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ある転移者の人生~王国から見捨てられた俺は地道に最強目指します~  作者: ナイトさん
第一章 赤鬼の悪魔

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第7話スキル【勇者】②

謎のスキル【勇者】このスキルが本作のキ-キャラクターになっていきます。

『――我はスキル【勇者】だ』

静まり返った部屋に、不意に“声”が響いた。

耳ではなく、頭の奥に直接流れ込んでくるような感覚。

「……っ、なんだ!?」

思わず身構える。

だが、周囲には誰もいない。

『落ち着け。我は貴様の内に宿るもの――スキル【勇者】だ』

「スキル……?」

脳裏に、あの“観測者”の姿がよぎる。

(あいつが言ってた……力ってやつか?……)

だが――おかしい。

明らかに意思を持って、会話している。

『当然だ。我はただの力ではない。“導くための力”だ』

「導く……?」

『そうだ。我は主を導き、最適解へと至らせる存在』

わずかに誇らしげな響き。

『ゆえに名を与えるならば――』

一瞬、間が空く。

『導くリードマスター

「……長いな」

間髪入れずに返した。

「【リード】でいいだろ」

『……不服だが、意味は損なわれていない。よかろう』

少しだけ不機嫌そうに言う。

(いや納得すんのかよ……)

だが、その軽いやり取りの奥で――確信する。

(こいつ、本当に“意思”がある……)

『では本題だ、我が主』

急に声のトーンが変わる。

『まずは現状を把握しろ。ステータスを開け』

「ステータス……?」

『まさか知らんとは言うまいな、転移者』

少し呆れた声。

(知らねぇよ……いきなり戦場に放り込まれたんだぞこっちは)

心の中で文句を言う。

『いいから言え。“ステータスオープン”だ』

仕方なく口に出す。

「……ステータスオープン」

――その瞬間。

視界の前に、淡い光のウィンドウが展開された。

今泉俊介 LV10

HP:650/650

MP:280/280

SP:520/520

平均攻撃力:410

【スキル】勇者 LV0(ランク???)

【サブスキル】成長/超集中/鑑定

【魔法】風魔法LV2/身体強化魔法LV1

【技】

風魔二連撃ふうまにれんげき

疾風脚しっぷうきゃく

跳躍フライ

烈風拳れっぷうけん

「……これが、俺の……」

思わず見入る。

(ゲームみたいだな……いや、現実か)

『ふむ』

リードが低く唸る。

『悪くない。レベルの割に、サブスキルと技の数が多い』

「サブスキルってなんだ?」

『主スキルには劣るが、成長で増える補助能力だ。この世界の人間も持つ』

なるほど、と小さく頷く。

『そして――』

少し間を置く。

『我が存在だ』

空気がわずかに張り詰めた。

『スキル【勇者】。その本質は“導き”』

「導き……」

『主を極限まで追い込み、可能性を引き出し、格上すら打ち倒す力へ至らせる』

ぞくり、と背筋が震える。

『その象徴が――』

声が、わずかに重くなる。

『〔英雄の一撃〕』

「……英雄の一撃」

『発動条件は瀕死。体力一割以下』

『だがその瞬間、主の力は常識を逸脱する』

『数十倍――状況次第では、数百倍』

「……は?」

思考が追いつかない。

「そんなの……最強じゃねえか……!」

『ああ。だが――』

一拍。

『今の貴様では使えん』

現実を叩きつけるような声。

『我のレベルは0。最低でも2は必要だ』

「……つまり、今の俺は……」

『ただの未完成だ』

はっきりと言い切られる。

拳を握る。

(結局……まだ足りないのかよ……)

胸の奥が、少しだけ沈む。

だが――

『落ち込むな、我が主』

声が、わずかに柔らかくなる。

『我は“導く者”だ』

『絶望で終わらせる存在ではない』

その言葉には、奇妙な説得力があった。

『短期間で力を引き上げる方法を、我は知っている』

「……!」

顔を上げる。

「本当か……?」

『ああ』

今度は、はっきりと笑った気配がした。

『貴様はまだ、自分の可能性を知らない』

『だからこそ――我が導く』

静かに、だが確信に満ちた声。

『さあ、始めようか』

『“最強”へ至る道を』

次回の話から世界観の説明などの、設定資料を作るので今回の話でまずは区切っりたいと思います。

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