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四半期3位!!アイスマジック 死んだ少年が母の肉体で蘇り真相を追う!?  作者: 薬屋がいる限り1位無理!tanakatakusi
第1章 ロットの願い 妄想エッセイ編

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第16話黒星の刻印

「冷えぇぇええ……」


「昨日より冷えてやがる」


 峡谷という立地上、10月下旬の寒さに両肩を摩り、俺とドイルは互いに身体を震わせた。気温は零度をゆうに下回る。


「早めに拠点ができてよかった。路地裏の土管で寝るのは勘弁だ」


「私は隠れる場所が無かったので、ゴミに紛れて寝ました」


(当初二人で行く予定だったが、俺が酒場、ドイルが路地裏だ)


「お使いを頼んだぞ」


 スタスタ……


 ドイルと別れ先を行く。


「どうか——アストレイア様のご加護がありますように」


 ドイルはぽつりと呟いた。



 ◇酒場への道中



(酒場は深夜1時15分には閉まる)


(それまでに、ルガンともう一人を警戒しつつ、さらに協力者を探す)



「ケケケ……あんた死相がでてるよ」

「…………」


(なぜこうも俺ばかりが変な奴に出会うのか)


 深い藍色のフードを被り、ニタァ……と不気味に笑う。アイス結晶だろうか。クリスタルに手をかざしながら佇む、怪しすぎる風貌の老婆だ。


「婆さん、俺は忙しいんだ」


「あたしはマオさ」


「黒い。黒いねぇ、あんた女難もでてる。数え役満さね」


 どう見ても西洋占い師なんだが、例えにマージャンを使うのは違和感があるな……


「当たってるよ。あんたに絡まれた」


「ケケケ……」


「黒い家には黒いもんが入ってる。あんたは家に呼ばれて今日死ぬ」


「はいはい、じゃあな」


 こりゃきりがないな。さっさと酒場に行くとしよう。


「はぁ、どこにでもいるな、ああいう輩は……」


「時間を食った」



 カラン。


「いらっしゃい……」


 銀髪の店員ことフルールが案内をしてくれる。


(メンツは昼と同じ……シフト通りだ)


「また会ったな」


「ロットさんは今日は一人……?」


「ロットでいい」


「そう……」


 キョロキョロ……


(昼のフードの男はいない。帰ったのか?)


 カウンターに腰を掛ける。


「ご注文は……?」


「君」


「もう酔ってるのね……」


(歩きながら盗聴した結果、閉店間際でもルガンはまだ帰っていないことが分かった。)


(2階には他の姉妹がいることも分かった。)


(……なら警戒すべきは、ヴィアを殺したもう1人)


 必ず証拠を集め、追い詰めてやる——!!

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