第5話白猫だからお前は白
「マジか・・・?」
「嘘ね、聞いたことないわ。」
「何人か入ってきてるよ、この酒場にも。」
(たしかにフードを被った奴はいるが....)
「・・・なんてね。」
「ふふ、脅かしてみただけさ。」
「お前なぁ・・・」
「そういやお前は、どこで寝るんだ」
「まさかヴィアといっs」
「あら、今日はよく喋るのね。」
ブンッ
(ふぅ・・・あぶなかったぜ)
ヴィアの拳が空を切る
「僕は家があるからね。」
「まじかよ」
金持ちだな、ちくしょう!
◇
「じゃあね、二度と来ないでね。」
「・・・・・」
「またねヴィア。」
「ええ」
「にゃあ」
「なんだお前も来るのか」
「ゴシュジンサマはあっちだぞ」
ヴィアのいる酒場をさす。
「にゃー」
「モテるね。」
アーサーが茶化してくる。
「うるせえ」
店を出る
「あっ。やべっ、財布忘れた!」
「先行ってくれ、アーサー!」
「そうかい?じゃあ僕はここで。」
「・・・・・・」
(最近、どうも調子わりーな)
(猫に負けるわ、道を間違うわ、財布忘れるわ)
(じじいになったか)
ガサっ
「あん?」
「また猫か」
「なんっ・・・」
「うおっ」
さっき店内にいたフードのやつ!?
「にゃあ」
こいつの前に立って、白が狙われないようにしないと・・・!
「はなれてろ」
(今の、紙一重だったぞ...)
(なんかぶん投げてきやがった)
「って・・・おい」
「俺の財布じゃねえか」
スタスタ・・・
「おい!無視して行っちまいやがった。なんなんだ一体・・・」
「にゃあ」
◇
自宅
(明日は、仕事少ないといいな。)
「まず、白の寝床だ」
「にゃあ?」
「お前の名前だ」
「お前は俺に勝った、だから約束の褒美を遣わす。ありがたく思えよ!」
寝床と猫まんまを差し出す。
「にゃーん」
俺を無視して、寝ながら飯を食いだす。なんて奴だ。
さて、白の寝床は整ったが。
「金がねえ」




