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四半期3位!!アイスマジック 死んだ少年が母の肉体で蘇り真相を追う!?  作者: 薬屋がいる限り1位無理!tanakatakusi
第1章 ロットの願い 妄想エッセイ編

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第9話逆転の女神

「……っ」


(ヴィアまで……?そんなバカなことあるかよ。)


(それに、アストレイアだと……?)


(あいつ、そんな名前だったのか……)


「アストレイアというのは、この村の信仰神です。ここの学院にも使われています。十中八九、偽名でしょう」


「調べても、調べても、名前と年齢以外、何も出てきませんよ」


「まるで、最初から存在していなかったみたいに——」


「…………」


「鑑識の話じゃ右手の中指だけ細いそうで、何か身に着けてたんじゃありませんか彼女」


「そう、例えば"指輪"とか」


「さぁな」


 たしかにヴィアは指輪をしていた。だが何の指輪かなんて知るか。


「では、もう一つ。アーサーさんは全身を殴打されて、亡くなっています。しかも同じような背格好の人物に、複数人で殴られています」


「あなたと、あの自称探偵ではありませんか?」


「黙秘する」


 アイス家は巨大すぎる。今や世界を操っていると言っていい程に。警察とグルになってる可能性すら感じる。何せここはアイス家のおひざ元だ。


「はぁ……」


 わざとらしく、深いため息をつくホープ刑事。


「一晩は、留置場にいてもらいます」


 お決まりのセリフだった。


 ガシャーン——。


「また床か。慣れっこだから構わねーがな」


 俺は冷たい壁に背中を預けた。



 ◇ナタール警察署・取り調べ室


「私じゃありませんって!信じてください!!」


 ドイルは立ち上がって、捕まりたくない一心で、今にも泣きだしそうな形相だ。


「さっきも聞いたから。どーせあんたらが協力してやっちゃったんでしょ?」


 担当刑事のロックがドイルに詰め寄る。


「こう、ぼかーんってね」

「違います!!」

「じゃあ昨日の夜どこに居たの」

「事務所に居ました!」

「それを証明できる人は?」

「いません。私一人です。」


「それじゃ意味ないってッ!!」


 ガチャ。


「ロックちゃん、ちょっと」

「りょーかいっす」


(こいつも一晩泊めて、現場行くぞ。人が足りねぇ)


(わかりました。すぐに手配します。)


 

 ◇留置場


ガシャーン。


「おい、へぼ探偵」

「ロットさん?」

「ここを出るぞ」

「どうやって手錠を……」

「いいから、早くしろ」


「俺の友人が二人も殺された。ただ事じゃねえ——」


 ……それに気になることもできたしな。


「こんなとこに居ても何も始まらない!さっさと行くぞッ!!」


 ヴィア、アーサー。


 二人を殺して、俺たちに擦り付けた奴がいる。そんな怪しい奴、アイス家の関係者に決まってやがる。

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