンをつけた客も去っていき、商品棚の影へ隠れた。


『どうします?友人のほうもつけますか?』

「いや、もう追うな」

『えっ!?なぜですか?』

「あの友人、こっちのことを見るなりガンを飛ばしていた」

『去っていく時にですか?』

「…おそらくあの友人は、我々を知っているぞ」




パンパンに詰めた袋を二つ持って、私はアキラと再会した。色々こだわると結構時間がかかってしまい、昼時の時間になっている。


「よっもうあそこの公園で飯食おうぜ」

「まじ?もうお金ないんだけど」

「付き合わさせた俺の奢りだ」

「おっごちになりまーす」

「おう」

「あとお菓子もお願い!安いのを選ぶから!」

「しゃーねーな」


スーパーでのり弁とチョコ菓子を奢ったもらい、アキラと歩き始めた。


「嘘だろ!?お前まだ進路決めてねえのか」

「いや行きたいところがなくってー」

「はあーじゃ…いややっぱやめとくわ」

「おっどうした?」

「勧めたいところがあったんだがやっぱやめとく」

「なんでよ」


公園に入り、ベンチに荷物を置く。


「まあ知らん分野の話だし」

「どういうこと?」

「学校とは関係ない所で勧めようと思ったんだよ」


アキラがトイレに入っていった。


「ますますどういうこと?うーん」


バシュ


その時。袋を謎の姿が通り抜けてモゴモゴ揺れたが、私は何も気づかなかった。

トイレからアキラが出てくる。


「お帰り」

「じゃ食おう」

「手洗った?」

「洗ったわ」


袋から弁当を取り出す。


「あれ?ない!」

「どした?」

「シャドウムンダーがない!」


買い物袋の中を探した、しかし奢ってもらったチョコ菓子のシャドウムンダーがないのだ。


「落としたんだろ」

「えー嘘!?一番底に入れてたのに落とすとかある?」

「穴空いてたとか?」

「えー?んなわけ…あったわ」


袋を上げて見た。すると不自然な四角い穴があったのだ。


「でもなんで空いた?」

「入れすぎだろ」

「なわけ、明らか外からなんよね」


顎に手を置いて考え始める、中のリアに話しかけた。


(こればどうなの?)

(コシャープ星人の仕業だと思う)

(これもか)

(穴をあけるのは五万といるからね)

(わかったとりあえず言ってみる)

(言ってもいいの?)

(まあどうせ信じんだろうし)


