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幻想創造(ファンタジー・クリエイション)  作者: ナカゼロ
第二章 皇女と匿いと護衛依頼
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EP12 邂逅

ポイントをくれた方、お気に入り登録してくれた方


ありがとうございます!!


ではどうぞ!!



「う――ん。これといって特に異常はないなぁ。」


外に出た俺は、周囲を見渡しながら緑が生い茂る森の中を歩いて行く。


「っと。此処の草は刈っとかないとな。」


時折、道を邪魔する草が生い茂るところは用意していたナイフを使って切り開いていく。

上から降り注ぐ、樹の幹から漏れた光に照らされながら、俺は進むがてら邪魔になりそうなものだけを刈っていく


元々このモリサの森は、ヴェスランサが番人になってからは、人間が此処に来た事は指に数える程度らしい。


その為、辺りは生い茂り放題で、人が歩くのにも結構苦労するのだ。


「幻想創造を使えば、こんなの一発で終わるんだけどな。」


呟きながら、俺は伐採作業を続けていく。


確かに幻想創造なら、この作業は一回で終わるのだが、しかし何度も幻想創造に頼るのは良くないと考え、こうして作業しているのだ。


「でも・・・・・やってもやってもキリがないな。」


俺はいったん手を止めて、一度ため息をつく。

見渡せば、視界には草、草、草が見えるだけの光景。


ホントに嫌になってきた。


そう思うが、やっぱり決めた事はやるしかない。


「はぁ・・・・」


もう一度ため息をついて、俺は作業を再開した。






「はぁ・・・・疲れた・・」


それから二時間ずっと伐採し続けて、ようやくひと段落したので、俺は小休止することにした。


近くにあった樹の幹に腰をおろし、家から持ってきたパンと水筒に入れておいた水を飲む。


「はぁ―――・・・。生き返るわ。」


どこぞのおっさん並みの言葉を発しながら、俺は作業結果を見る。


二時間作業した為か、森の入口から家までの道中の草は一通り刈る事はできた。


そもそもなぜ、こんなことをすることになったかと言うと・・・・












ある日の事


「ねぇレオ。」


「ん・・・何だアリシラ?」


「レオって、この家から森の入口までの道って知ってるの?」


「あぁ。一応わかってるつもりだが、時々道に迷うことはあるな。」


「そうなんだ・・・」


「なら、邪魔になる草とかを刈って、道を作っておいてはどうですか?」


「は?」


「そうだよね。そうした方がいいと思うな。」


「おいっ・・・」


「なら、今からでも・・・」


「ちょっ!おい、手を掴むな!おおおおおおおおおおおおおおおい!!」






ということだった。


因みに、ヴェスランサも人間態になる事が出来るようで、そうなったときはすごい美人になる事を付け加えておこう。




「ふう・・・とりあえず今日のところは、これで終わりだな。」


ゆっくりと立ち上がり、家のある方向へと歩いて行く。













ドオオオオオオオオオン!


