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呼び出し②

 なんか1時間弱の運動で右腕が軽い肉離れ状態です。

 前回は中途半端なところで切ってしまい、更新は2日後と言っていましたが遅れました。肉離れのせいです。

 まだピッチピチのアラトゥエなのに…ぐすん。

 閉め切られた部屋にも関わらずギルドマスターは声を顰めて切り出した。


「次の武闘祭がどこで開催されるか知ってるな?」


「セクラン王国のトネイルブだよね?」


「ああ、合ってる」


 海の国セクランの第一都市であるトネイルブ。そこは人と物そして金が集まる貿易都市である。


「そこで俺達(おれら)が呼ばれるって事はギャンブル系?」


 隣で眠たそうに腕組みしながら目を瞑っていたカイルの左目が開く。


 人、金が集まる貿易都市トネイルブのもう一つの顔、ギャンブルの街トネイルブ。国家が運営している国営カジノから怪しい組織が運営しているカジノまで様々。当然国営カジノ以外は黒い噂が絶えない。

 ギルドマスターはその内のどこか或いは複数を検挙する依頼をよこそうと考えているのか?しかし、それならば…。


「いや、今回はカジノじゃないもっと危険だ」


 胸がざわつく。興奮と期待、緊張感で。

 ギルマスのこの言い方は経験したことが無い。好奇心に駆られて身体が熱くなる。

 隣のカイルも眠そうな顔つきは変わらないが瞳の奥で炎が見える。


「危険だったから確認も兼ねて全員で来いと言ったのだが…」


「いいよ、エドは護衛で居ない。リリスはなんやかんやで研究の為に着いてくる。エンリカは退屈すぎて最近は魔物を斬って回ってるくらいだからイエスしか言わない。だから一番分からないカイルだけを連れてきた」


「そ、そうか…」


 険しいギルマスの顔が少し緩くなる。


「お前達悪魔の聖騎士パラディンオブフィーンドに頼みたいのは武闘祭での国王陛下を含む護衛だ」


「は?ただの護衛なら僕達の出る幕じゃないでしょ?」


 来賓者達は精鋭の騎士団達が側にいる。精鋭の中の近衛ともなると高ランク探索者にも引けを取らない。寧ろ護る戦い方を熟知している分近衛に軍配が上がることも少なくないだろう。


「まあ結論を急ぐな」


 ギルマスはため息をしながら飲み物を口に含んだ。


「極秘の情報なんだが、武闘祭で各国の要人が集まったところで国家転覆を結構するらしい。そこでの護衛にあんた達だ」


「ほーん、中々面白そうじゃん」


 落ち着きながら返すカイルの目は完全に興奮で染まっている。


 面白い。この依頼を受けない手はない。しかし問題なのは・・・


「トネイルブまではどうやって行くの?今からだと開幕までに間に合わないよね?」


「そこは安心しろ。転移魔法陣とゴルディホースを用意してある。詳しい話は俺かアレックスが直接行く、待ってろ」


「ギルマスは来なくて良いよ」


「俺も」


「お前ら!言わせておけば!」


 顔を真っ赤にしながら鬼の形相でテーブルを叩き割って立つギルマスから逃げるように部屋を出た。

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