「信じてもらえないかもしれないけどさ、昨日の夜に道を作る小人と会ったんだよね」

「小人ねえ…」

「穴空けたりもできるっぽいし」

「でそいつが犯人と」

「多分同じ系統なのかなって」

「ふーん、そいつってさあなんか“ツノ”生えてなかった?」

「え?うん」

「人の口に入って奇生したり?」

「えっ?アキラ…あんたもしかして!」

「ばーか最初会った時気づいてたよ、お前もいんだろ?コシャープ星人」


・ー・


「まじ?いつ?」

「目見て誰って言われた時」

「かあーやっぱりか」

「んで?コイツはどうする?」

「おっそりゃ取り返す!取り返してやる」

「なら策がある、任せとけ」


そういうとアキラは話し始めた…




茂みの中で土に潜っているコシャープ星人がいる。


「さーってどう出るか」


ヒナタからシャドウムンダーを奪ったコシャープ星人だ。ヒナタとアキラをしばらく観察しているとご飯を食べ終えて、公園を去っていった。


「おっ諦めたか!」


地中に潜る。


「いやーもう安心」


中心へ向かうと、他にも盗んだ大量の食料があった。


「よし」


穴の中で取った菓子を食べ始めようとした時だった。


「穴を閉じたか?」


地上から声が聞こえる。


「オッケー!」

「行くぞ!」


穴に手を突っ込んだアキラ。


「えっ!?はあ!?」


中のコシャープ星人が驚く、急いで腕をクロスさせると穴が閉じた。


「なんでバレた!?まさか、あいつらうちみたいなのを住まわせてるの!?」


出入り口に逃げるコシャープ星人、しかし土が積まれている。


「この程度で、開けられないと思うなよ!」


腕を広げる、しかし穴はまた閉じる。


「はあ!?」


大量に積まれた土が空いた穴をすぐに埋めていたからだ。その時背後からざざっと迫ってくる音が聞こえた。


「えっ何?」


音はどんどん大きくなってくる。その姿を認識した盗人のコシャープ星人は驚いた。


「嘘でしょ!」


大波が押し寄せてきたのだ


「やっばぁぃ………ゴポゴポ」


あっという間に飲み込まれていった。




その10分前、アキラは策について話していた。


「実はもう盗人の特定は終わってる」

「えっどうやって?」

「ん」


そうアキラが自分の肩を指差すと何もないところから、白いパーカーを羽織ったタコの角を持つコシャープ星人が現れる。


「うちのスオウに周りを監視させておいた」

「おー透明化も能力?」

「いや体質だな、まあある意味能力か」

「ふーん」

「それで?能力はなんだ?」

「地下移動だよ」

「じゃあ俺たちでやるよ。ヒナタの方の能力は知らないが今回はどんな能力でも俺たちが最適だ」

「おっけー私は何すればいい?」

「多分出入り口が複数あるから、全部に土を覆い被せてくれ」

「なるほど意図は?」

「水責めをする」

「えっ?なんか思ってたよりやばいことするな」

「まあ一番手っ取り早いからな」

「じゃあスオウは水を出す力ってこと?」

「まあ正確には違うな、まあそれは後で聞いてくれ」


アキラはスオウを見る。


「行くぞ」

「うん」


アキラがスオウを飲み込んだ、みるみるうちに目が変わっていく。


その目は高波が起こった海のようだった。


『じゃあちゃっちゃとやろう』




そして今に至る。スオウとヒナタが話している。

『ボクの能力は波を作る‥いや正確に言うなら水を作って波を起こす力なんだ。性質的には近いからこういう閉鎖空間なら水責めが可能だよ』

「へー」


ふさいだ穴からも水がぶくぶくと出始める。


『来るね』


するとなにもない地面から、水とともに盗人のコシャープ星人と盗んできた食料が吹き出た。


「こいつめっちゃ盗んでるじゃん!」


盗られた山ような食料の中からシャドウムンダーを見つけに行くヒナタ。


『とりあえず色々聞いてみるわ」


スオウからアキラへと変わった


「おっけー、あ見つけた」


シャドウムンダーを取る。


「返してもらうよ」


水が消え、食料を一箇所にまとめて盗人コシャープ星人に事情聴取している。


「名前はハマナ。遭難者の一人でご飯に困っていたから、この公園を巣に地下道を作る能力で地球人から定期的に食料を盗んでいた」

「遭難者?」

「今年の5月くらいになんか地球に不時着する事故があったらしくてな、スオウもそう」

「ほら全部話したからもういいだろ」


縄を解くヒナタ。


「あなたはこれからどうするの?」

「えっどうするって…救出を待つしかないだろう?」

「救出なら、こっから南東に行くと避難所があるぞ」

「ん?」

「えっほんとうか!?」

「ああ嘘じゃないぞ。なんならザキっていう救助隊員に繋げて聞いてもらおうか?」

「いや!もういい行かせてもらう!」


ぴょんぴょんとベンチから下りて、去って行くハマナ。


「迷って死ぬなよーー」


その姿を見送ったあと、アキラに聞いた。


「なんで避難所を知ってるの?」

「えっ?あっそうか言ってなかったか。じゃあついでに言いかけた高校のことを話すわ」

「ほう」

「俺が勧めたいのは藤蔵高校。そこにコシャープ星人を住まわせてる者同士が集まる演劇部があんだよ」

「えっ!?隣町の?まじ?」

「まじまじ、でさっき言ったザキっていうコシャープ星人がさっきのハマナみたいな遭難者を探しては、避難所に誘導する活動をしてんだよ。」

「うん」

「そして藤蔵高校の演劇部員がザキを住まわせててそこから聞いたってわけ」

「はあーなるほど」


一旦息をつくアキラ、そして。


「それでヒナタ」

「うん」

「お前も入らないか?」

「もちろん」


まさに一石二鳥だった進路も決まり、ヒナタを助けれる。このチャンスを逃すわけなかった。


「よしじゃあ次は入学式だな、待ってるぞー!」

「おう!」


こうして舞台は高校へと移る。

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