第8話...姉サマは渡さない...
そもそも、ケイは学年が下だろうに。
「妹だから。」一緒に練習するんだそうだ。
「むっ・・・」
5勝5敗、イーブンだ。
意外とやるな。この黒チビ。
基本的にアイスゲームは、金をー1の黒にぶつけず、失点を防ぐ。
赤>黒>金、を抑えておけば、あとは読み合いに持ち込んで点数を稼ぐ
「ケイと互角なら、いい線いけるわね。」
「...姉サマ!私はこいつより、強いのです...」
「...あうぅ、せめて一緒のチームに...」
対抗戦は学年別だ、ディヴィアとケイは別チーム。
今回は2対2の戦いらしい。
「俺とディヴィアが一緒だからあきらめろ。」
「...己ぇえええ・・・ぐぬぬ...」
火に油だったようだ。ヘイトを買ってしまった。
「ディヴィでいいわ」
「姉サマっ!」
そうか
こいつディヴィが好きなのか。やたら突っかかってくるな。
「ざまぁねえな、わっはっは!」
「...アストレイア様、どうかこの愚かなモノに死の恩寵を...」
「そんなもん効かねえ」
ゴスッ、ポスッ
物理攻撃じゃねーか!
どこからか取り出した、ぬいぐるみを放り投げてきた。
「...べっーだ!...」
バタン
まったく、忙しいやつだ。
「あの子が、あんなに人と話すなんて」
そうなのか、人見知りしそーだしな。
「ますます気に入ったわ!」
◇
下校中なんだが後ろから殺気を感じる。
「ヴィア姉さま?えぇ、たまに来るわよ!」
不定期だから適当なのか、ほんとにお嬢様なのか?
「ケイのクラスに入ったときは驚いたけど」
「ヴィア姉さまだし・・・。」
いや、おかしいだろ!ツッコめよ!
なんで姉が中1のクラスに入り込んでんだ!
「それじゃ、酒場で手伝いがあるから!」
そういやアーサーが危ないって言ってたが、こいつらはどうなんだ。
俺と居ない方が安全なのか。
「ケイもいるし、送るよ。」
後ろを指さす。
「おーい、一緒に酒場行くんだろ!でてこい!」
...がるるるる...
犬か!
「...ふん、姉サマに纏わりつく害虫...」
「...今、滅す...」
「はーい、そこまで。」
ぶぅ・・・と膨れ顔してる。
「酒場って姉妹でやってるのか」
歩きながら、聞いてみた。
「えぇ、マスターとフルール姉さま、私、ケイでやってるわ」
ふーん?3姉妹なのか
あれ?ヴィアは?
「それじゃ、ばいばーい!また明日ね!」
「...いっーだ!...」
陰で変顔してるケイが怒られてる。
・・・聞きそびれてしまったな。
◇
アーサーの家
「・・・なぁ、お前酒場はいいのかよ」
「何よ、急に。」
ヴィアと話す。
「お前の妹たちは、せかせか働いてるぞ。」
「いいのよ、私は病弱だから。」
嘘をつけええええええええええええ!!!




