僕の初依頼
今日は1〜2ヶ月ぶりに片付けをしました。
いやー、出した本ってうっかりその辺に置いちゃいますよね。
お陰で絶対にベットで寝ていたのですけども。
「僕も強くなりたいです!」
三日目の朝、出発しようと準備する四人に主張する。
ランディ、エンリカ、カイルが豆鉄砲を食ったような顔をする。リリスはこちらに顔を向けた。
「僕、思ったんです。パーティの役に立ててないと。いずれ、僕のせいで皆さんを危険に巻き込んでしまわないように強くなりたいです」
「ポーション。重くなる。体」
いつもと表情を変える事なくリュックからゴソゴソとポーションを取り出し、僕に差し出してくる。
リリスはどんな状況を想像しているのだろう。体が重くなるポーションって普段十中八九使わないよね。
「ありがとうございます」
渡されたポーションを飲み干す。
ポーションの味は砂糖水のようだった。
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「いや〜、懐かしいね。昔僕らもこれ飲んで訓練してたんだよ」
「へ、へえ」
今日は後方を一緒に走っているランディが話しかけてくる。
ただでさえ楽ではない移動に、体が重くなっているため、喋る余裕なんて無い。
息を切らしながら必死に相槌を打つ。
時々、横目に切り刻まれた魔物を見ながら暫く走り、昼を迎える。
不思議な事に初日よりは疲れが溜まってない。
探索者達は魔力の影響で限界まで身体を酷使すると、回復時に成長しやすいという研究がある。
初日の疾走と格上との戦闘で成長しているのだろうか。
そして僕達は再び走り出す。
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間も無く日が沈みそうな夕方、ウオプの街を囲う城壁が見えてくる。
最後の一時間は体が動かなくなり馬車に乗せられる事になったが、限界まで走る事ができた。
四人からも『新人なら十分』と言ってもらえた。
だが、まだまだ強くならないといけない。
様々な課題が見つかり、悔しさも残りながら僕の初依頼は幕を閉じた。
次回からは一章後半みたいのが始まります。
詳しい事はこれから考えていくので明日は出せないかもしれません(n日目)。
誰だよ、細かい事あまり考えずにノリで書き始めた人!そもそもそんな人居るのかよ!
って事で今後ともよろしくお願いいたします。




