表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
理想の世界で苦しむ私へ  作者: Miley
RYOTA's story
8/13

Episode8


 ダイニングバルで食事をしていた私たちは、併設されたダーツバーへ移動した。躍る心を抑えたくて、普段は飲まないレッドブルウォッカを一気に飲む。


 人たらし代表の諒太は「俺も同じやつにする」と、同じお酒を手にしている。


 合コンで女の子が「私も君と同じハイボールにする」と言われると嬉しい、と聞いたことがあったけれど、なるほど、こういう気持ちなのか。確かに、少し嬉しかった。


「昔から凛は可愛かったし、今もここにいる女性の中で一番綺麗」

「ネイルそれ自分でやってるの?めっちゃ綺麗、器用だね」


 その言葉は本音だけれど、本心ではない。わかってはいるけれど、一緒に笑い一緒に楽しんでいるこの時間が永遠に続けばいいと心から願った。


 現実は残酷で、諒太には家族がいる。終電で解散した後、彼が何をしているのかも私は知らない。それでも、私の心にはずっしりとした感覚が残った。


————————————————————————————————



 いい大学を出て、いい会社に入って、スキルアップのために努力するのが当たり前の世界の人たち。私はずっとそこに憧れていた。一度だけでも覗いてみたいと、胸の奥で欲望が騒ぐ。


 けれど、自分の経歴では大手企業に入ることは不可能だった。その世界で彼らが選ぶ女性のスタートラインにすら私は立てていない。


 時が経つにつれて、そんな願望は少しずつ薄れていった。そして、当時勤めていた会社の同僚、拓哉と出会い、付き合い、結婚したのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