第15話新たなる仲間レイン
ギルドに戻りまずはオ-クとゴブリンから取れた魔石を受付に渡し換金した。
「本当にあなたたちがやったんですか!この魔石の濃度を異常なほどに高いし、オ-ク倒すなんて最低でもCランクの人たちがやっとの思いで倒せる相手ですよ!」
興奮気味にそう言ったが俺たちは疲れすぎてすぐにギルドをでってレインの家に行った
薄暗い部屋。
薬の匂いが微かに残る。
ベッドの上で、アナシュは顔をしかめた。
「……痛っ……」
体を起こそうとして、すぐに力が抜ける。
「無理だ」
横から、短い声。
レインが椅子に座ったまま、こちらを見ていた。
「……いつから居たんだよ」
「最初からだ」
「気配なさすぎだろ……」
小さく舌打ちするアナシュ。
レインは無言で水の入ったコップを差し出す。
「飲め」
「……子供扱いすんな」
そう言いながらも、素直に受け取る。
手が震えて、水が少しこぼれた。
レインは何も言わず、その手を軽く支える。
「……」
「……」
妙な沈黙。
やがてアナシュがぼそっと言う。
「……助けたの、お前か」
「ああ」
「……借り、できたな」
「気にするな」
即答だった。
アナシュは少しだけ目を細める。
「……お前、変なやつだな」
「よく言われる」
ほんの一瞬だけ、空気が緩む。
扉が開く。
「クライン!目覚めたの!?」
エリナが飛び込んでくる。
「もう……心配したんだから!」
「悪い」
レインは静かに立ち上がる。
「……もう問題ない」
そう言って、部屋を出ようとする。
「あ、おい」
アナシュが呼び止める。
レインは振り返らない。
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「あ、おい」
アナシュが呼び止める。
レインは振り返らない。
「……次は、負けねぇ」
短い言葉。
だがその奥に、はっきりとした意志があった。
レインの足が、わずかに止まる。
「……そうか」
それだけ言って、再び歩き出す。
扉が閉まる音が、やけに静かに響いた。
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「……なにあれ」
エリナが呆れたように言う。
「感じ悪くない?」
「いや……」
アナシュは天井を見上げる。
「嫌いじゃねぇな、ああいうの」
「え?」
「強ぇし、無駄なこと言わねぇし」
少しだけ口元が緩む。
「……あいつ、また来るぞ」
エリナがため息をつく。
「なんで分かるのよ」
「なんとなく、だ」
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数日後
ギルドの扉が開く。
カラン、と乾いた音。
ざわつく空気の中、ローブの男が入ってくる。
「……ほらな」
アナシュが小さく笑う。
エリナは額を押さえた。
「ほんとに来た……」
レインは二人を一瞥する。
「……仕事だ」
短く、それだけ。
だが――
その距離は、もう“他人”ではなかった。
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