『Look Away / Chicago』 このPVがわからない!
2023年1月
以前のエピソードでもちらっと触れたんですけど、僕は一時期洋楽、それも70~80年代の懐メロにドはまりしていたんですね。
それと、曲と一緒にPV見るのも大好きなんですね。
このエッセイを通して僕の好きな曲を紹介しつつ、それにまつわる思い出とかを書いていきたいなと思っています。
完全に自己満ですね。備忘録としてこの場を使わせてもらいます。
【米アーティスト・シカゴ】
皆さんはシカゴというアメリカの音楽グループを知っていますか。
若い方はたぶん漏れなく知らないと思います。
主に80年代に活躍した人たちでしょうか。
日本で一番認知度があるのは『Hard To Say I'm Sorry 素直になれなくて』という曲で、邦題もついてるくらいなので、聞いてみたら「知ってる!」となる可能性はあるやも。
バラードなんですが、ボーカルの透明感のありすぎるハイトーンボイスが切なくて良いっすよ!
余談ですが、僕が中学生のときに音楽教師のアドリブでこの曲が授業の題材に使われました。
それでシカゴのこと知ってたというだけなので、もしかすると僕と同じアラサー世代でも知ってる方が稀なのかもしれないですね。
というのがシカゴの紹介なんですが、今回お話したいのはこの人たちの歌う『Look Away』という別の曲です。
1988年リリースとのことですが、僕がこの曲と出会ったのは20歳のときでした。
かなりロックでガツンとくる歌い方ですが、曲調は切ないバラードふうですね。
※シカゴはメンバー内で曲ごとにボーカルを入れ替えるそうで、『Look Away』は前述した曲とは違う人が歌っているためバンドの印象はガラッと変わります。
【PVのインパクト】
Look Away、普通に良い曲なんですけど、PVがものすごいインパクトあって、見知った当時はその中毒性にやられて連日視聴しまくってました。
ただ問題があって、このPV、一見すると物語性があるようで全然意味が汲み取れないんですよ。
長年の疑問です。
このPVは何を伝えたいんだ? というのが。
これから内容を文字に書き起こしていきますが、たぶん伝わらないと思うので、ヤキモキした方いたらYouTubeとかをチラ見してみてください。百聞は一見に如かず。
↓以下、PVの内容。
登場人物は若い男女で、それぞれを交互に、ニューヨークっぽいビル街で過ごす様子を映しています。
男性の方は革ジャンにグラサン姿の金髪のにーちゃん。
ハードボイルドでめっちゃカッコイイ。
手をポケットに突っ込んで気怠そうに歩いてるだけで絵になる男。
何かを探すように街中をさまよっていますが、目的も行く当てもないようにも見えます。
女性の方は、なんていうか、ケバいねーちゃんですね。
ドギツいピンクでテラテラした質感の、パリコレっぽい前衛的なデザインの服を着ています。
ファッションだけじゃなくて行動もハチャメチャですね。
黒服の男と激しく言い合いしたり、同僚(?)っぽい女の人たちとつるんで大騒ぎしたり、横転して炎上してる車をバックに悠々と歩き去ったりとか。
何が起きてるんだ?
まったくわからないです。
この女性の存在がPVの持つインパクトのすべてです。
YouTubeより引用:Look Away / Chicago
激昂したり大笑いしたり、その気性の激しさの裏には現状への鬱憤が感じられる気もします。
カメラは男女のそれぞれの姿を交互に追って、最終的に2人は巡り会うことなく映像は終わります。
???
【考察してみる】
まずこの曲の歌詞なんですが、失恋し、まだ未練を引きずってるという男性視点のお話です。
そんな彼が元カノに新しい恋人ができたとの話を聞いてさらに落ち込み、「もしこんな惨めな俺を街で見かけたら、そっと目を背けてくれないか」と心中を語る感じです。
そこでタイトルの「Look Away(こっち見んな)」となるわけですね。
……あまりPVとリンクしてなくないですか。
登場する男女がかつて恋人関係だったという設定にしても、尺のほとんどが割かれている女性の破天荒な行動についてはまったく歌詞に出てきません。
2人は接触することもないので、「Look Away」っぽい描写も入りませんし。
なんだか消化不良ですね。
よくある「この曲は映画の主題歌で、PVはその映画の切り抜きを集めて作った」みたいなパターンかとも思ったんですが、調べても特にこの曲が起用されてる映像作品は無いみたいです。
謎は深まる。
一時期めちゃくちゃ気になってググり回ったことがあるんですが、日本人の方でがっつり考察してる人いないっぽいですね。
海外サイトではあるのかもしれないけど、僕は英語がだめでお手上げです。
単純に、曲調や歌詞とは関係ない映像もPVで使うっていうのがその時代のスタンダードだったってだけの話なのでしょうか。
もやもやしますね~!
【終わりに】
皆さんにとってはこんなどうでもいいことに数千字書いてる僕のことが一番不可解だと思います。
いや~でも、未だに時々このPV見返しちゃうんですよね。
80年代のニューヨークってこんなふうに激しくてゴチャゴチャした世界だったのかしら、とか思いを馳せちゃいますね。
好きです。
~Happy End~