二人組で一人余る時は、どう足掻いても気まずさが残るものである
前回の予告通り結構空いてしまいました。アイムソーリー.
永遠の花と僕、騎士団の皆様は第一の目的地ジャンカリーへ発った。
僕達含め騎士団は二人一組でゴルディホースに乗っているのだが・・・
「なにか用か?」
アロンゾさんは前を向いたまま鋭い視線を僕に向けている気がする。
そう、僕はアロンゾさんとゴルディホースに乗って移動している。
〜時は少し前に遡る〜
「二人一組でゴルディホースに乗り、移動してもらう。ゴルディホースは普通の馬に乗った事あるなら乗れるはずだ」
な、なんだって!!!!二人一組だと!
僕は盛大に頭を抱えた(気分になる)。
永遠の花は男4人、女2人の6人パーティ。僕が入ると男5人と奇数になるのだからどうしても余ってしまう。
そうなると誰が1人で乗馬、もしくは騎士団のどなたかと乗ることになるか明白だろう。
・・・よく考えたら永遠の花のみんなと会ってまだ1時間とかだったからそこまで変わらないかな?
いや、やっぱアロンゾさん達より年齢が近い永遠の花の方が言い方は悪くなるがマシだ。
誰かが余ってしまう宣告に全員が居た堪れなくなる。
「えっと、俺が1人になろうか?」
微妙な空気で全員が口をつぐむ中、苦笑いをしながらローガンが口を開いた。
「そういえばさ、馬に乗ったことあるのは?初めて同士のペアは危ないんじゃない?」
「確かに」
アイラの言葉にジェーンが頷く。
僕も乗馬経験無い人と乗るのは怖いな。
僕も小さく頷いて様子を見る。
「この中で経験ある人は?ちなみに私はあるよ」
アイラの呼びかけに手を挙げたのはローガンとエリックの2人。これでローガンと誰かが2人で乗る事、つまりローガンとエリック以外のケール、マシル、僕の誰かが騎士団の方と相乗りになる事が確定した。
ここは難しい。非常に難しい問題になる。
僕が騎士団の誰かと相乗りになったら凄く気まずい。しかし気を使ってもらって僕をエリックやローガンと乗馬になってもケールやマシルに対して気まずくなる。ローガン、エリックに対しても。
大きく息を吸って吐く。
そして切り出した。
「僕が騎士団の方と乗るよ」
〜〜〜
ということで僕は騎士団の方と相乗りが決定した。
そして乗せてもらうならばゴルディホースに慣れている人の方がいい訳で、結果1番慣れているアロンゾさんと一緒になることになった。
ただめちゃくちゃミスった〜。あんな事言わなければ良かった。
あとじっちゃんに馬の乗り方教えてもらうべきだった。
アロンゾさんも僕もめちゃくちゃ気まずいから。
*
エド達を王城まで届けた帰り、そのまま寄り道する事無くギルド内の一室に入る。
「遅かったじゃない!時間指定したのそっちでしょ!」
入った瞬間に子供のような急かし方のエンリカの出迎えに苦笑いを浮かべながらも懐かしさを感じる。
「ごめん、僕も仕事だからさ」
今にも飛び出していきそうにウズウズするエンリカを宥めた。
一呼吸置いて部屋を見渡す。
この朝の時間帯にしては珍しく臨戦モードに入っているカイルと無表情に近いがワクワクしているリリス、そしてソファでリラックスしながらもいつもと違い、ソワソワしているランディが目に入る。
落ち着いた様子で座っているのはギルマスだけ。
特にカイルとリリスの新鮮さに笑みが溢れる。
「今日はカイルとリリスもやる気だね」
カイルはニヤリと笑って返した。
「ああ、楽しみすぎて寝れなかったくらいだからな」
「それ大丈夫?2時間くらいで眠くならない?」
何故かサムズアップをするカイルとリリス。まさかリリスもあまり寝れて無いのか………。まあこの2人だし大丈夫かな。
この珍しさの理由を知れたので心を副ギルドマスターモードに切り替えて仕事を始める。
「ギルドマスター、時間も余裕はありませんし行きましょう」
「ああ、そうだな。付いてこい」
ランディ達は興奮を隠しきれない様子でギルマスの後に続いた。
ついに100話です!ありがとうございます。誰も読んでくださらなかったら20話くらいでやめていたかもしれません。分からないけど。
98話でも書きましたが本当にありがとうございます。
まだまだ終わるつもりは無いのでこれからもよろしくお願いします。
ブックマーク、評価、リアクション、コメント等してくださると海万は喜びます。
では101話で!1週間以内には出せる予定です。