「あ?」


突如響いていきた爆音に、俺はいぶかしげに首をかしげる。

ともう一度、爆音が聞こえてきたので、俺は聞こえてくる方向を確かめる。


「森の入口からか・・・」


どうやら聞こえてくるのは、森の入り口から聞こえてくるようだ。


「しっかし、ヴェスランサもアリシラもいない時に限ってか・・・」


今、この森にはヴェスランサとアリシラはいない。

番人である彼女とその子がいないのには理由がある。


なんでも、アリシラは森に出た事が少なく、基礎知識が疎いらしく、時折外に出て勉強する必要があるそうだ。


その為、今回の様に親子一緒に何週間か旅に出る事があって、その都度俺が代理でこの森を守っている。


つまり今の俺は、モリサの森の番人(仮)というわけだ。


「・・・・行くしかないか。」


もちろん、森に被害を出すわけにはいかないので、俺は森の入口に向かって足を速めた。












「ん?あれか?」


森の入口に近づくにつれ、爆音も大きくなってきた。


視界がはっきりしてきたのでよく見ると、どうやら何かが何かに追いかけられているみたいだ。


「でも・・・此処からだとまだわかりにくいな。」


仕方ない。ヴェスランサには怒られるかもしれないが・・・・



俺は状況を確認する為、森から出ることにした。


















わらわは必死に逃げていた。


後ろには、鎧を着て剣をもった人が約10人。

更にその後ろには魔法の杖をもったローブを着た者が7人ほど。


対しわらわには、警護の剣士が一人、魔術師が一人と今は二人しかいなかった。

しかも一人は、腕にけがをしていて、とても戦える状態ではない。

本当はもっとたくさんいたのだけれど、突如あやつらに襲われてしまったがために、ほとんどがやられてしまった。



と、魔法の杖をもった者が、私に向けて杖を向けているのが視界に入った。


「___様!!逃げてください!!」


わらわの隣で警護していた剣士がそう叫ぶと、突如反転して敵に向かって走り出す。


「待っ」


私が待てともいわず敵に向かった剣士は、その直後に魔術師から放たれた炎をまともに浴び炎上。そのまま地面に倒れた。


「・・・・バカ者が。」


また一人、わらわの大切な部下が死んでしまった。

でもわらわは、此処で死ぬわけにはいかぬのじゃ。


そう思い走っていたが・・・


「あ・・・・」


目の前におそらく待ち伏せていたのであろう奴らの仲間と思わしき者達が現れた。


同時にわらわの脚も止まってしまう。


「っく!!」


唯一残っている部下の魔術師は、周りの状況を見て歯ぎしりする。


「___様。覚悟の方はよろしいですね?」


わらわたちを取り囲んだリーダーと思しき者が、わらわに剣を向けてくる。





「もう・・・・・ここまでじゃな・・。」


もう逃げ場がないこの状況。

打開する手は・・・・・・・・もうない


ならば、最後は潔く死のうかのう・・・


そう思って、奴らの問いに答えようとした。















まさにその時だった。


「とったかちってたぁ――――――っと!!!」


「!!!」


わらわ達を囲んでいた者達が、突如聞こえてきた謎の声と共に、大きく吹っ飛ばされた。




「な・・・・・なんじゃ?」


起きた出来事に、わらわが言えたのはその一言だった。


今のはわらわですら、状況が把握できない。

部下の者ですら茫然といているほどだ。


一体何が?


そう考えた時だった。


「お―――い。大丈夫か?」


「「っ!!!」」


背後から聞こえてきた声に、わらわと部下は振り返る。




そこには、何時からいたのかわからないが、一人の青年が立っていた。


その格好は、先程の襲撃者とは違いラフなもの。

鎧などは着ておらず、唯一まともなのは腰にある見たこともない剣だけだった。


黒いジャケットに蒼色のズボン

そして黒い髪に、見透かすような黒い瞳


わらわは、先程までの状況を気にせず、その者から目が離せなくなった。



「おーい、一応大丈夫っぽいけど、ホントに大丈夫か?」


「ぁ・・・・あぁ。平気じゃ。」


青年の問いに、わらわは正気にかえり、そう返事した。

それを聞くと、青年は周囲を見渡し始める。


「へぇ――。結構加減はしたけど、立ちあがれる奴らはいないっと。」


そういえば、わらわは追われていたのじゃったな。

そういわれ、わらわも周囲を見る。


青年の言うとおり、先程まで襲ってきていた者達は、地面に倒れ伏していて、多くの物は気絶し、残っている者は意識があるもののとても戦える状態ではなかった。


(こやつが、これを成したというのか?)


わらわがそう思ったとき、突如青年がこちらに目を向けた。


「!!!」


わらわは思わず、自らの手で自分の体を抱きしめた。


「貴様!!」


部下が杖を掴み、わらわの前に立ち術を放とうと準備するが・・・


「ぐっ!」


怪我をしている為か、呻くと同時に杖を落としてしまう。


「・・・・・・・」


青年はそれを見ると、ゆっくりと部下に近づき怪我してる腕を掴む。


「はっ!!離せ!!!」


部下が暴れようとすると、青年は部下を軽く睨み。


「少し黙ってろ。」


軽く言い放つ。


「・・・・・・」


すると部下は、大人しくなってしまった。


だがわらわが驚いたのは、その後だった。


「あ・・・・」


「なん・・・・じゃと・・」


それはまさに一瞬だった。


青年が何かを呟いた瞬間に、部下の傷が一瞬でなくなったのだから。


(今のは治癒術か?!しかし、あんな早さでふさがるのはあり得ない!では一体なんだ今のは?)


「あの――、考えにふけるのはいいんだけどさ。」










「とりあえず、事情を説明してくれないか?」

























こうして俺と彼女は出逢った。


これが後に、この大陸全土を揺るがすことになっていくのだが


それはまた次回に話そうと思う。




文才が欲しい


誰もが思うことだけど、でもやっぱりこういうのは自分で何とかしなくては!


というわけで、次回をお楽しみに!!

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