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呪われた精霊使いの探しもの  作者: ルンド


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第八話 ルルドの不安2

恐らくは悪魔の仕業だべぇ。

村長は『信頼できる司祭様に心当たりがある。すぐに確認を取る』言うて、すぐに鳩さ飛ばして連絡を取っただよ。

そんでおらにまだあの一家を信じてるもんたちに魔除けを渡して、絶対にあの一家にも精霊使い様にも近づいちゃなんねぇと言い聞かせだた。

もし近づけば悪魔の魔の手に掛かっちまうそうなれば、あの一家は完全に味方を失っちまうだ。

今、自分たちに出来るのはどんなに辛くとも司祭様と連絡が取れるまでは悪魔の魔の手を逃れてあの家族の味方でい続ける事だと言うての・・・

でも、もう遅かったんじゃ・・・・・・

全部遅かったんじゃ、わしらが気付いたのも司祭様に連絡するのも何もかも全部遅すぎたんじゃ、その時には村人の大半はもうすでに悪魔の魔の手に掛かっとた。

残ったほんの少数の味方じゃ、あの一家を守り切れずに完全に異端の烙印を押されて連れていかれてしもうた。

正直今も生きとるかもわからんのじゃ。



何それ、何なのよそれは!!

そんな話は知らない、村人は皆精霊使いの方を信じたのだと思っていた。

確かにごく少数の村人は自分たち家族を虐げる事も助ける事もしなかった。

当時のリイナからすればたとえ虐げる事をしていなくとも自分たち家族を助けてくれなかった裏切り者だとそう思っていた。

でも、違ったのだ彼らもまた自分たち家族を助けようと必死だったのだ、悪魔に操られ自分たち家族を傷つけてしまわないように必死で辛い中頑張ってくれていたのだ。

リイナの目に涙が浮かんでくる。

ああ、シンの言う通り眠ったふりをしていてよかった。

でなければ、自分はラナの仮面をかぶり切れずリイナとしてルルドに縋り付いてしまっていただろう。

そうなってしまっては正体を隠している意味が無くなってしまう。

それと同時に疑問が湧き上がってくる。

自分はなぜ会ったばかりのシンにここまで心を許しているのか?

ルルドの言う通り、リイナは村人たちのあまりの豹変の速さから人を信じ切る事が出来なくなっていた。

ルルドの話を聞いた今ではそれが悪魔の仕業であったのだと知る事が出来たが、それを知ったのはたった今この時だ知らなかったつい先程までの自分はなぜあそこまでシンに心を許し信用したのかそれが理解できなかった。

本当にこのままシンを信じてもいいのだろうか?

リイナの中に言いしれない不安が込み上げてくる。



その様子じゃあ、おめぇさんもあの噂を知っとるんじゃろ。


・・・教会の一部が悪魔と契約を交わし偽の精霊使いを仕立て上げているという噂ですか?


そうじゃ、わしはよその町に村では手に入らんもんを仕入れに行く仕事柄、村長は立場上、他の村な街の偉いもんと顔合わせにゃならんそのおかげで村の他のもんたちよりも町で囁かれとる噂話にはほんの少しだけども詳しいっちゅう自負がある。

だから、分かった。

でもなぁ、村の他のもんそんな噂が存在しとる事すら知らんのじゃ、だから精霊使い様が偽もんかもしれんちゅう考え自体が思い浮かばんのじゃ。

じゃからお前さん、シンちゅったかのう気負着けんしゃい。



ルルドはそう最後にシンに忠告すると『こんな話したばっかで悪いけんども先に少し休ませて貰うけんの』と言って横になる。

シンも自分の中で整理をつけたいから、むしろ助かります。と、ぎこちない笑みを浮かべてそういった。

まさに今聞いた話を理解し切れていない、いや、理解したくないとそう思っているような声でそういった後シンはただ、焚火の火を一心に見つめていた。

暫くして、ルルドの寝息が聞こえ始めると、シンはリイナに目を向けた。

「起きてんるんだろ。」

「ええ」

シンの言葉にいまだ混乱した頭を抱えつつリイナは身を起こした。

「正直に言えばまだ混乱していて何を信じればいいのか正直に言えばまだわからないは、でもシン、これだけは答えてほしい

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何で、何で私は昨日会ったばかりのあなたをあんなに信じる事が出来たの」

長い、長い沈黙の後でリイナはシンにそう尋ねた。

「だっておかしいじゃない。

ルルドじいちゃんの言う通り私は村人たちの豹変の速さのせいで人を信じられなくなっていた。

なのに、私はあんたの話をあんたを信じた。

今まで知らなかった協会の秘密と腐敗を信じた。

ルルドじいちゃんの話を聞くまでは何の疑問も感じなかったけどでも、今考えると明らかにおかしい!」

ねぇ、どうしてなの?

そう、シンに問いかけるリイナの目をじっと見つめた後シンは口を開いた。

そうして、シンの口から語られた事にリイナは目を見開いた。

そして―――――

『ありがとう、私も少し休ませて貰うね』

そう言って、リイナもまたルルドと同じようにつかの間の休息に身をゆだねたのだった。

ルルドの不安要約書き終えましたー

リイナがシンからどんな答えをもらったかわきちんと考えています。

ここではわざと書かなかったけど後々の話で書く予定ですので楽しみにしてください。

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