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トップとの話し合いを好きな人は居ない皆無だと思う件 Part2①

 かっこいいのでギリシア文字をキーボードに入れているのですが結構邪魔です。皆様は数式をしょっちゅう打つ方以外は軽い気持ちで入れないように。どうしても入れたいなら『デルタ』と打てばΔ(デルタ),δ(デルタ)と出ます。

 新人探索者大会の後2日間の休養を挟み鍛錬の毎日を過ごす。そうしたらいつの間にか謁見の前日になっていた。


 心臓の音が体内を響きわたり、緊張で手が震える。


 ベッドの上で就寝前の日課のストレッチをしているが心なしか身体が伸びきれていない気がする。


「なんかで謁見が中止になってくれないかな…」


 王国の騎士に聞かれたら胸ぐら掴まれそうな言葉と一緒にため息を吐く。


 ストレッチ終わりに身体を大きく伸ばし、そのままベッドに仰向けになって目を閉じた。






 微睡から目を覚ます。

 日の出が早いこの時期にも関わらず窓の外はまだ薄暗い。早く目が覚めてしまったようだ。

 朝とは思えないほど身体が熱い。

 大きく全身を伸ばした後、もう一度眠れる気がしなかったので部屋を出てリビングに赴いた。




 目の奥が重いよう違和感。頭がふわふわする感覚。これは………間違いなく寝不足。

 幸いまだ日の出前だから動きているうちに眠たくなるか。


 静かに身体を動かしはじめる。


「……ああ………あああ」


「ヒェッ!」


 リビングの扉の向こう、真っ暗な廊下から唸り声が聞こえて背筋を震わせる。


 自慢じゃ無いか僕はこういった幽霊系は大の苦手。子供の頃、村の人達の怪談で3日間まともに寝れなくなった過去がある。


 ソファの裏に隠れ身を縮めるが唸り声は止まない。それどころか音はどんどん大きくなる。


 こ、これ見に行った方が良いのか?もし万が一、いや兆が一、魔物が入り込んでいたら…。


 キッチンにあったフライパンを持ち、意を決して扉を開けた。


「え?リリス?」


 地下室から階段を這い上がるリリスが居た。


 全身から力が抜け、思わず地面に座り込む。


「良かった…魔物でも幽霊でもなくて」






「エド、こんなところで寝ていると身体を痛めるよ」


「うっ」


 肩を揺らされ眠りから目を覚ます。


 ぼんやり視界に映るのは見慣れた金髪。


「ランディ?」


「おはよう、エド」


「おはようございます」


 膝下にはうつ伏せになっているリリスの頭。状況的にうっかり寝てしまったらしい。


「僕はリリスをソファに運ぶからエドは少し早いけど着替えな」


「はい」


 固い床の上から人生で一番緊張する1日が始まった。






「王城へ到着いたしました」


 探索に行く格好でギルドから馬車に揺られる事15分、外堀に囲まれた立派な城壁の前で馬車を降りる。


「うわぁ」


 魔術学校も十分過ぎるほど立派だったが王城は正に次元が違う。

 思わず感嘆が漏れた。


「エドワード・クレイ様ですね。こちらへどうぞ」


 ピカピカの鎧に包まれた騎士の後に続き、内側へと入った。




 騎士の足音が長く、埃一つない廊下に響き渡る。

 王城内の空気は澄み切っていてヒリヒリとした緊張感も感じる。


 一歩歩く度に今朝食べたものが迫り上がってきそう。緊張して膝がガクガクしてきた。


「ここで少々お待ち下さい」


 3mを超える細かい所まで装飾が施された高さの立派な扉の前で立ち止まる。


 少々と言わずに1日くらいここで待ってたい。

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