無理をした代償は必ず払わないといけないものである
どうもお久しぶりでござる。
照りつける太陽の下、ギルドの外に出る。
「うぇっ、まだ気持ち悪い」
「僕にかけないでね」
小一時間ギルマスの話を聞きながらリラックスして休んでいたが未だカイルは本調子で無いらしい。
徹夜したならどこかで反動が来るのは当たり前のことだが。
カイルは僕の肩を借りながら酔っ払いのようにフラフラ歩く。
リリスは既に眠り、荷物を入れた台車と一緒にゴーレムに運んでもらっている。
セスグのギルマスはアレタネスのギルマスから話を聞いているのだろうか。リリスの光景に眉ひとつ動かさない。
流石あらゆる状況を潜り抜けてきた元探索者、猛者である。
僕達はセスグの外門付近に待機しているゴルディホースに向かって歩き出した。
街中を奇異の目に晒されながら外門近くに移動した。
セスグはアレタネスほどでは無いが探索者はそれなりに多い。
いくらかそういう目には慣れているもののそれは畏怖も混じっている。
単純な好奇の目は普通に恥ずかしい。
「ここだ」
案内されたのは馬を近くの馬小屋。
そのまま入るとずらりと並ぶ馬の中からとりわけ異彩を放つ2頭がいる。
1頭は真っ白な風貌に凶暴な目つき、金色の毛を暴れさせている。
もう1頭は黒鹿毛で白馬よりも明らかな凶暴な雰囲気を醸し出している。
「白いのはプロイオ、黒いのはメネーだ」
ギルマスが紹介と同時にメネーの鼻を触ろうとすると・・・
「ブブブゥゥー!」
メネーが立ち上がり強烈な前足キックをする。
瞬く間に戦闘モードに入ったギルマスは蹴りを完璧に受け止めてプロイオやメネーにも劣らない闘気を出す。
「私に楯突くとはいい度胸じゃねぇか。これからじっくりやっても良いんだぞ?あ?」
メネーは耳を絞り、低いいななきで徹底抗戦の意を見せる。
冷静に考えてギルマスの言葉遣い、動物に向けるものじゃないな。
メネーの様子をどこか慣れたような。また非常に困っている遠い目で見つめる馬のお世話係に少し唖然としている僕とエンリカ。
カイルはドスの効いた声と低いいななきが寝不足の頭に響くのか頭を抱えて下を向く。
リリスは巨漢に匹敵するゴーレムの背中ですやすやと寝ていた。
「ねえ、これ大丈夫なの?」
僕と同じことを思ったのか隣にいるエンリカが馬のお世話係にに声をかける。
「大変申し訳ございません。遅れる事になってしまいそうです。プロイオとメネーは実力はこの2頭より優秀な馬は見た事ないくらいなのですが………。その、ゴルディホースにしても性格に難がありすぎますので………」
「ああ、そう」
普段は斬ることしか考えてないようなエンリカでも何か察したらしい。
2人で苦笑いを浮かべながら見守る。
「時間かかるなら外で休んできて良い?」
カイルの声にどうしようか悩んでいると恐る恐るお世話係の人が答えた。
「はい。もう少しかかると思いますのでゆっくりお休みください」
「係の人もこう言ってるし良いよ」
ヨボヨボの足取りで小屋の外に出るカイルを見送った。
だいぶ遅れました。少しづつペースを上げていこうと思ってます。
関係はあまり無いですが投稿日の7月22日は海万の誕生日です。心の中でも祝ってください。
「カクヨム」で改稿版を1話から投稿していきます。こちらの「なろう」でも「カクヨム」に合わせて改稿していく予定なので気が向いたらもう一度読んでください。ストーリーは全く変わりません。足りないところを足していくと思います。




