次なる依頼:いざ、ダンジョンへ
今日は14話ですよ!14!
因数分解すると2×7です。ポケモンだとコクーンです。
自分が一番好きな数字です!なんかよく分からないけど一番になっていました。
僕達、悪魔の聖騎士はウオプで一泊し、もう一つの依頼を果たす為に王都アレタネス方向へ向かった。
帰りは馬車はない。
二日と少し走ったところで目的地のダンジョン、【黄蛇の蟻穴】へと到着した。
ダンジョンとは大地から湧き出す魔力が溜まり、様々な事象が具現化した場所だ。
ダンジョン内にはモンスターと言われる怪物が存在し、侵入者を排除する。
モンスターと魔物は似ている存在だが、モンスターは魔物と違い、一部の強いモンスターを除き討伐すると魔力に還ってしまう。
また、モンスターは魔力がある限り、永遠に生み出される。
ダンジョンは危険だが、それ相応のリターンがある。
それは、魔道具の存在だ。
魔道具は魔力を動力に、現在では魔法で再現できない、再現するのに膨大な努力が必要な性能を持っている。
良い魔道具は王都の一般市民の生涯稼ぐお金よりも高くなる事がある為に探索者は危険を冒して魔道具を探しにダンジョンへ入る。
黄蛇の蟻穴は推奨ランクE、王都から半日も掛からない位置にある洞窟タイプのダンジョンだ。
かつて、【黄蛇の蟻穴】は南北に2つの入り口が存在していた。
しかし、現在は南の入り口しかない。
洞窟内の北と南にそれぞれ『黄蛇』と『銀蟻』が生息して、縄張り争いをしていた。
その影響で黄蛇の蟻穴は迷路のように入り組んでいる。
ある時、自然災害の影響で北の入り口が完全に塞がれた。
餌などの補給路が断たれた黄蛇群は瞬く間に銀蟻に殲滅されてしまった。
黄蛇が殲滅されて暫く、当時は銀蟻の巣窟であった現在の黄蛇の蟻穴はダンジョン化した。
そこにモンスターとして現れたのは黄蛇に良く似た硬い鱗を持つ、黄蛇よりも強い黄色の蛇。
後に正式名称となる『オーアスネーク』が巣窟内の銀蟻を殲滅し、現在の黄蛇の蟻穴となった。
黄蛇の蟻穴より少し離れた場所で休憩兼依頼内容の確認をする。
ランディがざっくり纏めた内容を伝える。
「先日、Eランクが言うに『此処のモンスターであるオーアスネークの強さが増していた。』だから調査して欲しいそうです」
「未熟な探索者がモンスターを強く感じる事はいくらでもあるじゃない。一々そんな事で私達に依頼した訳?」
エンリカが愚痴るように質問する。
そもそも、黄蛇の蟻穴は新人の盗賊でも迷ってしまう迷宮性からEランクに認定されただけで、モンスターの強さはFランク程度らしい。
しかし、ランクはあくまでも推奨ランクだし、幾らかのパーティは実力が足りてない事くらいあるだろう。
僕の場合は黄蛇の蟻穴に挑むにはほぼ確実に実力不足だろうけど。
「僕も思ったんだけどね、依頼書には多くのパーティが訴えている。見つからない様に撤退した為、確認していないが、オーアスネークとは違う強い気配を感じた。と書かれているよ」
ふーん成る程ね。僕、先に帰って良いですか?王都すぐそこですし。ピッカピカに掃除して待ってます。
「了解。ゴー」
リリスが入口へと歩き出す。
「ふーん、強いのいるかしら?」
「今回は俺だからな。賊とも戦ってないし」
「分かった。でもカイル、強い魔法を撃ちすぎないでね。洞窟だから崩れちゃうかもだから」
「あ、待ってください」
他の三人とゴーレム一体も入口へと進む。
その背中を僕が追いかける。
こういう場合、盗賊が先導するもんじゃないの?
一章後半始めました。
昨日のクッションを入れた事により、設定がみるみる湧いてきました。
まだまだ未熟者ですが、これからも宜しくお願い致します。




