審判
短いかもと思ったら普通くらいになった
ギルドが用意した馬車に揺られて王城へ到着する。
警備兵に案内された先にはアロンゾさんを中心とした大勢の騎士団方が待機していた。
1番後に降りた僕とアロンゾさんの目が合う。そして何故か睨まれた(気がした)。ついでに先に降りていたアレックスも鋭い目で見ていた。しかしアレックスは何も気にせずにアロンゾさんと話し始めた。
なんで僕睨まれるの?なんもしてないよね?多分。そしてアレックスは強いな。
僕達はアロンゾさんに呼ばれた通りに周りに集まる。
アロンゾさんは僕達が近くにいるのにも関わらず身に染みるような大きな声で喋り始めた。
「諸君、よく集まってくれた。しかし、陛下の安全の為に潔白を証明してもらう」
アロンゾさんは近くの台座に置いてある魔道具らしきものに触れる。
「これは《濁りなき水晶》、嘘を判別する魔道具だ。今から見せてみる」
深呼吸をしたアロンゾさんは宣誓した。
「私、マニュエル・アロンゾはロシキエス王国に忠誠を誓う」
アロンゾさんが触れている魔道具の水晶は透明なまま一切変化していない。
「アレックス殿、これに触れて誰にでも分かる嘘を言っていただきたい」
アロンゾさんの様子を僕と同じようにぼんやりと見ていたアレックスが魔道具に触れて話し始めた。
「僕は探索者ギルドに関係無い」
アレックスが言い終わった途端、水晶が青く濁り始める。
「このように嘘をつくと濁る魔道具だ。危険度によって色が変わり、黒が1番だ。諸君らは王国に忠誠を誓わなくても構わない。ただ、陛下と我々に敵対しない事を宣言してほしい」
アロンゾさんが一通り話終わるとリーダーのローガンが率先して魔道具に近づいた。
永遠の花最後のマシルが終わり、いよいよ僕の番が来る。
相変わらず鋭い視線を受ける中、水晶に触れる。
「僕は貴方達に危害を加えるつもりはありません」
濁りなき水晶は透明なまま変化しない。
その様子を見て僕は胸を撫で下ろした。
ああー、すごい緊張した。もしここで光ったらと思うと…、全くそのつもりなくても気が気でなかったよ。
「よし、全員大丈夫。って事で僕は行くよ。みんな気をつけてね」
明るい笑顔で言ったアレックスは既に馬車の方へ歩き始めている。
え?行っちゃうの?………そうか、アレックスは普通に副ギルドマスターで探索者ですらなかった。
知ってる人いなくなるの不安だ…。
「アレックス殿、ご協力感謝致します」
アロンゾさんはどこか悔しそうな顔でアレックスを見送る。
馬車が完全に見えなくなる。
するとアロンゾさんが僕達を含めた騎士団全員に対して大きな声を出した。
「王城内で最後の打ち合わせをするぞ」
僕達は騎士団の案内のまま王城に入る。
98話です!ここまで来ました!まだまだ終わるつもりはありませんがありがとうございます!
えっ?なんで100ではなく98だって?海万の好きな数字は14です。それかける7です。7の2乗かける2です。
本当は14話ごとにやりたいんですけどね。忘れます。
これからもよろしくお願いします!
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